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山田詠美「ぼくは勉強ができない」

これ、高校生の時に読みたかったなあと思う本の一つです。

勉強はできないけれど、女性にモテる主人公の高校生、秀美君。
勉強とか学歴以上に大切なことって、たくさんあるよなと、私は社会人になってから強く思うのですが、それをこの本は示してくれています。

秀美君はいわゆる世間の常識ではなくて、きちんと自分の物差しで、心の目で、物事を見ます。
大人の言う理屈を粉々に粉砕していく姿や、
心惹かれる女性というのは例えば男の好む石鹸の香りを漂わそうとする人よりも、
自分の好きな香水を身に纏っている人だと主張したり。

秀美君の発言にハッとさせられることが何度、この本であったことか!
社会に出て働くと、いわゆる「常識」に埋もれてしまいがちです。自分の中の違和感を勝手に自分で払拭させてしまいます。

この本を読むのは4回目になるのですが、いつも発見があります。何度も読み返すと、ストーリーだけではなく文章の一文、一文に注目できるので、心にどんどん刻まれるのだと思います。

冒頭で高校生のときに読みたかったと書きましたが、もしかしたら大人が1番読むべき本なのかもしれません。
自分も自分の物差しを忘れないでいたいなあ🐈

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