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鼻歌検索で遊ぼう!

 全ての作曲家……いや、全てのクリエイターにとって、一番と言っていいほどに怖いこと。それは、無意識に自分がパクリをしてしまっているのではないか、ということ。

 悪意がある、つまり自分でわかっていてやっている場合と違い、自分ですら意識していないパクリ行為(無意識のそれをこう呼ぶのが正しいかは疑問だが)に自分で気がつくのは難しい。特に絵師界隈などは、大して似ていない絵でもトレパクと騒がれる風潮がある(……ように外部からは見える)ので、善良な絵師さんなどは部屋の隅で頭から毛布を被り、言われなき罪で裁かれるその瞬間を震えて待つことになる(話の盛り方がコメダ珈琲もびっくりの大盛り加減)。

 そんな恐ろしい世の中であるが、こと作曲家に関してはこのような「無意識パクリ事案」の発生率を圧倒的に下げる方法があると私は考えている。その方法こそが、天下のGoogle様によって提供されているサービス、「鼻歌検索」なのである(こっから本編ね)。

 その名の通り、鼻歌を歌うと世界中の楽曲からその鼻歌に似た曲を探し出し、教えてくれる。曲のタイトルや歌詞が全く思い出せなくても、サビのメロディーを鼻歌で歌うことさえできればOKというとてもありがたい検索システム。私はこれを応用して、無意識パクリの防止に努めている。

 つまり、自分の作った曲のサビを鼻歌で歌ってみて、極端に一致率の高い既出楽曲がないかを調べるようにしているのだ。こうすることで100%ではないにしろ結構な確率で最悪の事態は防げると思う。

 さて、最近作成した楽曲にも鼻歌検索をかけてみた。候補に出てきた楽曲との一致率が軒並み1桁%であることを確認し一安心。「下手くそ」と言われることはあっても「パクリ」と言われる可能性は低いとみていいだろう……と、考えたところで不安になる。

 ……この結果、信頼して大丈夫か?


 鼻歌検索を信頼していないわけではない。私が不安に思っているのは、私の歌唱力の方だ。思い出されるのはヒトカラで採点機能をONにした時、自分の歌声が描いた見るも無惨なピッチ線(整備されてない荒地かな? ってくらいガッタガタだった)。

 ちょっと自分の実力を試してみよう。マイクに向かい、YOASOBIさんの「アイドル」を鼻歌で歌ってみる。

結果。71%……

 び、微妙……!

 テストの点と考えれば低くはないけれど、国民的ヒットソングにふさわしい比較的歌いやすいメロディーの曲を歌った際のカラオケスコアと考えるとすこぶる微妙だ。う、うーむ……。

 しかし、サンプルひとつで何かを断じることはできない。もう一曲歌ってみよう。次は新しい学校のリーダーズさんの「オトナブルー」で挑戦。

…………

 悪化した……orz

 60%を切ってしまった。もはやテストの点と考えても微妙だ。むしろこの正答率だったら小テストなら再試験になりそう。

 ……ここで筆者の心が折れたので検証終了。この結果を「私のような音痴でもそこそこの精度でいける」と取るか「音痴に使いこなせる機能じゃない」と取るかは人それぞれだろう。私は今後も完全にあてにはしすぎず、ちょうどいい距離感で付き合っていくのを続けようと思う。

 以上、音痴を晒しただけになった検証記事でした! 中途半端に歌ったせいでカラオケ行きたい欲がちょっと溜まってしまった。バイトのお給料入ったら久々に行こうかな。……もちろん、採点機能はナシで。


ここまでお読みいただきありがとうございます。普段はボカロPとして活動する傍ら、このような記事をnoteにて毎日投稿させていただいてます。よろしければ曲も聴いていってください。

今日の作業
イラスト 2時間
動画 30分

 週末には新曲が出せそう。

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