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green living - 白梟は樹洞のなかで眠る

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ドイツ・ベルリン在住の荻原ゆかと小松﨑拓郎が更新するライフカルチャー誌「白梟は樹洞のなかで眠る」。インドア&自然派で家が好きな夫婦が、家で過ごす時間がより楽しくなるグリーンな暮ら… もっと読む
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2020年4月の記事一覧

【滞独日記】在宅で集中する。心地のいい作業環境をつくるために僕がやっていること

在宅ワーク、はじめていますか? 家で仕事をする必要性が高まる今だからこそ、家にいながら自分のゾーンに入っていくことができるようになることが、とても大切なことのように思います。 ベルリンに住む僕がゾーンに入るためにやっているのは、自然とつながること。理想を言うと自然と一体化することです。自然とつながることによって好奇心を持つことができるからです。 自然とつながると、集中できる理由そもそも、自分の創造性が発揮できているときはどんな状態でしょうか。 僕は自分の心の内なる声が

最近気になる、家のこと。

最近、地域の家のことが気になっています。 というのもお正月に日本に帰省したときに、自分の周りに家の取り扱いで困っている人たちがいたから。 これまで全国津々浦々を訪ねてきて、どこに行っても家の似たようなお話を聞いてきました。最悪の場合家が朽ちていく状態になると、町は寂しい(&怖い)印象になっていきます。 ドイツでは古くなるほど家の価値が高まる いっぽうで、ドイツでは古くなるほど家の価値は高くなるんです。第二次世界大戦以前に建築された古い家はアルトバウと呼ばれ、戦後に建て

本当に必要なものは何か?住まいに必要なものリスト

「モノを取捨選択していきたい」 「本当に必要なものは何か」 サークルで挙がっていたお話に、僕もとても共感してしまいました。 というのも、在独できる期間が限られている(ビザを更新できるかはわからない)ので、うかつにモノは買えません。 取捨選択をするための素地づくりとして環境によってモノを精査するようになった僕がはじめにやったことは、住むために最低限必要なものを書き出してみることです。 それはつまり、インテリアデザイナーが住まいを作るとき、家になにを用意しているのか知るこ

引っ越し先が決まり、ひと安心

ベルリンでの生活が2年目を迎え、引っ越しは計6回になろうとしています。 昨日、やっと次の住まいが見つかりました。 妻の頑張りや住まいについて色々と気にかけてくださった皆さんに感謝しかありません。 住んでみて大いに実感するようになった、僕にとっておもしろいことがあります。 それはベルリンの家賃の高騰です。 ここに長年暮らしている方々のほとんどが仰るのは、現在の賃料は、過去の賃料の2倍以上になっていること。 異国のオーナーが入ったりして、少し手を加えて賃料を上げている

暮らしや住まいのことを語り合うサークルはじめます!

ドイツでは、3月下旬からお店の営業禁止令がでたり、 接触禁止令が出さ3人以上の集会が禁止になったり 1日200人以上の感染者が出たり、 刻一刻と変わる状況に不安にならざるを得ない日々が続いています。 今できることがあるとすれば「家で過ごすこと」。 微力ながら、私が今できることを考えてみた。 家で過ごす時間をたのしくなるようなアイデアを考えて、実践すること。 共通のテーマで話せるような場をつくること。 ”暮らしのこと” ”住まいのこと”について話す場をつくります! こんな

暮らしのこと、住まいのことを語り合うサークルをはじめます!

こんばんは。今年のはじめには、こんなイベントを開催しました。 「ここに住んでみたい」「こんな暮らしをしてみたい」と考えるたくさんの方にご参加いただきましたが、世界的な疫病の流行によって、海外への留学や移住を、見送ったり様子を見たりしている方も多いのではないかと想像します。 また、いまもコロナウイルスと戦っている方もいるかもしれません。 じつは僕の親族も、最前線で働いています。そういった方々には、心から感謝をお伝えしたいと思います。 夫婦でできることを考え、サークルを始

住まいを楽しむアイデアを紹介しています

こんばんは。「私もスマホで映像を見るようになったよ」と聞くことが、最近少しづつ増えてきています。 じつは昨年からスマートフォンで映像をよく見るようになったことを機に、僕も映像を作るようになりました。 映像を掲載している Yahoo! Japan creators program では、ついに作品数が50を超えました。白梟チームで手をかけて作っているぶんとっても嬉しい! Yahoo! Japan creators programでは、Instagram や Faceboo

食材、日用品をネット注文にしてよかったこと

こんにちは。4月から食材や生活用品、家電の買い物などをすべてネット注文に切り替えてみました。 おもしろいなと思ったのは、ドイツではスーパーマーケットもドラッグストアも家電量販店も「宅配」だけではなく「店頭でのピックアップ」注文を歓迎していることです。 たとえば、dm というドラックストアでは、ネット注文した翌日には都合のいい時間に商品をピックアップできます。 待つより出向くほうが都合がいいときがあるように、店頭ピックアップは宅配してもらうのと同等な利便性を感じています。

迎春を祝う、お家レストラン

こんばんは。ドイツでは外出制限の延長が決まり、食べることが大好きな妻がいつもどおりの家庭の食事に飽き飽きしていまして。 キリスト教に習ってイースターのお祝いをしてみたら、とてもたのしい夜を過ごすことができました。 イースター(Easter)…といっても、もしかしたら馴染みがないかもしれません。 イースターはキリスト教にとってクリスマスとおなじように大事なお祝いです。 自宅にあるもので気軽に特別な時間をつくることができます。 イースターの準備・おうちレストランの作り方

10年後、人々はどこに暮らしているか?

こんばんは。住まい熱が高まっているので、前回の続きのお話です。 10年後の僕らが、次の健全な暮らしをしている場所はどこか?というと、地方都市とその周辺だと考えています。 前回お話したように、人口は30〜40年周期で地方→都会→郊外と移動しており、ひと回り時を経て現在は、都会に人口が集中している。 そんな状況だからこそ、小林一三が成したことを振り返るのはこれからの住まい方の参考になると思います。 なぜなら、人々が暮らす場所と産業の発展は、切っても切り離せないと歴史が示し

健全なる精神は、健全なる住環境に存する

「健全なる精神は、健全なる住環境に存する」 「家屋は諸君の城砦にして安息場所なり」 長い時間を過ごす住まいを考えるときに、小林一三の言葉が思い浮かぶ。 小林一三は、宝塚や東宝の創始者でもあるが、今やあたりまえのように浸透している住宅ローンやマイホームの概念をつくった人物でもある。 大阪の梅田のような大都市に人口が極地集中していた100年ほど前、狭い長屋ではなく100坪もの広い区画の一戸建てに暮らすという豊かさを彼は提案した。 野原だった郊外に線路を敷き、その周辺に家

心と身体を整えるバスタイム

こんばんは。最近、家の中で身体を動かしていますか?  ぼくはYouTubeを見ながら、踊ったり、筋トレしたり、DIYしたりするようになりました。 感染症と運動不足の予防のために、今までよりもずっと健康的な暮らしをしているように思います。 ところが、家の中でしっかり運動するようになると、今度は身体をほぐしたくなってきました。 少し疲れを感じるときに大切にしているのは、湯船に浸かることです。 海外では、日本のようにほぼ毎日入浴する文化はなく、シャワーで身体を洗うことが当

心もほぐすラジオ体操

日本で緊急事態宣言が発令されましたね。 続々と在宅ワークが始まっているようですが、どんな状況でしょうか? ドイツでは、この1か月のあいだに猛烈な勢いでウイルスの感染は広がり、今や感染者数は11万人を超えてしまいました。 日本でも、これから家の中に引きこもる生活が、想像しているよりも、はるかに長く続くことになるはずです。 ドイツでの暮らし方も様変わりし、この1か月のあいだ、買い出しをのぞいて外出するのを控えるようになりました。 こうなると、知らず知らずのうちに散歩に行

在宅テレワークを快適に。ベルリンのインテリアデザイナーから教えてもらった、ホームオフィスづくりのアイデア

おはようございます!いよいよ日本も、在宅や遠隔での仕事を余儀なくされる機会に直面していますね…。 慣れない自宅での長時間作業に、精神的に負荷がかかる方も増えていくのではないか……と想像します。 家で長い時間を過ごす今回を機に、手軽にできる範囲から、ホームオフィスを整えてみるのも投資になるのではないでしょうか。 僕が新卒で入社したWaseiという会社は、代表がオフィスに滞在するのは必要最低限、上司は旅人(!)ということもあり、当たり前のようにテレワークする環境で働いてきま