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それを克服する日は来ない
そう自分自身が一番よく分かっている
だからその制約の中で生きることにした
私はそれが怖いんじゃなくて嫌悪しているだけ
それは今後の人生に必要ない
皆が普通に受け入れているそれを私は受け付けない

誰にも理解されないだろう話を持っていた
もし誰か理解者が現れたらその人にしがみつくか関係を破綻させるかだろう
お金を払って労力をかけてまで傷つきには行きません
と思っていた自分が こうして話を聴く仕事をしているという矛盾

核心を話さないまま 断片だけ話すだけでも
救われることもあると知った
他人の言動の理由や人生への意味付けの仕方、何かを決めて歩んでくスピードは こちらの予想をゆうに越えることを知った
治らないことこそ人生という人もいると知った
だから聴けているのかもしれない 
理解し得ない、知り尽くさないという前提、諦めに似たのんびり感で 聴く
自己内対話を続け苦しんでいる人が 他人と話すことで何か少しでも変わることだけは信じているけど
変えられるものはほんの少しに過ぎない

人の痛みが全く分からないのも分かりすぎる(と思っている)のも 同じことなんじゃないか
自分と他人がごちゃごちゃ
自分の気持ちは自分が決める 自分の気持ちは本当には自分しか分からない そういうルールで世の中はできている
でも発達障害の人、自他境界の曖昧な人のルールは違ってて 
第三者に照会して自分の気持ちを決めたり 世間一般の価値観に従ったり
自分も他人もない 自他の概念がないかのようだ
自分という生命体は相手という生命体とイコール 
自分の内面を覗いても何も見えない 
他人の気持ちは自分の気持ち
相手がしたいことは自分がしたいことかのように反応性に行動し 相手にも同じことを求め 叶わなくていらいらしてる
自分のしたいことは相手もしたいこと
皆ができていることは自分もできなきゃいけないこと

急には自分の輪郭が分からないから せめて
言いくるめられたり論破される悲しみに敏感になろう

私とあなたは違う人間です そこからしか始まらない
私は相手や世界と同じにはならない ならなくてよいはず
消えてしまわないくらいには 自分を濃くできる何かを見つけなくちゃ 
そうでなければ死んでいるみたいになっているから
死にたいというより 死んでいる

私という人間が複雑怪奇なのと同じくらい きっと相手もそうなんだろう
相手のそれを手に取るように理解した気がしたとしたら 間違いなんだねきっと
それとは秘密 核心 自分らしさ 他人の入る余地がない場所 永遠の孤独 it




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