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喫茶カトレアさん・大阪市城東区

 ほっとする、あたらしい喫茶店。それもそのはず、むかしからある喫茶店。東むきの扉と窓。カトレア香るステキな午後を。
(1202文字)


喫茶カトレアさん

 大阪市・城東区。古民家ならぶ、蒲生がもう四丁目。通称:がもよんエリア。きょうは、古民家ではない喫茶店です。

喫茶カトレアさん
大阪市城東区蒲生3-15-19

もより駅は……
◆Osaka Metro(大阪メトロ)・今福鶴見緑地線・今里筋線…蒲生四丁目駅・徒歩約5分

レンガと白い看板。目印は、これだけ。ハデなポスターなどは、ありません。



むかしは「コロンビア」

 店内のレンガは、月日をものがたり、コーヒー色のメニューがやさしく見守る。「喫茶コロンビア」先代の店名だそうです。
ところどころ消えています。コーヒーがたくさんありますね。ガテマラ……時代をかんじます。

メニューより引用いたします

当店は1970年「喫茶コロンビア」として誕生しました。
約50年の時を経て祖父母の魂を受け継ぎコロンビアの国花であるカトレアに名称を変更。2022年7月「喫茶カトレア」としてリニューアルオープン。



凛とした

 はじめまして。コーヒー色の喫茶・カトレアさん。
カウンターと大輪のテーブル。
縦に長い窓と格子は、そのままかしら。むかしは四角いテーブルがたくさんあったのかもしれない。

 テーブルに座っていいか、たずねます。先代のママさんらしきひとが、どうぞと、ほほえむ。よかった。喫茶店にひとりだと、カウンターかと思って緊張したものです。


先代のママさん、美しい所作で、お水とメニューをくださる。これは。きのう、きょうの仕事ではない。ながいあいだのくりかえし、わかい青い花が、ワインを飲んで葡萄色になったような。


現在のママさんは、カウンターの中だ。調理の担当、親子の連携も花のよう。とても上品な。

テーブルはおおきく、まるく。壁にあたるところがスパンと弾けた。
花のようなコーヒーをのせる。
なんという余裕。この贅沢な余白。

凛としたすがた。レンガと木目と。
おしぼりを、じぶんの膝に置いてパチリ。


ハニートースト

バターがすわる格子柄。なんとも、つややかな。

きょうのおやつは、カトレアの蜜。
ハニートラップに、バターがゆらめく。

あらあら、トーストが、下まで切れてない。これは、たいへん。ナイフとフォークで、いただくトースト。
あわてない。美しいカトレア、そんな気分で。
はしっこから、パズルのように。

「祖母直伝ナポリタン」あとからきた、お客さまがご注文。
現在のママさんが奥のキッチンへ。
祖母直伝……いいな、家族って。
むかしから比べて、メニューをしぼっているけれど。カレーやパンは、新メニューかな?


カトレア。
ブラジルの国花とは、つゆ知らず。


コーヒーの国カトレアさん、
……またきます。


毎週月曜日は
「コーヒー・喫茶店」の日


いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに


さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。

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