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010:連絡がつかない“あの人”に出会った時

仕事をしていると何人かの割合で、確率で出会うのが「連絡がつかなくなる人」。社内で遭難してしまったのか、突然失踪してしまったのか。CCに関係者入れてメールしてもなしのつぶて。体調不良なら、CCの誰かが返事してくれるであろうが、返事はない。おそらく、出社しているからだ。

同僚の机の前のカップを見て欲しい。何日も前の、飲み残しを置きっぱなしのタイプなら、その人は連絡がつかないあの人だ。目の前のカップごときを放置する人は、仕事相手にもルーズなことが多いだろう。違う?偏見?

まず、最初に私がこれまでに出会った「連絡がつかないあの人」の行動について分析した。このフラグが立てば、相手は立派な連絡がつかないあの人だ。

先方からのお返事まちです:これはいわゆる「スタック状態」=積み重ねる→いわゆるキープ状態。「あの仕事依頼するんで、先方からのお返事待ちなんですよ。」といわれたら、その案件はまだ進んですらいない。

見積もりいただけますか:相見積もり取られているので、負けていたら連絡がこない。もしくは、相場感を見極めるための見積もり。アテウマ。

先にNDAを結びましょう:「Non-Disclosure Agreement」 の略。秘密保持契約のこと。新規のクライアントに「資料送付ください」と伝えると、先にNDAをと言われる。悪いことではないが、最初にこの危機管理+コンプラがけば立つと、レスポンス確認フラグがピコん!!まぁ、先にこちらにサインすると、たいてい上の「スタック」に回される。依頼とセットになっていないことがままあるからだ。

来週まとめてご連絡します:来週が永遠に来ないヒトなのか、要件確認してこう言われたら、連絡は再来週だ。まとめるほどの要件はなくても、まとめて連絡すると言われる。

上司に確認しています:たいした確認してはいない。軽く話して、ダメだと思い引き下がってるパターンが多い。確認しているという進行形の時間軸がわかりにくい。続いている状態?確認が続いているの?比較検討していることもあるが、こういう返事の場合は、お断りのテンプレートを探しているところだろう。

めんどくさくなるのか、その後の連絡がアホ程ない。コミュニケーションコストがかからないからいいけれど、仕事の進み具合がわからん、または、業務依頼がくるのかどうかわからん。とにかく、わからんちんなのだ。

そんな、連絡がつかないあの人に、連絡を重ねてみた

連絡がつかないプロなので、連絡がとにかくつかない。会社では不在、出張中。折電頼んでもまぁ、なしのつぶてだ。仕方がないので、待つこととした。

5名中3名はそのまま、何の連絡もなかった。チャットツールでも返事がなく、LINEも既読にならず、メールの返事ももちろんない。電話してもつながらない。もしかしたら、この3名は時空を越えて、元の世界に戻ったのか?

のこり2名は連絡がついた。忙しくて、連絡を失念してしまったということだった。みんな、忙しい。理由にならない理由が口から出ている。失念とは忘れてたということだ。忘れるというのは、一回覚えていないと忘れるということができない。そういう点では、不正確な言い訳だ。

世界は反面教師であふれている?

こうした人たちを反面教師というのはどうか。教師というのは皮肉であると思うが、教師というのはどうも引っかかる。明確な名前を与えた方がいい。「連絡しても連絡してこず、失念してしまう人」という分類をするといいだろう。こういう人に出会ったら、しょうがないなぁと自分の徳のなさを省みつつ、早々にご縁を断ち切るのがいいと、思うのだ。(おわり)

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