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因と果

あなたが幼かった頃、覚えてる?

「 貧乏は嫌だ。
  家族のことで苦しむのは嫌だ。
  だから勉強をしてお金を稼いで
  家族が安心して暮らせるようにする。」

それはもう歯を食いしばるような表情だった。
とても強い願いだったね。
そして真面目に勉強して結果を出し、
真面目に勤めて君は富も信用も得たね。

素晴らしかった。

真面目に向き合った『因』が、
見事に『果』に繋がった。

その成功と呼ばれる貴重な体験をしておきながら、
なぜあなたは子どもに何でも与え続けたの?
与えられることがどれだけ貴重なことかも教えずに。
感謝する心を育てもせずに。
まるで何もかもそこにあるのが当たり前のように与え続けた。

子ども達が何でも手に入れられると思ったのは当然さ。

駄々をこねれば、
泣きさえすれば、
父親と母親が助けてくれることを知っていたからね。

『困難から自分の力で抜け出す』という意識すら持たず、
もちろん術も持たないまま大人になってしまったね。

上手くいかない人生への恨みつらみを吐きながら、
あなたが助けてくれるのを待つだけの子ども達。

これもあなたが作った因果のひとつなんだよ。


ねぇ、君。
その言葉は他の人の言葉じゃなかったかい?

「バレなきゃ大丈夫」って、
勝手に真似てはいけないよ。

言葉はその人の魂が作り出したものだから、
言葉だけ真似てもその人にはなれないんだ。

つまり、
君が真似ようとしても、
その言葉は君の物にならないよ。

言葉を発した人が得た名声を
君が得ることもできやしないんだよ。

だから止めるんだ。
自分の言葉が消えてしまわない内に。
今すぐ。

あぁ、だから言ったじゃないか。
君が発しているのは、借り物の言葉ばかり。
嘘くさく見えるのは当然だよ。
君は失ってしまったんだ。
心から創り出される言葉を。

「大好きな誰かに自分の言葉で伝えたい」という、
些細な願いすらもう叶わない。

因果応報って言葉を知っているかい?
分からなかったら、
調べて自分を振り返るといいよ。


『因』と『果』は繋がっているんだ。
昔も今もこれからも。


僕の言葉、あなたの胸に届きましたか?

僕の言葉たちは、
良い小説でもない。
そして、
良い物語でもない。
良い詩でもなければ、
良いエッセィでもない。
そんな四角い分類に無理やり押し込めなくていい。

ただ、僕が心から伝えたい言葉。

僕の魂の一部。

それだけで充分なんだ。


だから誰にも真似はできないよ。



優しいお気持はありがたく、ちゃっかり頂く方針にしました💖