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私に足りなかったのは、粘り。

新学期が始まり、毎日をバタバタと過ごしている。
スウェーデン語だけでなく英語も学び直すことにしたので、頭の中が早くも少し混乱しているけど、英語は結構楽しい。英語が好きだった高校生の頃を思い出し、気持ちが少し若返ったかも?などと思ったり。

私の授業は午前中で終わってしまうが、田舎のバスはなかなか来ない。バスを待つ間暇を持て余すのもなんだかなぁと思っていると、ふと駅近くのアラブ系食品店のことを思い出した。

一度入ってみたいなと思いつつ、その一種独特の雰囲気に尻込みして今まで入ったことはなかった。しかし私はそこに日本とよく似たきゅうり(普通のスーパーのきゅうりは大きくて水っぽい)とオクラがあるという情報をシリア人の友達からゲットしていた。

いざ、参ろうぞ!
なんて気合を入れる必要もないのだが、ビビりなので自分を鼓舞しながら店内に入る。馴染みのない商品ばかりだったが、きゅうり、見つけた!日本のより少し短めだがそれ以外は全く同じ!そしてオクラ、こちらは冷凍なので中身が見えない。少し不安だがまぁ大丈夫だろう。

無事お会計を済ませ、家に帰り、早速きゅうりを食べてみた。美味しい!まさしく日本のきゅうりと同じ!
絶対また行こう、と誓う。

オクラはというと、こちらは少し期待とは違った。日本のように青々とした色ではなく、少し黄ばんで?いた。パッケージには3〜5分茹でろと書いてあったのでその通りにしたら、やはりというかシャッキリ感はない。
それでも粘りは健在で、これだよこれ!と謎の嬉しさが込み上げてきた。

そういえば、粘りのある食材ってここでは全く見ない。日本ではオクラ以外でも納豆、めかぶ、とろろ、なめこなど当たり前のように存在していたので全く意識していなかった。そしてそういえば、これらのものが私は大好きだった。

何だか嬉しくなった。私は粘りを取り戻したのだ。今まで存在を忘れていてごめん。

何だか元気をもらった気がする。
粘りって体に良いよね。

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