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フリスビー 【川柳/自由律俳句】

禁断の軌跡をえがくフリスビー

踏みつけても踏みつけても春の土

福助のうすき笑いをパンに載せ

虚無僧の頭頂部からずれていく

うるわしき廃墟を抱いて眠る牛

春月が韓流肌に火を付ける

蒸留酒の臨界が夜明けまで

ヒロユキが砕石場に運ばれる

報復の連鎖が鳴らすハンドベル

ゆるふわで埋まる汽水域

いちじくに踏まれて鳴るピアノ

没落の浜辺に憩う偽バイデン

蝦夷龍の聖なる紐で括られる

春の雪壊れたこころラミネート

調布インターあたりから伸びている髭

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