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自分のサイコオンコロジストになるトライアル:所見を書く

直美さんからいただいた棒灸をやってみた。
足の三里は私が疲れたとき押すのが大好きな位置にあるつぼだった。
耳と肩のあたりもあたためた。夜にやると,よく眠れそう。

私のこだわり行動は,考え続けること。

あのとき何があれば助かったのか

考え続けることに終わりがない。
仲間と研究をしていて,いいなと思うところは
仲間が制限をリマインドして,バランスをとってくれるところ。

私はひとりだと,時間や予算やエネルギーの枠に立ち戻るタイミングを遅らせがちだから。

ところで
私の,がん治療における不思議な人間関係の問題は,心理所見を書くことで次の方針立てに役立つのではと思い,書き始めた。

心理所見
【既往歴】
明るく元気な子どもで特に心理的な問題はなく育った。

・2013年(xx歳)
刑事事件に遭遇したことをきっかけに、複雑性PTSD様の症状(過覚醒,侵入的思考,解離,複数の自我状態,否定的な認知:恥,自責,自尊感情の低下)
→トラウマ治療:カウンセリング,EMDR 約2年間(1〜2回/月)を受けた。投薬なし。
→回復。以降、がん治療開始までとくに問題なし。
・2023年(xx歳)~現在
がん治療に際して,2013年頃と似た症状を自覚するようになった。
→自身で対応を試みてきたが、症状について隠すことで否定的な認知(恥・自責・自尊感情の低下)が強くなり苦痛が生じるようになった。
→説明を試みる(この所見がそれ)

【症状】
★解離,複数の自我状態
・主に2パターンの特徴的な自我状態がある
①理解も反応も速く治療に前向きな自我(感情が伴っていない)
②治療意欲が乏しい自我(対人関係が限定されている、治療の場に出て来づらい)
→情報の浸透に時間がかかる、意思決定の際のまとまりが悪い
・①と②以外の本人(セルフ、社会的に適応した自我状態)は「普通」でありたいと願っているが①と②の持つニーズや言動は「普通」ではないと考え恥ずかしく思っている。

★否定的な認知
恥,自責,自尊感情の低下。
がんになったこと、事件に遭ったこと、特殊なニーズがあること等を恥じる、自信がなくなる。

【助かる対応】
・この所見に目を通してもらう
・治療の現在地点と目的のリマインド(解離が減る)
・②の治療意欲が乏しい側面に話しかける
・可能なときは1対1で話す(恥の感覚や解離が減る)
・枠組みを示す、ナッジする、次の約束をする
・コンパッション/正常化/応援する(恥や自責が減る、治療を受けられていることが良いことだと思い出せる)

【本人が工夫すること】
・情報を視覚化して蓄積する(自分で、ログを残す)
・オープンダイアログ、カウンセリングなどを活用して否定的な認知を緩める(準備中)
・安定したつながりが助けになることを認識しておく(腹側迷走神経優位の状態に戻すため)→信頼できる人の範囲を拡大していく

書きかけの心理所見

これまで私は,がん治療に際しての自分のリアクションや独特の悩みをneurodevelopmentの特性かと考えていたが、
今朝ごろから、トラウマインフォームドの観点から考えた方が説明がつきやすいと思うようになった。

精神科や心理臨床のカンファレンスなら家族歴とか知能とかも記載する必要があるかもしれないが
今回はできるだけ手短に現状と対策案を伝えることを目標にするため省く。

このあと神経系の話で,解離は背側迷走神経系が優位になっている状態,そこから脱するには安心して誰かと一緒にいること,やり方は,というところまで短く伝える視覚的材料を作成したい。

私は自分のサイコオンコロジストをやることにした。

ごはん食べて仕事行かなきゃいけないので今朝はいったんこれで終わりにする。今日もいい一日を。




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