見出し画像

結物語「みとめウルフ」

数ある物語シリーズのエピソードの中でも、自分が一番好きなエピソードは、「結物語」の「みとめウルフ」で描かれた羽川と阿良々木との再会の場面。高校の時ような距離感で話している二人に本気で涙した。でも彼らはその距離感を感じてなかったかもしれない。あくまで読者の1人である自分だけかもしれない。それでも、自分はそう感じざるをえなかった。いや、でも、そう感じたかっただけかもしれない。人間基本的にエモさを求めがちだし(自論)
「みとめウルフ」を締めくくる阿良々木の言葉。

今の僕が今の羽川にとってどうでもいい男で、今の僕は最高に幸せだ。

彼女にとって、彼は初恋の相手で。それこそブラック羽川を呼び込んでしまうほどのストレスを抱えてしまうほどに、好きだった(と自分は解釈します)。それが、どうでもいい男になるまで、彼女は走り続けた。

自分の人生のターニングポイントになった人を忘れることができる日はくるのかなぁ、と思いながらこの2人のやり取りを読みかえしたこの頃。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?