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①お気に入りさん。

私はよくお気に入り認定される。
職場などでも、ある程度愛想も良く、仕事もそれなりに頑張るので、上司や取引先、他店のお偉いさんなどに受けが良かった。
それだけ聞くと、なんだ、自慢話かよ。と思う方もいるかもしれないが、それがそうでもないのである。
結局の所、お気に入りは所詮お気に入りでしかない。
私はずっと服や雑貨を売る仕事をしていたんだけど、お気に入りがいる人達っていうのは、大概が様々な場所にそういう女の子がいるもの。
〇〇店ならあの子だな。このフロアならアイツだ。という風にね。という事は、私は結局その中の一人でしかなくて。
その中でもちろん声が掛かることもあるし、口説かれることもあるけれど、ほとんどがつまみ食い、あわよくば精神で近付いてくる既婚者又は彼女アリ。
という訳で、大概悲しい思いをしますよね。
真面目な私は、真剣に向き合って、思いっきり好きになっちゃって、でも向こうはそうでもなくて最終的にボロボロになる。
それに加え、お気に入りを作るやつは、大概役職付いてる人が多いから、周りのスタッフ達も、しおりさんは〇〇マネージャー達のお気に入りだから、手を出しちゃダメだよ。という風になり、なかなか他での恋も発展しない。
結局何が言いたいかと言うと、軽い気持ちの人達にチヤホヤされてもあまり幸せではないという事。
もちろん幸せは人それぞれなので、一概には言えないけれど。
一瞬一瞬は誰よりも可愛がられて優遇もされるので気分はいい。だが、長い目で見た時に、本当の意味で自分を大切に思ってくれている人が近くにいてくれているか。という事なのである。
沢山の人にチヤホヤされる自分はイコールモテている。と思う女子は多いと思うんだけど、それは間違いなのです。
女優さん並の容姿端麗さと、ものすごい財閥ご令嬢並の優雅さを持ち合わせてでもいない限り、世の少し可愛いくらいの女子では、モテているとは言い難いのです。
それはモテているのではなく、この子なら俺でも落とせるかも。この子、俺に気があるんじゃない?と思われているだけです。
若い頃はそれでもとっても楽しいし、色んな人に出会えて普通よりは得をするかもしれない。
でも年齢を重ねるにつれて、自分の価値がどんどん分からなくなってくるのも確か。
チヤホヤされる事が自分の価値だと思っている人は、チヤホヤされなくなった途端自分の価値がなくなってしまうという事。
年齢を重ねると、やっぱり若い時代に比べて声はかからなくなるものですからね。
じゃぁどうすればいいのか。
一つは仕事を大切にする事。
まず、仕事は裏切らないし、お気に入り認定してくれている人に、異性としてだけではなく、ビジネスとしても好かれるようにする。そうすると、関係が長くなってきた時、仕事のいい話を持ってきてくれるよ。
そのチャンスを掴めると、今までのお愛想も生きるってもんでしょ。
もう一つは、みんなに好かれようせず、自分らしく振る舞う事。
もちろんそれで離れていく人も沢山いると思います。
だけど、そうする事によって、ありのままの自分をいいと思ってくれる人達が周りに自然と集まってきます。
それって、本当の自分を愛してくれる人って事でしょ。
そんな素敵な事ってないと私は思います。
ちなみに自分らしくというのは、ワガママ放題って訳じゃないよ。あなたの正しいと思う事をひたすらすればいいと思う。
今は我慢だ。と思うなら我慢すべきだと思うし、これは間違っている。と思うなら意見を言ってみたり。わざわざ波風を立てなくても言いけれど、自分の心を我慢をしないでって事。
まぁそれがとっても難しいんですけどね。
私はそんな時に「アホになること」を活用するのです。

まず、お気に入り認定してきた相手には、いつも通り、嬉しいですアピールはするでしょ。
でもね、その時に、まさか自分の事を異性として気に入ってくれてるなんて微塵も思ってない風を装います。笑
「〇〇さんってほんと男女関係なく、平等に人としてお仕事の判断して下さいますよね」
「〇〇さんのお仕事に対する姿勢、尊敬します。やっぱりご家族を大切にされてる方って、お仕事にもストイックですよね!私ももっとお仕事や人との向き合い方勉強しないとですね」
なんてね。
上目遣いはだめ!
めちゃくちゃ元気な感じで、雰囲気を潰す勢いで!笑
うんうん。なんて頷いちゃってもいいかも。
少し大人の色気ある雰囲気を、「アホ」のパワーでなくしちゃう。
すると相手は肩透かしをくらうのね。
そうなると大抵の男は、プライドが関係あるのかなんなのか、
「いやいや、今まで良くしていたのは、君を女として見ていて、あわよくばを狙っていたからだよ」
なんて言えないわけ。そうすると、本意じゃなくても、
「俺はビジネスとして君をかっていた、家庭も大切にする仕事の出来る男なんだよ、エッヘン」と、言わざるを得なくなる。
その瞬間を逃さず掴んでいくのがポイント。
自分らしく振る舞う時も同じ。
空気を読みすぎたら自分の意見なんて言えないでしょ。
だから少しだけKYになる。人を傷つける事がいけないのは大前提だけれど、空気を読みつつ、みんなが言えない事をズバッと言えたなら、一目置かれる存在になれるかもしれません。
空気を読みつつ、少し「アホになる」からこそ、ズバッと言っていい匙加減も分かるはずです。

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