不安障害とはなにか
ここ数年で不安障害と格闘中なので、それについて自分用も含めて色々記録しておきたい。今回は、不安障害とは何かについて。
不安障害の定義
まずは簡単に定義しておこう。
厚生労働省は、「不安障害」を次のように説明している。
不安障害というくらいだから、心が「極度に不安や心配になる状態」という心の状態が主だ。
不安障害は、精神疾患の一種だ。精神疾患は、精神(こころ)の病だと理解している。こころが病んでしまうことによって、身体(からだ)な症状も現れる。だから、不安障害になると、不眠や筋肉の緊張などの、からだの不調もやってくる。
「こころの風邪」?
精神疾患に対して「こころの風邪」だとかいうこともある。つまり、精神疾患を風邪とのアナロジーで理解しようということだ。しかし、このアナロジーには少なくとも2つの問題(ディスアナロジー)がある(たぶん2つ以上ある)。
一つには、精神疾患は風邪ほど簡単には治らない。数年かかることはザラだし、場合によっては一生治らない。
もう一つには、精神疾患は「こころ」だけではなく、「こころ」”と”「からだ」の病気だ。こころだけが悪くなっているなら、仕事も休まないで済む。でも精神疾患になったら「からだ」も動かない。「こころ」と「からだ」の両方が悪くなるのが精神疾患なのだ。これは適切にイメージするためにぜひ念頭においてほしい。特に精神疾患になったことのない人には、この部分が難しいと思う。
うつ病との違い
不安障害と、いわゆる「うつ」や「うつ病」の違いも調べておこう。これも厚生労働省に聞いてみよう。
不安障害とは異なり、うつ病では心が「無気力で憂うつな状態」になる。こころの状態がだいぶ異なることがわかってもらえると思う。
不安障害とうつの併発
ちなみに、わたしは不安障害とうつを併発した。医者の診察を受けたら、不安障害とそれからくる「うつ状態」ですね、という診断がついた(「うつ病」と「うつ状態」の違いは未だにわからないままだ)。まあとにかく、不安障害とうつは一緒にやってくる。
どういうふうに一緒にやってくるかというと、「不安」がつよい日や時間帯と「うつ」がつよい日や時間帯に分かれる。不安がつよいときは、こころの焦りからだの緊張やが強くなっているときだ。そういうときは、なにかしなければと焦っているのだが、集中力はないので何もできない。
しかしこの状態はずっとは持続しない。不安が収まっているときは「うつ」になっていた。何もやる気が出なくて、ただ寝るだけの生活になる。
まとめ
今回は、不安障害とは何かについて。厚生労働省の定義はわかりやすいと思う。こころとからだの両方に関係するのが、精神疾患なのだ。こころの風邪とかいうと、こころだけの病気と勘違いしてしまう。
不安が強くなる不安障害は、憂鬱になるうつ病とは異なる。でも私は両方が併発した。たぶん多くの人がそうだと思う。
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