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そして“母“になる

向日葵(ひまわり)が好き!な人にちょっと憧れがなくもない。
ポジティブで明るくてキラキラしている
きっと笑顔で周りを照らす向日葵みたいな人なんだろうな…


北斗晶さんみたいに(お好きだそうでーす🌻)


でもってこの数日、我が家には向日葵がいけてある。

長女が「ヒマワリが一番好き」と知ったのは誕生日の少し前。
幸い季節にフィットしているので近所の花屋で所望し飾っていたと言うわけだ。

そして長女の誕生日当日、彼女はクラスメイトの男子生徒から呼び出しを受け
ひまわりの花束をもらって帰ってきた✨

友人がその男子生徒に長女の好きな花を教えたのだという。

えっと。
これって、その男子は長女に特別な好意を持っているって考えてイイですか?
(誰にきいてんの)

いやはや~おませさん❤︎そして、ありがたい


ここで母である私が恋人に花をもらったのは20歳の時
その時、奇しくも友人が私の好きな花をその恋人に告げていたのだった!


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1月ほど前に是枝監督作品『ベイビー・ブローカー』を鑑賞した。

教会に備え付けられた“赤ちゃんポスト”に預けられた赤ちゃんを売る旅に出る…
人身売買の話というと身も蓋もないのだが。


母親に手放された赤ちゃんを巡るお話。


「子ども」を産むこと育てること、その喜びからも悩みからも
私は一生抜け出せないのだろうかと途方に暮れることがある。




最近になってよく思い出すドラマの1シーン…

藤山直美演じる中年女性、子どものいる家庭の主婦が
日々懸命に家族に尽くすドラマをうーーーんと若い頃に観た。

後日、同じく視聴していた友人は自身の母親に役の女性を重ね合わせて
いたく反省している様子を述べた。
一人暮らしだった私はとりわけ何も感じることもなくその話に耳を傾けていた。


「洗濯カゴに脱いだ靴下入れるときは表に返す思いやりがあってもいい!」


ここにきて、役の女性がブチ切れ絶叫するシーンが毎日のように思い出される…。


「笑」って呼吸するようにつけそうになったが、
この問題はまだ「笑」にはできていない向き合うべき問題だ。

多分、「自分を満たすこと」が不十分だから
こんな些細なことに腐心し逐一イライラしてまうんだろうな。


にしても、藤山直美のあのリアルな演技は…思い出して鳥肌ー!



また話が脱線してた。

もとい。


『ベイビー・ブローカー』

血のつながりのない人々が家族になる話。


私の好きなロードームービー風なのもお気に入りポイントだった。

観終わった多くの人にとって、
「人身売買のお話」の印象はどんな風に変わるのか話をきいてみたい作品だった。


十月十日私の身体の中にいた長女が世に出たきた日、
私は母になったことになっている。(母子手帳が交付された妊娠中かしら?)


それからずっと感じているのは、
「産む」ということよりも「育てるプロセス」が私を母にしてきたということ…


すなわち私は母親業の途上の途上にある。

いつまでたっても自信を持って母親業を遂行することはできないかもしれないが、大切な3体の預かりものを精一杯イイ感じに整えて(自分を大切にできる、小さいシアワセを感じられる、人に意地悪しない、迷惑をかけない…とか)
世に送り出すまで精進しようと思う。

あらためてそう思った長女の誕生日だった。


【おまけ】
ひまわりのイメージは概して明朗快活!であるのだけれど、
私の心の片隅にある別の姿についても記しておきたい。


『花散る里』高梨純恵


家父長制・封建ガッチガチの男社会。大正時代を描いた漫画作品。


たくさんの花の絵が丁寧に丁寧に描かれていて、
息苦しい舞台設定のなかに見える大正ロマンチシズムの荘厳な美しさが印象的だ。(高梨さんの作品をもっと読みたい!)

大正ロマンチシズム、大正モダン、
惹かれる理由はこの作品に原点があったのかも!



登場人物の向日葵(ヒュウガアオイ)は、男性に抑圧された生活の中で
一人の青年・慶水(ケイスイ)と出会う。

すぐさま互いに惹かれ合う二人…。

慶水との逢瀬を重ね葵は笑顔を取りもどし、
しだいに家族へも自分の意思を示しはじめるが…。


冬に咲く向日葵


この悲恋は忘れ得ぬ美しい記憶となって私の心にある。
数年ぶりに読み返すと、堰を切ったように涙があふれてびっくりした。
子達にみられないように机の下に隠れて鼻をかんだ笑


とても惹かれていた想い人が、かつての恋人の誕生日に
「ひまわりの花を年の数プレゼントした」
と言う話を聞いて胸が疼いたことがある。

きっと明朗快活な素敵な恋人だったんだろうな…と。
私とは真逆だわ、と笑


我が娘はおかげさんで夏の太陽のように明朗快活に育っております!


『花散る里』コミックの第1刷発行日…私が今の長女と同じ年齢の年だった。
シンクロに鳥肌ー。

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