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痛みと痛みの間を掬い取る

お医者さんは
痛みに敏感ですね・・・と言われるが
そうではない
私が
痛みと
ずっとずっと
付き合っている結果だ

痛みと共存するための術は
痛みと痛みの間の
休憩みたいな感覚を
数えること
感じようとすること

ズキッと
ズキッを感じないように
する
ズキッと
ズキッの間を
掬い取ることで
痛みから逃れる

痛みを逃れるために
それ以上の痛みを
その隙間に
入れ込むことで
痛みを忘れる

外からの力を
借りるように
痛みの場所に
冷たい吸気を
細く
真っ直ぐに
注ぐ

ある一線を越えると
「痛み」そのものが
わからなくなる
「痛み」ってなに?

「痛み」と
共存できた瞬間だ

私の方法は
やはり正しいと
確信する

でも
「痛い」・・・今回は最強だ

今までは
ずっと痛みが
続いていた
隙間があった
今は
いつやってくるのかが
わからない
予測が出来ない
突然・・・なのだ

だから
痛みと痛みの間を
掬い取れない

不意を襲われることに
心が
折れる・・・

ずっとずっと
共に生きていると思ってきた
だから
きっと
新たな術は
見つかるはず

目をつぶってみよう・・・