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日記:5月18日,6歳児は6歳児なりに,たくましい。

昨日は診察だった。待ち時間は20分と短めだった
9:15分ごろに教授がその他の先生方と話しながらリング入場した(ように私にはみえた)
私の担当医は,なぜかソーシャルワーカーさんや看護師さんから,名字なしで”教授”と呼ばれている,なんかニックネームで呼ばれてるみたいにきこえる,細野晴臣じゃなくて…そうそう,坂本龍一みたいに

今日,教授はたぶん一番に呼んでくれたような気がする
診察室にいくときはやはり,緊張する
小学校〜中学校の頃,職員室にいくときちょっと緊張してたのに似てる

職員室に行くときといえば,私は小学生の頃
放送委員会のアナウンサーだったので
給食中に音楽をかけたり止めたりするために
週の半分くらい,職員室で給食を食べていた
だいたい,校長先生と向かい合って
おしゃべりしながら食べてた
(あんなのコロナ禍ではぜったいできないだろうな)

コロナ禍といえば(どんどん脱線していくでしょ,この話)
やっぱり病院でも,自分も周りのひともマスクしてなきゃいけないんだよね
他の人の顔は気にならないんだけど
私,教授の顔はすごく気になるんだよね

気になるっていうのは「どんな顔をしているのだろう?」「どんな表情をしているのだろう?」「笑っているのか,怒っているのか」「関心があるのか,無関心なのか」「私のことを好きなのか,嫌いなのか」みたいな感じ。

好きとか嫌いとかないよ,ただの仕事だと
人々は言うだろう(教授も言うだろう)

しかし,好き嫌いは必ずあるんです
あるんです…それは,どんなにプロの仕事をしているときでも。
好き嫌いはあるけど,それを越えてプロの仕事ができるだけで
好き嫌いは,つまり仕事にはあまり影響しないかもしれないけどな

それでもな,わたしは好かれている人に身体を切ってもらいたい
私を嫌っている人に,身体をあずけるのは怖い

だから,教授に懐きたいと思っている。
懐に飛び込みたいと思っている。
”懐く”と”懐”は同じ漢字なんだな,いま気がついた

何の話だろう?
教授は言った。
・君は手術の前日に入院しなければならない。
・しかし,教授は,前日には回診に来ない。
ええ〜!!何で?!
と私が言ったら
「なんでって,診察のあとも忙しいんだよ,いろいろ仕事があって行かないといけない・・・」
と教授が言った。

前日に教授は来ない。
私は小さい声で復唱して,6歳児に知らせた。

(わかった)心のなかの6歳児が言う。
6歳児は前もって言ってもらうと意外とすんなり受け入れる。
理由も話してもらうと,特に納得しやすい。そしてすぐ対策を考える。
(じゃあ,タコのぬいぐるみのひらひらの所にTと書いてもらおう)と6歳児が言う。

Tは教授の名字である。6歳児はタコのぬいぐるみを教授に見立てており,教授が回診に来ないときの移項対象にしようとしている。ということは,すでに教授が愛着の対象になっているということである。6歳児は6歳児なりに,たくましい。がんばれ,6歳。

あと,「不安について」と「回診に実習生がついてくるインフォームド・コンセント」の話があるが,これはまた次回書こうと思う。

おわり。


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