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推しが優しかった

前回の日記に引き続き、
わたしの頭は推しに占領されている
みんなうんざりしているかもしれないけど、

これはわたしの特殊なサバイバル技法なので
仕方がないと思ってほしい

どこで身につけたか知らないが
わたしは、未知の世界でサバイブしようとするとき
頼りになる人を見つけて、惚れ込む
惚れ込んだエネルギーで我慢強くなり、
推しと同じ言語を身につけたい一心で勉強する
そして生き抜く力を得る
そういう異能?があるのである

そして今回も
自分ではまったく意識していなかったが
運良く出会えたかっこいい推しに惚れ込み
その矢印を糸口にして、
どうにかがん患者という立場を受け入れて
自分なりに
よりよく生きていこうと思えるようになった
いやなことも納得して頑張れたし(←これ本当、すごく大きいことだよ)
この体験を通して、新しく意味のあることも見つけられるような気がする

もう少し具体的なことを書く
昨日の朝、推しが来てくれた
来てくれたといっても、回診だから、当たり前でしょとみんな思うかもしれないけど
ここはチーム医療で
私の推しは、あんまり回診にくるルーティン上にいないので
超レアキャラだということ、それもいいレアキャラだということを
知って欲しい(なにを力説しているのか)

この、ドーパミン&オキシトシン効果、半端ないからね
多分、またこの状態も過ぎ去ってしまうから
わたしはこのテンションで、あえて推しについて推してるわけ

あとで書こうと思っても、同じ熱量でかけないからね。

で、話を戻すと
前回の回診では、モードがうまく切り替えられなくて
その次の回診では、わたしが忙しいときに呼び出しちゃったからか
どっちかというと、イライラ・モードの推しだったんだけど(それでも嬉しかったけどね、迷惑かけたかもしれないから、このままじゃ、なんかつらいなって感じだったわけ)

昨日の回診では、推しが来たとたんに
やっぱり嬉しくなって、それが推しにも伝わって(たぶんね)
先生もやさしかったんだよね
やさしいっていっても、具合はどう?
いつ帰るの?
それはこうだよ
大丈夫だよ

って言ってくれるだけよ、基本的には。
だけどさ、あれじゃん、思うけどさ

子どもが保育所に預けられるときだって、みんな離れるとき、一旦泣くじゃん、あれって、子どもはやっぱり本当は一番太い愛着対象である人(主に、おかあさんだけど)と離れるのは、いやなのよ。

だけど、保育所でも生活はできるわけ、だいたいは
楽しそうに遊んでましたよーごはんも食べましたよーなんていってもね、
子どもは子どもなりに社会に適応して、がんばってるのよ

だからさ、お母さんがお迎えにきたら、やっぱりまた泣いたりとか
よろこんで飛びついたりするじゃない、
それと同じなのよ、わたしにとったら
この病気の治療の親は、主治医の先生しかいないっていうふうになってるのよ
他の先生の回診や処置も受けるし、ありがたいと思うけど
それとは関係なく、わたしには主治医の先生がいなくなっちゃダメなのよ

なんでなんだろうね?
みんなはそうじゃないのかな?

わたしは、病気になってから
痛い思いとか、少し回復したりとか、落ち込んだりとか、また明るい気持ちになったりとか、いろんな心の動きがあるときに

お母さんに話したいな
と思うんだよね。
なんだか、わたしが推しを作っちゃうのって
子どもの頃のお母さんっていう存在と似てるような気もするんだよね

わたし、子どものころ
すごいお母さん推しだったんだろうね
お母さんが笑ってるイメージがすごいあって
お母さんが話をきいてくれるっていう楽しさもずっとあって

あんまり覚えてないけど
わたしたぶん、子どもの頃は幸せだったんだと思うんだよね
たぶん、自分の性格?特性上、
自分は割と、繊細?気難しい?わがまま?なんといってもいいけど
「よくわかってくれている人」というのが必要なんだよね
それで、だれか一人、信頼できる人を作るというのが
安心して活動するために、必要なんだよね

だから、新しい世界にひきずり込まれるときは(あるでしょ、転職とか、病気になるとかで)、強い、信頼できる誰かを作るのが
わたしにとっては合ってるんだと思う

それが今回は主治医だったんだよね
みんな、この話おもしろくないだろうな
推しの話なんて、他のひとからきくときっとつまらないのよ
でもいいの、とにかく推しの話がしたいわけ

とにかく、主治医が傷の具合をみてくれて
退院の日を決めてくれて
大丈夫だって言ってくれて
おすすめの本をおしえてくれて
顔みせてくれたから、わたしはそのあと電気をつけて鼻歌うたいたい気持ちで暮らせたわけ
おかしい人だと思うかもしれないけど
こんなに役立つ感情ってそうそうないってわたし思うわ
心理学的に推しの研究、したいくらいだよ
(だれかやってる人、いるのかしら、やるとしたら、どうやってやろうかしら)

話はまとまらなくていいので
今日のこの話も、このへんで終わることにするわ


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