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ヨーロッパ旅行記11:別れ

6月25日、パリのカフェにて。


25日朝、別のホステルに泊まっていた親友と合流して
遅めの朝食を兼ねてカフェに向かった。

彼女は午後、ヨーロッパを経つ。
ヨーロッパ旅を終えた彼女はネパールの村に一か月滞在して日本に戻り、大学に復学する。
まだ旅を始めたばかりの私はこれからフランスをゆっくり南下し、
ボルドーでベルギー人の彼と、彼の家族と合流して数日過ごす。

これからの旅も楽しみだけど、まだここにいて親友と話していたいな、という気持ち。
アイスのカプチーノを片手に、フランスの日の光が差し込むテラスで
彼女の声に耳を傾けている時間が心地よい。

次、いつ再開するか分からないけれど、
またどこかで再会した私たちは、何を考えて、何を見て、何を想っているだろう。

そう考えると、また一つ楽しみが増えた。

大きな横断歩道で別れて、彼女は空港に、私はパリの街に入ってゆく。
振り向いて、親友の姿をもう一度確かめると、
大きな荷物を背負って人混みに消えていく彼女の背中は、なんだか小さく見えた。

でも、ヨーロッパ旅を終えてまた次の旅を始めようとしている彼女の存在は
強くて、かっこよくて、爽やかな兆しに満ちていた。





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