千代〜生まれかわりの魂〜第2話
ばばさまは、一人で里を離れて山の中に住んでおりました。
なぜ、そこに一人なのかは聞いたことがございませんでした。
年も幾つなのか、子はいるのか、いつからそこにいるのかさえ全く知りませんでした。
ただ、淡々と森の中で過ごす毎日でございました。
もう年でもございましたので、力仕事などは里の「若いし」と言われる若者が時々手伝いににきておりました。
初めは、ガタイの良い男の人が怖く、彼らの来ているときは物陰にそっと隠れておりましたが、徐々にさまざまな遊びを教えてもらえるようになり、彼