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【~連載~静岡の歴史を学ぼう162】Transporting system on the Tokaido Route in the Edo period Part1   江戸時代、東海道の運送システム パート1

※ この記事は「静岡移住計画Facebook」に掲載しております。

今回の台風で(22年9月23日深夜から24日未明)静岡市周辺において大変な経験をなさった方々にお見舞い申し上げます。必要なものが必要な皆様に届くよう、お祈り申し上げます。

江戸時代、必要なものを届けるために独自のシステムがありました。

「幕府の公用をこなすために宿駅で馬を乗り継ぐ、その馬のことを「伝馬」といいます。

そして、公用の書状や荷物を、出発地から目的地まで同じ人や馬が運ぶのではなく、宿場ごとに人馬を交替して運ぶ制度を「伝馬制」といいます。」(「東海道への誘い」国土交通省 関東地方整備局 横浜国道事務所HPより)

その運送には四つの種類がありました。

Transporting system on the Tokaido Route in the Edo period Part1

江戸時代、東海道の運送システム パート1

Transporting luggage was already a common thing on the Tokaido Route in the Edo period. There was an organized system.

江戸時代、荷物を運送するのは東海道ではすでに通常のことで、組織化された体系がありました。

The main carrier were horses, which were commonly placed in post town stations.

運送に最も使われたのは馬で、宿場町に共通して置かれました。

 伝馬制の中心地まさに「伝馬町」 
静岡市葵区伝馬町にて 町名碑

The transporting system called ‘tenma-sei ’ was operated in the relay method with horses.

「伝馬制」と呼ばれた運送方式は馬によるリレー方式で行われました。

The service had four different classifications.

運送サービスには四つの分類がありました。

The first service was called 'honma', in which luggages were carried by a horse.

第一の方式は「本馬」ほんま・と呼ばれ、荷物が馬で運ばれました。

In this type, there was a weight limit of 150 kilogram.

この方式では、重さに制限があり、150キロまででした。

   歌川広重 「東海道五十三次 藤枝 人馬継立」      
伝馬制で物資が運ばれている様子が描かれています。

The second service was called 'norikake', in which the passenger along with their luggage were transported together.

二番目の方式は「乗掛」のりかけ・と呼ばれ、客が荷物と共に運ばれました。

The luggage weight limit in this type is half of 'honma' or 75 kilograms.

荷物の重さ制限は「本馬」の半分の75キロでした。(20貫目まで)

葛飾北斎 「東海道五十三次 絵本駅路鈴 二川」
中央右の馬上の人物は、乗掛によるサービスを受けているように見える。

(参考資料)「江戸時代の道づくり 神奈川県の東海道」神奈川県東海道ルネッサンス推進協議会 


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