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大阪12区補選 有権者の動きはどうなる!? 最新投票率からみる選挙最前線&最終投票率予測

 こんにちは、投票率予測でおなじみ、シタサンです。
 さて、選挙に少しでも興味がある方は知ってらっしゃると思いますが、投票日当日は選挙活動は出来ません。なので、勝たせたい候補がいてもその人を応援したり情報を拡散することが出来ない、ということになります。なので、多くの方は投票箱が閉まるまでの間、特に何もできずにもどかしい思いをされた経験があるのではないでしょうか。
 そんな中、投票日当日に気になってくるのは投票率です。選管からの定期的な情報が発信されるたびに「高い」「低い」「もっと投票に行ってくれ」「いや、寝ててくれ(?)」などと一喜一憂するのも選挙の楽しみの一つです。ですが、選管のデータをみるだけでは今の投票率はいいのか悪いのかよく分からないことも多いと思います。
 そんな中、当プロジェクトでは投票率予測を実施し、大阪市長選では最終的に誤差を0.01ポイントにおさえることに成功しました。また、選管から情報が更新されるたびに「このままいけばこのくらいの投票率が予想される」といった情報もかなりリアルタイムでお伝えしてきました。
 そして今回は、投票日当日に投票率の動きを予測、速報することにより、このnote上で選挙最前線が追えるようにしています。8時までもやもやしているのは勿体ない、是非ご購入の上お楽しみください。

 このように、当日の投票率以外にも過去の選挙を解析したデータ、そこから読み取れる注目ポイントなども掲載しております。これさえあれば大阪12区補選の予習は完璧!?

1 まず今回の選挙、候補者は?

 今回の大阪12区補欠選挙は、当選挙区から選出されていた北川知克氏の死去に伴い統一地方選の後半戦に合わせて実施されるものです。これに、同選挙区から前回日本維新の会公認で立候補した新人の藤田文武氏、長年北川氏と同選挙区でしのぎを削ってきた無所属前職の元総務相・樽床伸二氏、そして衆議院比例近畿ブロック選出の日本共産党議員で、今回無所属で立候補した前職、宮本岳志氏、そして弔い合戦となる自民党からは北川氏の甥の新人、北川晋平氏が立候補しました。
 大阪W選で勝利し勢いに乗る維新か、弔い選挙で議席死守を狙う自民か、12区内で抜群の知名度を誇る樽床氏か、共産自由社民府連の推薦に加え野党各党の首脳が応援に訪れた宮本氏か、激しい争いが繰り広げられました。
 維新との関係整理に追われる公明党の動向や、自主投票を決めた立憲民主や国民民主の選挙対応など注目点は沢山あり、この選挙の結果次第では2位以下の順位まで含めて今後の政局に大きく影響を及ぼすことが予想されます。それを裏付けるかのように安倍首相は最終日に選挙区入りし、大きな話題を呼びました。
大阪春の陣最終ラウンド、最後に笑うのはどの陣営でしょうか。2位以下も含めて誰が何位でフィニッシュするかによって、野党共闘の行方や政権運営にも影響が出てくる可能性があるため、本当に目が離せません。 

 では、結果を占うためにこれまでの選挙の候補者の得票率を見ていきましょう。かなり面白い傾向が見られますよ。


2 各候補者の票田はどこ? 過去数回の国政選挙から分析!

 まずはこの図をご覧ください。維新系候補者(12年は維新が推薦したみんなの党の候補者です)、故・北川氏、樽床氏それぞれのここ数回の選挙の相対得票率をまとめたものです。(デザインがみにくいのは当方の技術のなさが原因です。精進します)
 まずは維新の会を分析しましょう。14年から17年にかけて、大きく票を伸ばしていることが分かります。実は樽床氏は17年の選挙では比例単独で当選しているため、12区には出馬していません。なので、樽床氏の票を藤田氏が吸収したと考えるのが自然ですが、四条畷市では14年の時から既に樽床氏を上回る票を得ており、17年は得票率が40%の大台を超えるなど、着実に地盤としつつあることがうかがえます。樽床氏が弱く維新が強い四条畷市の投票率が維新の鍵になるかもしれません。
 次は北川氏です。弔い選挙とはいえ、通常後継候補であっても、新人であれば得票率は下がることが知られており、恐らく12年や14年の得票率を下回るものと思われます。 故・北川氏は自民が大敗した09年も含めある堅実な得票率で推移しており、その安定感は流石といったところです。ただ若干票田の寝屋川市で弱い傾向があり、又得意としてきた四条畷市も維新が伸びてきていることを考えると、前回得票率でトップだった大東市の投票率が気になります。
 そして樽床氏。票田の寝屋川市で強いことが分かります。単純に寝屋川市の投票率がどうでるか、そして前回維新に流れたであろう層がどれだけ戻ってくるか、関係の良い公明の動向はどうか。応援弁士も少なく草の根での選挙を行っている樽床氏はやはり最後は寝屋川市の香里園駅で演説をされていたようです。寝屋川市の投票率が高ければ高い程樽床氏には有利に働くでしょう。
宮本氏に関しては、これまでの選挙とあまりにも枠組みが違う候補のため簡単には分析できません。共産票にどれだけ他の野党票、そして無党派がのるか、今後の野党共闘を占う上で重要な試金石になります。

3 そもそも12区内の三市、有権者はどれくらいいるの?

 そして12区内にある三市、寝屋川市、大東市、四条畷市についても解説しておきましょう。

12区内の選挙人数と期日前投票はこのようになっております。過去数回の選挙に比べ期日前は活発とは言えない状況です。
 票田である寝屋川市は同時に市長選や市議選も実施され、高い投票率が期待できます。同時に行われる選挙がない大東市の投票率がどうなるか。
 寝屋川市の投票率が全体の投票率に影響を及ぼすことでしょう。各陣営も寝屋川市駅で活発な選挙戦を繰り広げていました。
 投票率が50%を超えるかが一つの注目点です。

4 当日投票率の分析と最新予測 有権者はどう動いている!?(12時現在 午前中総括)

   12時現在の寝屋川市の投票率は17.31%. このペースは17年衆院選よりすこし劣るペースではありますが、11時からの伸びに関してはここ数年で一番を記録しております。今後伸びが順調に続けば、市長選や市議選との相乗効果も相まって投票率52%台を記録するのではないでしょうか。(逆に言えばそれ以上の伸びは厳しいと見るべきでしょう)
13時の投票率が21.40%を超えるくらいだと相当伸びていると判断でき、逆に21%に届くか届かないレベルだとかなり鈍ってきている可能性が高く、今後の伸びも期待できないことになります。

 12時現在の大東市の投票率は15.12%  これは相当に厳しいことになっています。過去数年の県レベル以上の選挙では最悪レベルの伸びの鈍さとなっており、やはり同時に行われる選挙がないことが相当響いてきていると思われます。13時の投票率が17.9%から18%台に乗れば盛り返してきていると見ていいでしょう。 このままの低空飛行が続けば、40%に乗るかどうかというレベルになることが濃厚です。

 12時現在の四条畷市の投票率は17.61% 四条畷市は一転してここ数回の中で最も好調な伸びを見せており、同一選挙区内でここまで差がでるか、と言った様相を見せています。四条畷は票数こそ少ないですが、この活発な投票状況は、市内での選挙戦がかなり盛り上がったと見るべきでしょう。このままいけば、49.60%あたりが最終投票率になる見込みです。ここはもっと伸びていく可能性もありますので要注目です。13時時点での投票率が21.15%を超えるくらいであれば伸びを維持しており、逆に20.40%を下回るようだと相当鈍化して、ペースは例年並みに落ちたと言えるでしょう。

5 大東市の投票率は盛り返すの?好調な四条畷の伸びは?ドキドキの14時現在投票率分析&投票率予測最新版

 14時現在の投票率ですが、

こうなっております。詳細に解説していきますね。

まず寝屋川市。ここ数年の傾向に沿った伸び方をしており、堅調といったところです。17年衆院選は16時から記録的に伸びが鈍ったこともあり油断は禁物ですが、その時よりも選挙戦は盛り上がっているため、安定したペースで伸びていくことが予想されます。恐らく15時の更新では26%に乗ったあたりの数字が出てくるのではないでしょうか。このままいけば最終投票率は寝屋川市は50.75%あたりだと思います。現時点では50%に乗る可能性の方が高いと予測しています。 

大東市は伸びもここ数回の中では一番低水準なレベルで、伸びてくる敬拝が現時点では見られません。恐らく最終盤にかけて微妙に盛り返すのではないかと思っていますが、40.8%あたりになると思います。45%越えは相当厳しいですね。15時の更新で22.5%あたりになっていれば巻き返しの兆候が検出できると言っていいですが、恐らく22%くらいで止まるでしょう

四条畷市は高かった伸びが収まり、ほぼ例年通りの数値の伸びとなっています。恐らく関心の高さ故に最初と最後の伸びがあるパターン(沖縄の選挙で多い)に分類できると思われるので、50%に乗るかどうかが注目です。現状は50.5%くらいになると思っています。15時の更新で25.8%くらいだったら堅調です。


6 四条畷ですごい伸び!! 勢いがまるで違う三市の投票状況。最大で市によって投票率が10ポイントも離れるかも!? 15時現在の最新投票率分析&投票率予測

15時現在の投票率ですが…

詳しく解説していきますね。

まず、寝屋川市。票田かつ市長選+市議選とあわせてトリプル選のため、投票率の伸びが期待されますが、現在は堅調としかいいようがない安定した推移を見せています。このままいくのか、それともどこかで異変が起こるのか。現状はここ数回と同じような投票行動を市民の方々がとられているようです。首相入りした注目度も総合すると、最終投票率は51.4%くらいまで上がるのではと考えています。16時時点では28.2%くらいだと堅調です。


そして問題の大東市、ここも安定して低くなっています。16時時点で23.8%あたりだと伸びが依然として鈍いまま、24.2%を超えて来れば伸びが回復し始めたと思っていただければ大丈夫です。このままいけば最終投票率は40.9%くらいですかね。

そして大きな伸びを見せたのが四条畷市。通常14時から15時は全く伸びない時間帯なのですが、その中で大きな伸びを見せました。これは12区内の過去のデータを見てもほとんどなかったことで、有権者の関心の高さがうかがえます。このあと低くなる傾向が出なければ、50%はほぼほぼ超えてくるのではないでしょうか。16時の発表で28.65%位を保ってれば勢いを堅持しているラインと判断していただければ大丈夫そうです。現時点では最終投票率を50.7%と予測しておきます。

7 第一回最終投票率予測の詳細+17時現在の投票率を見ていきましょう


最終投票率予測ですが、48.0%としました。 

市別の予測を見ていくと、

寝屋川市 51.33% 大東市 40.24% 四条畷市 50.5%

寝屋川市に関しては、順当に行けば51%に乗ってくるだろうということでこう予測しましたが、17時のデータをみると少し鈍ってきているので51%を保てるかが焦点になってきそうです。大東市は40%をぎりぎり保てるか、終盤でも全く伸びが検出されないことを考えると30%台も十分あり得ます。四条畷市は18時以降の投票行動が選挙ごとにバラバラなので非常に予測しにくい地域です。なのでここが大きく実際とずれる可能性が一番近いです。ただ今までの動向から行けば上がることはあっても大きく沈むことはないかなと思っています。

17時現在の投票率はどれも予想通りと言った感じです。一番の注目は四条畷市の18時以降の投票率ということになります。

8 最終投票率予測発表! 各市ごとの詳細な予測及び解説

 まずは最終投票率予測です。

こうなりました。

詳細なデータをあげていくと、

寝屋川市 50.47% 大東市 39.20% 四条畷市 51.13%  

となります。 三市共に18時以降の増減が選挙ごとにバラバラなため、実際の数値はこれと大きくかけ離れる可能性も実は結構あるのですが、そこは大阪市長選で0.1ポイント差まで近づけた経験で修正をしています。大東市が大きく足を引っ張っていることが分かると思いますが、これは同時に行われる選挙がなかったということも影響していると思います。沖縄3区補選もかなり投票率が芳しくないようで、やはり幾つかの選挙を同時に行わなければ率は下がるのでしょう。一方四条畷市はかなりのハイペースで伸び、最終盤でも落ちてくる気配はありません。四条畷と寝屋川の貯金を大東が食う形で結局前回並みに落ちつく、という予測になりました。

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