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最後までわからない病名は…Ep6(7)

私の誤算は
心臓は
胸の左側にあると思っていたこと
本当の心臓の場所は…
今ならわかる

最後までわからない病名は…
とうとうわかる

それは・・・

担当医は予測していた
それを確定するためには
検査入院の必要がある
入院か…
躊躇する私に
担当医は
「するんですか?断るんですか!」と
答えを急がせる

そんなに急がなければならない事態?

その緊迫感に押されて納得する

その検査は、心臓カテーテル検査で
あるクスリを使って心臓に負荷をかけて
冠動脈全体が収縮するかどうかを診る検査

「アセチルコリン負荷検査」

検査名だけでもおどろおどろしい
あえて心臓発作を誘発するものとのこと
心臓発作って…
そんなこと経験したことないのに
怖い…

キラキラと明るい手術室で
検査は始まった
体は動かないように固定
私の左右の鼠径部から太い血管に針が刺され
カテーテルが差し込まれていく
なぜ両方?
右は検査用
左は検査中の不測の事態に備えて
ペースメーカーを入れるため?

薬剤の負荷は1段階から6段階まで

6段の階段があり
そこを1段ずつ登っていくイメージ

最初の1段目でそれは
やって来た…

あれだ!

両方の奥歯が痛い!
喉の奥にクルミが落ちてきた!
胃の入り口がギリギリ!グリグリ!痛い!
肩に火箸を差し込まれているように熱い!
両手の指先はビリビリに痺れてそして熱痛い!

これはあれだ!

薄れる意識の奥で
今までのあちこちの不調を
一つひとつ思い起こしていた
私の体…
ごめんね…

最後までわからない病名は…

それは・・・