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親をばかにしないこと

親をばかにしないというのは、ある年齢、あるタイミングの時には、結構難しいことだなぁと最近改めて感じる。

これは私にとっては、人生において通奏低音のように響いているテーマだ。昔から、他人には優しくできても、親にはすぐにイライラしてしまう。

子どもは、成長し、できることが増え、最先端の知識やテクノロジーに触れるにつれ、歳をとり、できないことが増え、年々頑なになり、これまでの慣れ親しんだ習慣に拘泥する親を、非効率で、成長の意思がない者として、非難し、蔑んでしまう。

それでも、困難に直面した時に、親が支えてくれたり、子どもを産んでそのあまりにも大きな大変さを知るにつれ、親の性格や能力などいかに取るに足らないことか、思い知らされる。親は、親としてここまで生きてきただけで、どんなにしょうもなくても、無条件に肯定される思いがする。

最も距離の近い他人であるが故に、自分に似た欠点が許せない親。逆に、親を受け入れることができると、心が驚くほど穏やかになる。

残りの人生で何が大事かと考えると、やっぱり親孝行したいなぁと思うことが増えたなぁ。

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