野上

本を読んで生きている。主に書評

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最近の記事

この世はフィクション(虚構)である。

サピエンス全史を読んだ。 認知革命の部分が特に印象的だった。 人間は虚構(フィクション)を作り上げることができる。 国家、経済、宗教、法律・・・。 確かに国ってどこにあるのか考えてみたら、 地図に国境線が引いてあるだけで、実際には存在しない。 人間が頭の中で作り、しかもそれを全員が疑いようのなく信じているから機能しているのだ。 うーんすごいな。 こんな所業ができる生き物は確かに激レアだ。 人間が地球で覇権を取ったのも納得。 人間はフィクションを張り巡らせ、

    • 実践記 0秒思考 その2 1分メモを21日間書いた結果

      0秒思考と1分メモをやり続けて21日間経ちましたので結果報告です。 書いているとストレス発散のようなものを感じ、書いていて気持ちがよかったので1日30枚くらい書いていました。 21日*30枚=630枚ほど書いた計算になります。 それでは実感した効果を書いてまいります。 ・言葉が出るようになった 私はもともと口下手の方で、なかなか自分の考えを瞬時に出す事ができず、他人の意見に丸め込まれたりする事が多かったのですが、1分メモをやり出してから、自分の考えを瞬時に言葉に出すこ

      • 度胸をつけたい

        今月は男として度胸をつけようと思った月であった。 というのも、発言を求められる場面で頭が真っ白になったり、言い返せなかったり、言いくるめられたりして なんで自分は「自信を持って発言できないんだ」と意気消沈したからである。 すっかり説明を求められる場面に苦手意識を持ってしまった。 気がつけば、小声でボソボソいったり、愛想笑いをしながら話したり、自分自身でもなんだこの軟弱な男はと思ってしまう。 説明する機会から逃げず堂々としておきたい、失敗してもいいから場数を踏みたい、

        • 楽してやろうとすると上手くいく

          自分はなんで、こんなに物事が続かないのだろうと考えた時、しんどい方法ばかり選んでいたなと思いました。 〇〇のために頑張る!〇〇までに達成!という具合に。 でも続いた試しはほとんどなく、3日坊主で終わっていました。 なんで続かないのか考えてみたところ ・続かない自分に安心している ・続かなければ、「面倒だ」なんて思うことがなくなり安心している ・努力したくない、寝て暮らしたい ・変化しなくても大丈夫なら、変化なんて望んでいない ということがわかりました。 では、自分

        この世はフィクション(虚構)である。

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        • 1本

        記事

          信頼を得ることへの疑問

          自分のストレスの源のようなものを観察した結果、自分には「人からの信頼を失うことの恐怖」があり、人からどう思われているかを気にしていることが大きなストレスとなっているのではないか、ということに気づきました。 部下が辞めるといい出した、取引先からクレームが来た、などがあると「信頼を損ねた」「自分がもっと信頼関係を築いていれば・・・」と悩み込み、大きなストレスとなっていたのです。 そこで、今回は、信頼を得ることが果たしていいことなのか、ということについて考えてまいります。 そ

          信頼を得ることへの疑問

          もう不満は言わないチャレンジ#3

          21日間連続不満を言わない生活を送るようチャレンジを始めてから、7ヶ月経ちちましたが、クリアできていません。 最長で3日?くらいですかね。まぁ気長にダラダラやっているからですけど。 「あそこで不満言ってしまったなあ」「今日はここで言ってしまったなぁ」なんてダラダラながらも続けていると、少しずつではありますが、「自分がどういう時に不満を言っているのか」気づいてくるものであります。 最近は、時間的焦りを感じているとき、体力的な疲れを感じているときの2つの時によく不満や焦りを

          もう不満は言わないチャレンジ#3

          実践記 0秒思考 その1

          最近、仕事で悩むことやストレスを抱えることがあり、どうしたものかと適当に本を読み漁っていたら、0秒思考という本に出会いました。 数年前、書店に並んでいて話題になっていたのは覚えていますが、ビジネス本や自己啓発本は読まないクチだったので手を出さずにいました。 しかし読んでみると、なかなか面白く、著者が東大→スタンフォード大学院という所謂インテリで、よくわからん社長が書いた自慢本よりも効果の信憑性がありそうでしたので、本書の内容をやってみることにしたのです。 やり方 A4用

          実践記 0秒思考 その1

          新築マンションを買いました

          新築マンションを買いました 私は、賃貸派だったので家を買うつもりは毛頭なかったのですが、なぜか新築マンションをあれよあれよと買ってしまう事態になりましたので今回はそのお話。 家は賃貸というのも、賃貸は「引っ越しやすく家や地域に囚われないから身軽」「金利を払いたくない」「雨風凌げれば大丈夫」という感じでしたので、わざわざ高い金払って家買って、そこにずっと住むなんて考えられんと思っていたからでした。 新築マンションを買った理由 ・金の使い道か

          新築マンションを買いました

          ルバイヤートを読みました

          ルバイヤート読みました。 酒浸りの老人が、星を見ながらひたすら人生や人間について語る本です。 私の好きな本の一つです。 では、気に入った部分を雑記帳に書き殴るノリで書いてまいります。 “よい人と一生安らかにいたとて、 一生この世の栄耀をつくしたとて、 所詮は旅出する身の上だもの、 すべて一場の夢さ、一生に何を見たとて。” “そんなに心を労してなんの甲斐があるか? 身を天命にまかして心の悩みはすてよ、 ふりかかった筆のはこび*はどうせ避けられないや。” “地の表にあ

          ルバイヤートを読みました

          マクベスを読みました

          マクベスを読みました。何気に初シェークスピアです。短いのでサクッと読めます。 “将軍マクベスは主君であるダンカン王を暗殺し王位に就く。しかし自分も暗殺されるのではないかという不安から側近たちを殺しまくる暴政を行い最後には復讐に倒れる”というストーリーです。 マクベスが罪悪感、猜疑心を募らせていくうちに自分が自分ではない感覚に陥っていく様子が描かれており、 自分自身を客観視したとき、自分がやってきたことがいかに自分自身に影響を与えるか考えさせられました。 何か問題にぶつ

          マクベスを読みました

          自己肯定感を上げるoutput読書術を読みました。

          自己肯定感を上げるoutput読書術という本を読みました。 本を読んでいるけどすぐに忘れてしまう、S N Sで発信したいけどどうすればいいかわからない、という人は読んでみてください。 (これ表紙どうにかならなかったの?) 「読んだ本をoutputすることで、本の内容が記憶に定着し、知識が増える。知識が増えるということは世界の見え方が変わる。世界の見え方が変わるということは人生が変わる」 というのが本書の結論です。   そもそもアウトプットとは、誰かに話したり、誰かに向け

          自己肯定感を上げるoutput読書術を読みました。

          ラッセル幸福論を読みました

          “ラッセル幸福論”読み返しました。三大幸福論の中で一番好きです。 しかし、初めて読んだ時は、「すごい本だ!」と思ったのですが、読み返してみると「ダラダラと長いな!」という印象です。 まぁせっかくなので、備忘録として書いていきます。 個人的に一番心に残ったのが第1章の「何が人々を不幸にするのか」です。 不幸の原因となるものが書かれており、不幸の原因がわかれば、あとはそうならないようにするだけでいいからです。 では1章についてまとめていきます。 まず、本書にとっ

          ラッセル幸福論を読みました

          読書についてを読みました

          ショーペンハウアーの”読書について”を読みました。 定期的に読み返したくなる本なので、読み返しました。 備忘録として適当にまとめていきます。 ”読書とは他人にものを考えてもらうことであり、他人の考えた過程をたどるに過ぎない、丸一日を多読に費やする人間は次第に自分で考える力を失っていく” 本書によると読書をしても、他人の考えをなぞるだけで、自分の頭を使っていることは殆どありません。 なので、本をたくさん読めば頭が良くなる、賢くなる、ひいては人生が変わる(!)な

          読書についてを読みました

          "ツァラトゥストラはこう言った(上)"を読みました。

          "ツァラトゥストラはこう言った(上)"を読みました。 ニーチェは学生時代に読んだことがありましたが、当時の言語能力では太刀打ちできず途中で投げ出していました。 今回はなんとか読むことができました。 言っている意味がわからず、文字を追っていくだけのような感覚になる部分もだいぶありましたが、途中で投げ出した本が読めただけもレベルアップかなと思います。 さて、ただ読んで終わりとしてしまうと、ニーチェからなんの学びも受けないので、アウトプットしていきたいと思います。

          "ツァラトゥストラはこう言った(上)"を読みました。

          人間とは何かを読みました

          ”人間とは何か”を読みました。 私は、特に病んでいるわけでもないのに「生きている意味がわからない」と日常的に感じるタイプの人間なので、本書のペシミズムな考えは割とすんなり入ってきました。 では適当に感想文を書いていきます。 出てくるのが 「人間は、自分の精神的安定を第一に考えて行動する。第一に自分のために動き、第二に他者のために動く」 「人間は外部からの影響を受けて動く」 「人間は機械である」 という主張です。 例えば、国のために出兵した臆病な男

          人間とは何かを読みました

          人生の短さについてを読みました

          "人生の短さについて"を読みました。 セネカは約2000年前の人物で2000年前に書かれた本なのですが、現代に生きている私が読んでも、ハッとさせられることばかりでした。 巷に溢れている自己啓発本に書かれている元ネタのようなものがわんさか書いてあり、「世の中は古典でできている」なんてことを聞いたことがありましたが、こういうことかと感じました。 自己啓発本なんて読まなくてもこれ1冊読んでおけばいいんじゃね?とさえも思ってしまいます。 自己啓発本が好きな人は一読の価

          人生の短さについてを読みました