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カメラマンの技術や機材よりも重要な写真の〇〇

どーも、ゆー。です。

今日は2022年の元旦。
2022年の一発目は写真を撮る上で重要なことをシェアして行こうと思います。

まず最初にこちらのツイートをご覧ください

こちらの2020年に撮られた写真、いいね・リツート数どちらも5万以上いったツイートとなっています。

まさに化け物ツイート。

この方の過去のツイートを少し遡らせていただいたんですが、機材もそれなりにお持ちで、写真歴も結構あるみたいです。

そんな中なぜこの何気無い写真がこんなにも伸びたのか。
今求められている写真とはなんなのかを今回は書いて行きます。




1.写真に必要なのは『物語』である

これは僕が経験した話なのですが

僕は20代の頃3年間かけて歩いて日本一周をしていました。
その話はこちらにも書いてあるので詳細は割愛しますが

この時にいろんな観光地でセルフでいろんな写真を撮ってたんです。


こんなのとか

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こんなのとか

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こんなのとか

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今思ってもいい写真だなぁって思います。(自分で言うか)

この時、出会った人から
これ現像されてたら買うよ!!
とまで言われたんです。

正直それを聞いた当初は
『え?俺の写真だよ?何で欲しいの?』
って思ってました。

で、ここからがポイントで。
僕は旅が終わって帰ってきた時に、何を撮るかを凄く迷ったんです。

定住したら同じ景色ばかり撮ることになるし、特に人を撮りたいと思っていたので知り合いにお願いして写真を撮らせてもらってました。

でも知り合いも尽きてくるので、次はネットで探し始めたんです。

Twitterにある
『#被写体やります』
というハッシュタグを付けたモデルさんに片っ端からDMを送って写真を撮らせてもらいました。

いわゆる『ポートレート撮影』を始めた頃の写真がこちら

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どうです?

正直な感想
悪くないし綺麗な写真だけど、何か足りない気がする。。
って感じがしませんか?

もちろん写真に写るモデルの子たちは可愛い子たちばかりだし、何も指摘する部分はないかもしれません。

でも、この写真たちはあまり評価されませんでした。

挙句の果てには
「ゆー。君は旅の時の写真の方が良かった」
とまで言われてしまったんです。

これには凹みました。

写真の技術も、機材も旅の時よりグレードは上がってたにも関わらずです。

そこからどうしたら自分が納得する写真が撮れるのかの迷走の日々が始まりました。
いい写真を撮るために遠出して撮りに行ったり、お金を払ってフォロワーの多い子を撮ったりもしました。

でも、結果的に自分が納得するものは撮れなかったんです。



2.旅の写真は何が良かったのか

僕はある時から
なぜ旅の写真がよかったのか
をとにかく掘り下げることにしました。

そこからある一つの答えが出てきたんです。


それは
『この1枚でどれだけ語ることができるのか』
ということでした。


それが写真に必要なもの
『物語』
だったわけです。

前述したモデルさんたちの写真は全て「初めましての日」の写真です。
つまり僕とモデルさんの間にはなんの歴史物語も無いわけです。

でも旅の写真にはそれがある。

僕はそれに気がついて写真の方向性を変えることにしたんですね。

まず、やったのは
誰でもいいから撮りたい
を辞めました。

「ゆー。さんに撮ってほしいです!」
という人しか撮らないって決めたんです。

その時に声をかけてくれた子は4年ほど撮らせてもらってるのでが、その変化を少し見てみてください。

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いかがでしょう、こうやって4年間を並べると感じ方が変わってきませんか?
ちなみにモデルは大間ちゃんという俳優を目指してる子です。↓
https://twitter.com/magurooyoguu

こうやって見ると彼女との歴史の上に『物語』が現れます。

そこで初めて写真に価値が生まれるわけですね。



3.身近な人やモノを撮るということ

前述したように僕はいい写真は遠くに出かけないといけないものだとずっと思っていました。

でも、『物語』とは別に遠くへ出かけなくてもいいんです。
むしろ近い所だからこそ物語があると僕は思っています。

それが最初に紹介したツイートになります。

きっとこのツイートをされた方は娘さんと出かけて、綺麗な風景の写真や娘さん自身の写真も撮られたはずです。

でも、結果評価されたのは娘さんが撮ったピンボケ写真。

この写真は僕らに色々は想像をさせてくれるし、撮った背景が目に浮かびます。
そしてクオリティではなく、リアリティもあるからなんです。


僕はそれから「身近な人をもっと撮りたい」と思うようになり、自分に関わってくれる人たちや、奥さんの写真をアップするようになりました。

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弟家族(笑)

いかがでしょうか?
多分写真の見え方が全然違ってくるんじゃないかと思います。

そして僕がカメラ講座やっていて生徒さんの写真を見たときにもそれを感じさせてもらいました。

その生徒さんは自分の母親の写真をずっと撮っていて、その写真がとても良かったんです。

『いい写真とはなんだろう』というのを示してくれた人だと僕は思っています。

ぜひよかったら彼女の投稿も覗いてみてください。



4.仕事にはどう落とし込んでいくのか

ここまで物語の話をさせてもらいましたが、じゃあ仕事としてやっていく上で、どうやって落とし込んでいくのかを話して行きます。

仕事の商品に物語を乗せるって難しいと思うかもしれませんが、実はそうでもないです。

この物語には二つ発信源があると僕は思っています。


一つ目は『こだわりの物語
あなた自身が写真を撮る上で何をこだわっているかです。

例えば
「桜の下で写真を撮ります」
というのと

「この地に来て5年の僕が、地元の人しか知らない満開の桜並木で家族写真を撮ります」
というのではどちらに撮ってもらいたいでしょうか?

圧倒的に後者だと思うんです。

この文章には実はロケーションへこだわりの物語があるわけなんですね。


二つ目は『お客さんの物語
お客さん自身がどう行った経緯で、自分の所まで来てくれて、どういう想いがあったのかを出していく物語です。

以前「90過ぎの母との写真を撮ってほしい」というご依頼があり撮影をさせていただきました。

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お母さんはあまり外に出ることもなくなっていたらしいんですが、コスモス畑を見たことがなく、初めて見に行ったんです。

コスモス畑を見た瞬間
「綺麗ねぇ〜」
と一言だけ呟いて、僕はそれを聞いて泣きそうになってました。

この時の撮影では
「お客さん側が物語を持って来てくれるだ」
というのを体感させてもらいました。

もちろん全員が全員そういう物語を持ってるわけではありませんが、一つの例として参考にしてもらえたらと思います。



まとめ

今回は写真の物語についてお話しさせていただきました。

この記事は自分で書いてて、人によって感じとり方も撮りたいものも違うから全ての人に当てはまるものでは無いと思っています。

でも、9年間カメラをやって来て一つの答えとして1カメラマンの言う言葉だと受け止めてくれてたら僕はそれで大丈夫です。

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ではではゆー。でした〜🙋‍♂️


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