マガジンのカバー画像

仙塩ひと・しごと図鑑

23
宮城県仙塩地域に住む人と仕事を伝える図鑑。 色々な仕事をされている方を取り上げ、この地域にもたくさんの生き方があることを伝えていく為のマガジン。
運営しているクリエイター

記事一覧

「三毛猫にゃん太の通販ショッピングモール(にゃん太通販)」の代表 木下みづきさん

私事ですが、我が家にはネコがいます。 まだ生まれたばかりの頃、嵐の中、知人が捕まえた野良猫でした。 縁あってやってきた我が家のネコは、いまでは、すっかり家族の一員となっています。 以来、ネコのグッズだったり、ネコにまつわる話題が目にとまるようになりました。 そんな中、ネコに軸を置いたアイテムをネットで販売しながら、積極的にネコの保護活動を支援している方との出会いがありました。 「三毛猫にゃん太の通販ショッピングモール(にゃん太通販)」の代表、木下みづきさん。 どんな

【葬祭業】櫻井 学さん

日本は世界的に見て、長い年月の間事業を継続している企業数が多い国だ。 ある記事によると、日本に1340社も200年以上続いている企業が存在しているという。 我々が住んでいる仙塩地域にも創業200年を超える企業がある。 その企業は、株式会社ごんきやさん。 仙塩地区を中心に提携会館を合わせ県内25の会館で葬祭事業を展開している。 ごんきやの名前を目にした方や耳にした方も多いだろう。 お世話になった方もいるかもしれない。 葬祭の業界はお世話になったことがない人にはあまりなじ

【自動車整備工場】櫻井忍さん・裕希さん

有限会社櫻井自動車商会 代表取締役 櫻井忍さん メカニック 櫻井裕希さん 父と息子が受け継ぐ老舗 一部上場企業から個人事業主まで日本に存在する企業のうち99・7が「中小企業」と言われている。 そのうち、どれだけの企業が生き残りをかけて日々戦っているのか。 大手信用調査会社の調査によると「10年後の生存率は約70%、20年後に約52%」なのだそうだ。 誰もが耳にしたことのある大企業を含めても、20年後には約半分しか生き残れない。 ベンチャー企業ともなれば、5年後で

【水産加工業・事業承継】阿部久仁雄・亜希美さんご夫妻

家業を継ぐ 日本には何社の企業があるかご存じだろうか。 その数、およそ420万。 そのうち99.7%が中小企業と言われている。 特に小規模企業(従業員20人以下の製造業、従業員5人以下のサービス業)は、85%以上を占めている。 経営者とその家族が中心となり、従業員を雇用する形が一般的だが、近年、事業の継承が注目を集めている。 資金、顧客、商品(技術)と、ビジネスに不可欠な要素を持ちながらも、後継者が見つからず、やむなく事業をやめてしまう会社が少なくない。 今回、紹

【自動車・バイク整備】鎌田浩一郎さん

2021年、東日本大震災から10年が過ぎた。 大切な人、慣れ親しんだ場所や家、日々の生活、様々なものを奪った大災害。 あの時の出来事が大きな転機となった人たちもいる。 当時、岩沼市で自動車・オートバイ整備を営んでいた鎌田浩一郎さんもそのひとりだった。 ―― 鎌田さんが整備の仕事をしようと思ったのは、オートバイやクルマが好きだったからですか? そうですね。 仙南に住んでいたので、子供の頃からSUGOサーキットも身近な存在でしたし。よく自転車で観に行っていました。 ―

【カメラマン】門山夏子さん

親の仕事を子が受け継ぐのは、決して珍しい話ではない。 農業や漁業は先祖の代から続く田畑や海を、事業の経営者はノウハウや顧客を、職人の世界は技術を… 今回、カメラマンとして活動する門山写真事務所の代表、門山夏子さんは、お父様もカメラマン。 父親と同じ仕事に就いたきっかけと、いまの立ち位置、そして将来の展望などを聞いてみた。 ―― 門山さんは、カメラマンになったのは、お父様の影響だったんですか? もともと強い気持ちで「カメラマンになる!」というのはなかったんです(笑)。

【燻製ナッツ製造】尾形一人さん(おが太郎)

少し前から「塩釜で美味いスモークナッツが売られている」という噂を耳にしました。 直営の店があるわけではなく、ネットやイベントなどで販売されているほか、ガソリンスタンドでも扱っているという情報も… ブランド名は「燻製工房 おが太郎」。 やや、人を食ったようなネーミングだが、Webサイトをみると、なるほど作っているのは尾形さんという方。 いったい、どんな人が作っているのか? 気になった我々は「おが太郎」へのコンタクトを試みたところ、快く取材を受けて頂けることに… 謎め

【クライミングジム・ボルダリング教室経営】佐藤秀憲さん

(この記事は2020年11月に書かれたものをサイト移転の際に転記したものです) 東京オリンピックの追加種目となったことで注目を集めるようになったスポーツクライミング。 仙台市内にも、複数のクライミング施設があり、特に人気なのが、ボルダリングと呼ばれるスタイル。 壁の高さが数メートル、床には棒高跳びで使うような分厚いマットが敷き詰められているので、ロープや特殊な道具は必要とせず、専用のシューズさえあれば初心者でも楽しめることから、クライミング=ボルダリング、というイメージ

【高齢者施設理事長】伊藤寿志さん

少子高齢化社会が叫ばれてから久しいが、社会全体のできごととして捉えることは出来ても、身近な問題として意識する機会はどれだけあるだろうか。 家族や近しい人が年配者で、高齢者施設などを利用しない限り、ピンと来ないのではないだろうか。 しかし、年齢を重ねるにつれ、いずれは自分自身にもやってくる「老い」の時期。 今回は、高齢者と日々向き合う仕事に携わる方、高齢者施設「はまなすの里」理事長の伊藤寿志さんに話を伺った。 ―― 伊藤さんは、この高齢者施設をご自身でスタートさせたので

【梨農家】近江貴之さん(利府梨王子)

故郷に戻って家業の農業や漁業などを継ぐUターンはよく聞く話だが、まったく縁もゆかりもない人間が、経験のない農業を始める… 利府梨王子こと近江貴之さんは、ちょっと珍しいパターンのUターン組だ。 誰もが知っている超大手企業で順風満帆のキャリアを積み重ね、これから出世街道を突き進もうとする中、惜しげもなく退職。 まったくのゼロスタートで農業に取り組んだのは、どんな理由があるのか。 根掘り葉掘り、聞いてみたい。 ―― まずは、これまでの経歴を教えていただけますでしょうか? 生

【ゲームクリエイター・大学生】落合凌空さん

(この記事は2020年9月に書かれたものをサイト移転の際に転記したものです) 今回、話を伺ったのは、ゲームクリエイターとして活動している大学生の落合凌空さん。 大学生、バイト、そしてゲームクリエイターという「三足の草鞋」を履きながらも前に進み続けているその原動力は何か。 ゲームクリエイターとはどういう仕事で、なぜその夢を持ち、どうして頑張れるのか。 そのあたりの詳しい内容をじっくりと聞いてきました。 ―そもそもゲームクリエイターとはどんな仕事? 落合凌空さん:ゲー

【ゲストハウス】櫻井友輔さん

(この記事は2019年11月に書かれたものをサイト移転の際に転記したものです) 本塩釜駅から徒歩5分ほどの高台に、こんな絶景を望めるゲストハウスがあることをあなたはご存知だろうか? 今回話を伺ったのは、そのゲストハウスのオーナー・櫻井友輔(さくらいゆうすけ)さん。 元々塩竈育ちの櫻井さん。学生の頃は「塩釜から早く外に出たかった」とのことですが、外に出たことによって逆に塩釜の魅力を発見したそうです。 そのあたりの話もお聞きしつつ、なぜ塩釜にゲストハウスを作ったのか? 詳

【英会話教室】鈴木貴之さん

今回、話を伺うのは、2012年、塩釜市で英会話教室をオープンさせた鈴木貴之さん。 決して新しいビジネスモデルではない英会話教室に参入した経緯、これからのビジョンについて語ってくれました。 ーいきなりですけど、英会話教室って、正直珍しい仕事ではないですよね。それこそ、昔からありますし、そして、日本全国何処にでもあります。しかも、我々が住んでいる塩釜はそんなに人口も多くない。そこで英会話教室をはじめようと思われたきっかけは何だったんですか? 実はあるお母さんからのお話がきっ

【工場責任者】谷口大輔さん

(この記事は2019年11月に書かれたものをサイト移転の際に転記したものです) 今回、お話を伺ったのは、大手明太子ブランドの製造部門ではたらく谷口大輔さん。 いまでこそ、工場長として多忙な日々を送っているが、紆余曲折、決して順風満帆ではなかったという。 ―谷口さんは福岡の出身なんですね。 はい。 会社も本体は福岡にありまして(塩釜にあるのは、やまやグループのひとつ。株式会社味莱)、そちらで採用されて転勤しました。 でも、本当はIT関連の仕事につくのが夢で専門学校で