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高尚な異物とその後

現在、産後10ヶ月。

思い返すと
本当に、妊娠中はつわりが辛かった。

念願の待望の奇跡の妊娠だったけど、
辛すぎて辛すぎて、

〝愛おしい愛おしいお腹の我が子〜〟
ってよりかは、

宇宙から授かりし〝高尚な異物〟として、
我が肉体と少しでも別離させないと
なんだか腑に落ちない感覚に至っていた。

なんていうのかな、

神様仏様レベルの高尚な授かり物が
お腹の中にいらっしゃるのだもの、
凡人のワタクシごときが
あーだこーだ文句言えた立場じゃございません……
死ぬ気でこの身体で育ませていただきますっ
御意っっっっ……(キングダム風)

みたいな。(伝わりますでしょうか🥺?)

そのマインドだったせいか、
常に敬意と共に、
〝異物〟様ファーストのマタニティライフだったし、

あれこれやってくるマイナートラブルも
平伏し淡々と従うしかないな、っていう感覚で
乗り切ることができた気がする。


胎動が感じられるようになった頃には、
同じ釜の飯を食らう(ある意味あってる?)
唯一無二の相棒として。
とはいえ、このお方に逆らっては
えらいことになるからな…と、
多少お顔色をうかがいつつ、
お互いコミュニケーションをとれるようになっていた。


産まれたら、どんな感じなのかな〜
なんて思っていたのだけれども、

案外、なんも変わらなかった。


そして、お子の自我の芽生えが爆進中の今、
より同じだったことを痛感している。


よく、子供は3歳までは神の子✨
なんていうけれども、

もうその通りだと思う、
というか、そう思って扱わないと
気持ちの持っていきどころに困る。

24時間SP並みの気迫で安全を守りつつ、
常に迅速にニーズを汲み取り供給し続け……
我が身(パイ)我が心(母性)全てを
差し出してもなお、
お気に召さないことだって多々あって。


うわー、母業って神業だわーって
圧倒されたけれども、
相手が神様仏様赤子様だもん、
そりゃあ、こっちも
バリバリの神様モードじゃなきゃ
太刀打ちできないって話なんだわなと。




大事な大事な〝高尚な神の子〟ですから。

せっかく用意した離乳食、
速攻落とされようが潰されようが
心を凪にするしかないのです。
(自分への言い聞かせモード)


私の場合は、
神の子 VS  凡人煩悩の母

っていうプレイスタイルで
面白半分、白目半分でやっているけれども、

ある意味で、この
『我が子との分離』っていうのは
とっても大事なことだと感じている。

可愛くて愛おしい我が子は
決して、親の所有物でもないし
同じ人間ではない。

体は赤ちゃんで、
まだこの重力の世界は不慣れだけれども

きっと、本当はいろーんなことを
ちゃんとわかっている
立派な立派な1人の人間である。

(我が家では、なんなら小さいオヂサンとして扱うことも多々あり。)


この意識がないと、
知らないうちに子どもをコントロールしてしまったり、ジャッジしてしまったり、
せっかくの愛情が、
勿体無い方向に流れていってしまうんだろうなと思う。

〝この子のためを思って〟っていう
ポイントが、
生活の随所に散りばめられているからこそ、
どこまで親として導くべきなのか
すごく難しいなと実感する。
そして今後もその機会は益々増えるんだろう。


地球で人間として生きていくうえで
困らない分のことは
お伝えしたいし、促していきたいけれど、

全てにおいて
選択するのは子ども自身。

わたしとこの子は別のヒト。

理解不能なことだらけでも
〝神の子〟ですもん
当たり前ですよね、ははは(乾笑)

でもきっと、
1人としての人格をちゃんと尊重して、
我が子を信用信頼して、
一対一のフラットな関係性を築くことが、

『自己肯定感に満ちた子ども』の
土台になっていくんだと
信じているし、
ぜひ我が家の小さき人にも
そうなってほしいなぁと
願うばかりである。


【今一番ほしいもの】
翻訳コンニャク

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