【気ままな読書日記】消えたサン=テグジュペリ
『本』と『サスペンス』。
たぶん、そんな気分だったのだろう。
『奇書の世界史』とともに借りて帰った2冊がこちら。
まずは『消えた屍体』。
ページをめくると、初っ端、ネフェルティティの胸像がバーン!くる。
ミステリアス! オリエンタル! エジプト!
これだけでもう、めちゃ楽しい。
ーーーが。
「・・・・・・・・」
古~い時代のエピソードは楽しめるのだ。だけどそれが現代に近づいてくるにつれ、楽しい気持ちがしゅーんと萎み始める。判明していることが多いぶん、リアルがきつい。エピソードがエグい。
ロマノフ皇帝一家の最期なんてもう読んでられません・・・・。
「はーあ」とページをめくるうちに、サン=テグジュペリの項になった。
パイロットでもあった彼は1944年7月、軍の偵察任務のためにコルシカ島を飛び立ち、そのまま行方不明になった。
ところが1988年になって、フランスの漁師が網にかかったサン=テグジュペリの身元確認用ブレスレットをみつける。
更にその2年後には、ダイバーが海底に散らばった偵察機の残骸を発見するのだが、遺体発見にまでは至らなかった。
サン=テグジュペリは44年の人生の中で3度の恋をした、とある。
一度目の恋は飛行機に。
二度目の恋は書くことに。
飛行中の彼の足元には書きかけの原稿やイラストが散乱していたのだとか。作家らしいエピソードで素敵だな〜と思う(^^)
そして、三度目の恋のお相手がエルサルバドル人の妻、コンスエロ。この方があの、薔薇のひと、である。
10/200
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