見出し画像

The 1975@Aichi Sky Expo

外国のバンドのワンマンライブはいつぶりだろう。おそらく20年くらい前に見たYo La Tengo以来? あるいはジザメリ以来?? というくらいにひさしぶりだった。ここ数年、すっかりBTSに入れこんでいたのだけど、近い熱量で平行して聴いていたのがThe 1975だった。今となっては何がきっかけだったか思い出せないけれど、楽曲の良さはもちろん、ヴォーカルのマシューの歌とキャラクターに、気付けばすっかりドはまりしていた。昨秋、チケットをゲットしてからこの日をどれだけ心待ちにしていたか!

4月29日。初めてのAichi Sky Expo。会場はてっきり名古屋とばかり思い込んでいたら、実はセントレア空港のそばにあり、名古屋から急行で30分はかかるというなかなか辺鄙な場所だった。名鉄線に乗るとバンドT着てたり、タオマフやバッグを持っている人がいたりして、なんとなく同志感が電車のなかに満ちていた。「あなたもですか!」と心の中で握手するような気持ちで会場へ。

早めに着いたらビールでも飲もうと思っていたのに、会場のフードコートでアルコール販売がなかったのは残念だった。コロナ禍に入って中止しているのかもしれない。

SS席だったのに、実際に会場に入ってみたら半分くらいがSS席で、はっきりいってSS席の後ろのほうで限りなくS席に近いところ、会場のちょうどど真ん中あたりだった。ちょっと残念。もっとクリアにマシューの顔が見えるとよかったな。スクリーンに映し出された巨大マシューでがまんした。

「Be My Mistake」からしんみりスタート。マシュー、この間いろいろあったから反省してるんだろうな。
Twitterやインスタで東京、横浜公演の様子も上がってきていたのでチェックしていたけれど、なんとなく名古屋が一番トーンが落ち着いていた気がする。歌も演奏も文句なしにすばらしかったのだけど。あまりマシューがはっちゃけてなかったというか。「Sincerely Is Scary」の歌い出しをやりなおすハプニングがあって、そのときにすこしほどけた感じはあったかも。

2時間みっちり、ほぼノンストップだった。これってけっこうすごいと思う。ひさしぶりにヒールでライブに行って、お風呂に入ったら体がカチカチになってた。

外国人の方もたくさん来ていた。わたしの左前とそのさらに左の席が開演してから20分ほどずっと空いていて、視界がさえぎられなかったのでラッキー!と思っていたら、途中で外国の方がその席に入って、ずっとスマホ(しかもかなり大きいやつ)で動画撮影をしていて辛かった……スマホ撮影はNGじゃなかったし、わたしも時折やってはいたけれど、ずっと手を上げられるとステージが全然見えなくて、ちょっと困った。

しかしながら、夢のようにキラキラした2時間だった。しばらくこのうっとりを脳内再生しながら生きていけそうだなと思ったら、コロナに罹ったのだった……。おそらく会場でどうのということではなく、とにかくこのライブの前後の名古屋は寒かったのと(日本海側から太平洋側に移動して、暖かくなることはあっても寒くなることはないと思い、油断していた……)、ひさしぶりに好きなように過ごせる喜びとマシューに会えることで浮かれていたこともあり、自分も隙だらけだったのだろうと思う。

とにかく春はいつもどこかしら「やられがち」だということをあらためて再認識。寒いんだか暖かいんだかわからない季節はいっそう注意を払ってすごさねばと気を引き締めたのだった。

ライブの感動でコロナも乗り越えられた気がする。またいつかマシューに会えますように!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?