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お見送りをした嫁である私、冷静すぎてはいけませんか。。。

🟨しばらく更新が止まってしまいました。
義母が急逝しました。
いつかはおとずれる日でした。
施設から入院し、予兆はあったものの突然でした。

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私はそんなにいい嫁ではなかったと思います。
一緒の生活をしていて、気になる事、かけられた言葉いろいろありました。
自分の中で消化してはき出してしまえばいいのに、まだ若かった私には、
そういうこともできなかった。

とにかく、一日一日、荒波を立てないように、一定の距離を保つことで
自分を守り、家の中の雰囲気を守っていた感じでした。

家族…とはいえ、他人ですからね。
上手につきあっていける方もたくさんいらっしゃるのに、
私は未熟だったのでしょうね。
自分なりに、折り合いを見つけていたつもりですけど。
あと一歩、努力すべきだったのかもしれない、とも思います。。

でも、つき合いにくいと感じた人とは、どうしてもうまくつき合えない性分なので、ずいぶんと無理をすることになったでしょうね。

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それと比べて、血のつながりというものは、凄くないですか?
その人のそのままを、すべて受け入れてあげることができます。
(そうじゃない方もおられるかもしれませんが…)
ですが、そうじゃない関係の間には、何か『尊敬』を感じたいと、私は思ってしまいます。それは、ぜんぜん小さな事でいいんです。
尊敬を感じられるだけで、関係性をよくできる気がするのです。

なのに、それを見つける前に、距離をとってしまったんですかねぇ。
今となっては分かりません。
若い頃の自分が、そうできなかったのか、
今の私でも、やっぱりできないのか、どうなのか。。。
もともと人付き合いも、上手な方ではないですから無理だったかもしれませんね。

主人も冷静そうにはしていましたが、
私の冷静さはきっとそれ以上だったでしょう。
二人でオロオロするよりは良かったかもしれませんが、
これが私と義母との三十数年だったんだなぁ、と思いました。

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主人も私も、割と早くに父親を見送っていますが、
母親の見送りは、主人の方が先になりました。
実家の母は、有難いことに元気にしてくれていますが、
やはりいつかはその日が来ます。
今、一番の心配は、その母との別れだとも思っている私です。
耐えられるでしょうか…、乗り越えられるでしょうか…。
その悲しみと辛さの中でやっと、主人の今の気持ちを理解してあげられるのでしょうか。。。

先程、瀬戸内寂聴さんの訃報も流れていました。
近しい方ではなくても、だんだんと見送ることの多い年齢になってきました。
人を見送って残されていくことがどういうことなのか、
その一つ一つを心に刻み込んでいくのでしょう。

冷静にお見送りをした嫁は、
あれやこれやのグチも、誰にもこぼしてきませんでした。
このまま墓場までもっていきます。

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