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エッセイ『言ノ葉は波にたゆたう』

こちらのエッセイの続きです。
(今回は前回と違って、ですます調です❣)


リアルの人づきあいに疲れた時期がありました。

自閉症スペクトラム障害の息子が
ストレスに伴う体調不良で不登校になったのをきっかけに
周りから偏見の目で見られる気がして、
とても心が落ち込んで不安定でした。

弱っていた心のまま、
ママ友さんに問われるがまま状況を伝えたり、
不登校の息子を悪く言われないように弁明したり、
医師の判断でもあるのだと繰り返し伝える日々に疲れ、
ある日、気づいたのです。

息子はそんなことを望んではいないことを。

ただただ息子と自分可愛さに、
不登校や自閉症スペクトラム障害の息子が
陰口をたたいて見下されないようにと
先回りしてた私の愚行。

優先して守るべきは、
心身ともに傷ついた息子の気持ちと
見守る家族の気持ちでした。

その時に初めて人とのキョリについて深く考えました。

同級生のママ友さんとのちょうどよい距離感って
どう決めていけばいいんだろうって、
深掘りして私なりの答えを探しました。

噂話の格好のネタになるのは嫌な私が、
心に負担をかけない為の、
ちょうどよいキョリは?

2年前に辿り着いた答えをnoteに書きました。

『人と人の間には、優しいキョリが大切』
そう伝えたいと強く思ったからです。


⭐ 優しいキョリはお互いを守るキョリ

お互いを尊重して境界線を守ることは、
相手を大切にすることと同じこと。

自分も相手も大事にする為の境界線は
お互いに優しく居られるキョリの目安です。

記事より一部引用

記事はこちら

踏み込みすぎず、
踏み込まれ過ぎず、
お互いが心地よく居られる優しいキョリ。

押し付けがましくもなく、
お互いに自由であることをベースに、
自立した状態で相手を尊重し合える。
私の理想とするヴィジョンが見えました。


あなたの思うがままでいいのです。
あなたの世界ではあなたが主人公です。


親であれ、
恋人であれ、
友達であれ、
自分ではない誰かに強いられた生活や人生に
我慢しなくてよいのです。

周りのことばは、
情報やアドバイスでしかなく、
決めるのはあなた自身なのです。

「この程度のことなら」と思って、
些細なことでも相手に身を任せて一歩引いてしまえば、
勘違いして土足でずかずかと踏み込んでくる方も
中にはいらっしゃいます。

だからこそ必要な『優しいキョリ』。

あなたが生きやすくなるヒントになったら嬉しいです。



最後に前回も含めた詩のすべてです。


『うみのように』


大きな波がおきたとき
ぶつかってできたあの波は
予想だにできないほど大きくなった。

大きな波が起こしたエネルギーは
時間をかけて
遠くまでひろがっていき
ざわざわざわと海を揺らす。

ねぇ、きみは知ってる?
波はめぐっていくことを。
ずうっとずうっと遠くまで。

波と波がぶつかって
大きくなったり、
うちけしあったり、
凪いでみたり、
嵐になったり、
恵みになったりもするんだよ。


ここちよい波は
ランダムに起こり、
ランダムに消えゆく。

ゆく先など
本人すら気にしていない。

自然に
あるがままに。

誰かのペースに合わせることもなく
誰かに合わせるように強制されることもなく
無意識のもっと奥で
うみの歴史を刻みながら
ゆったりゆらりと巡りゆく。

誰かに強いられることなど
受け入れるな、きみ。

心のままに、たゆたってゆけ。



最後まで読んで下さってありがとうございました。

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