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ゲイカップルのための代理母出産という人身売買ビジネス

LGBT理解増進法の施行前後から、昨今のジェンダーイデオロギーの高まりとそれらがもたらしている数々の影響について見てきた。
その中でも今日は、朝からTwitterに流れてきた動画でひどく気分が悪くなった。
というより、徐々に憤りすら感じるようになった。

当然のことながらゲイカップルは子供を産むことができない。
どちらかの「性自認」がどうであったとしても、彼らは二人とも「生物学的男性」だからだ。

彼らが子供を得る方法は二つある。
養子をもらうか、誰かに代わりに産んでもらうか、だ。

「代理母出産」はその後者のニーズを満たす手法だ。
ゲイカップルのどちらか片方の精子を代理母に提供し、
人工授精した代理母の女性は妊娠し、臨月を迎える。

赤ちゃんが生まれたら、代理母の女性がその子を抱くこともできないまま母親から引き離され、依頼人であるゲイカップルに引き渡される。
その模様が冒頭のTwitterでシェアされた動画だ。

親であれば誰もが実感することだと思うが、妊娠して子供を産むまでのプロセスは、母親である女性にとって非常なリスクを負うことになる。
出産においても母は死ぬほど苦しい思いをして、子供も命がけで産まれてくる。
代理母出産はその一連の流れを「サービス」として提供し、その赤ちゃんを「商品」として売るビジネスといっても過言ではない。

もちろん身体的な事情があって子供を産むことができない夫婦にとっては必要な手段のひとつだとは思う。
しかしながらゲイカップルがそれを活用する場合、それはただ自分たちのエゴと理想のために他人に子供を産ませる行為なのだ。

子供にとって、母親の存在は自分の命と同じくらいなくてはならない存在だと思う。
産まれてからすぐ母親と生活を共にし、特に新生児の数ヶ月間はほぼ一日中母親と過ごし、その間に誰よりも深い信頼関係を築いている。
自分はひとりの子をもつ父親として、その母親の代わりになることは到底できることではないと痛感している。
たとえ父親が二人いても、不可能なことに変わりないだろう。

ジェンダーイデオロギーがもたらすニーズの、その一端を担う代理母出産ビジネスは、産む母親にとっても産まれる子供にとっても深刻な人権侵害であるとともに、ジェンダーイデオロギーの虹色の旗の下ひどく美化された事実上の「人身売買」であることを認めるべきだ。

これが日本で当たり前になって欲しくない。

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