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【気ままな読書日記】18歳からの格差論 4.井手先生はこうしたい!

4.中間所得層も納得して格差是正ができる「必要の政治」とは

みなさんは「格差是正」と「弱者救済」を同じだと考えていませんか?
もしそうならそれはまったく間違っています。

「再分配の罠」
「自己責任の罠」
「必要ギャップの罠」

これら3つの罠にはまった分断社会では、弱者に気を使えば使うほど中高所得層や現役世代が格差是正への反発を強め、対立が深まってゆく。
「得する人」と「損する人」を作り出してしまう弱者救済だけやってたんじゃ問題は解決しない。

うんうん、なるほど。
でも、じゃあどうすれば? 

その問いの答えを、先生はしっかりと用意していらっしゃいます。
てか、それを書くための格差論でしょう(^^)

ここで発想をひっくり返してみましょう。思い切って中高所得層も「受益者=得をする人」としてしまうのです。困っている人たちのために、ゆたかな人たちをさらにゆたかにするのです。

税金をガバー上げる代わりに、所得格差ナシで国民全員に必要なサービスを提供しよう、ということらしい。これが、井手先生のおっしゃる必要の政治(たぶん)。

先生っ、もしやこれは金持ち喧嘩せずってやつですかっ?(by.サッチー語録)

p.85にすんごくわかりやすい図がのってるのだが、それを文字にするとこう。 ↓

税率20%
所得200万のAさんからは40万徴収→ 税引き後160万。
所得2000万のBさんからは400万徴収。→ 税引き後1600万。
 ↓
A・Bさんそれぞれに200万ぶんのサービスを提供(⭐)
すると最終的な暮らしの水準は
A 1800万
B 360万
⭐で浮いた差額40万を借金返済にまわす。

「取られる税」から「分かち合い」へ。
弱者を助けてあげるのではなく、人間の必要を満たし、弱者を生まないようにする。

ーーーほうほう。
これならみんな喧嘩しなくなるのかな?

井手案が実現したら北欧の国みたいになるのだろーか。
みんなが安心して暮らせる優しい世界が実現しますよーに(^^)!

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