ヘルプマークをつけて電車に乗ってみた

一年ほど前に、交通事故で怪我をしたので、カバンにヘルプマークをつけて電車で毎日通勤していました。

約3ヶ月、つまり往復で約120回ヘルプマークをつけて通勤電車に揺られたわけです。その時のことを書きます。


1.基本的に席は譲ってもらえない

優先席の前に立っていようと、大きな荷物を持っていようと、席は譲られることはほぼありませんでした。

実際席を譲っていただいた回数は4回でした。


2.なぜ席を譲らないのか?

席を譲らない理由としては、「気づかない(知らない)」か「譲りたくない(譲れない)」の2分類で良さそうです。

まずスマホを見たり寝ていたりしてヘルプマークをつけた人に気づかない方が4割くらいです。普通の席ならまだしも、優先席であれば優先すべき人が来たらいつでも席を譲れるように駅に停車するたびに私は周りを見ますが、みんな違うのかな。

また、ヘルプマークが妊婦さんマークよりも浸透してないことも実感しました。

そして、席を譲る気がない人が6割くらいです。ヘルプマークを見ると私の顔を見てから、腕を組んですぐ寝ちゃう。もしくはスマホ見だす。

この時期はコロナ禍ということもあって、電車内が混みすぎて物理的に席を譲れないほど…ということはありませんでした。


3.どんな人が席を譲ってくれたか?

私に席を譲ってくれた4人のうち、3人が女性でした。

妊婦さんやおばあちゃんにも席を譲っていただきましたか、丁重にお断りしました。

1人、男性にも席を譲っていただきましたが、この方は杖をついていましたのでこちらもお断りしました。


4.ヘルプマークをつけてみて分かったこと

席は譲られません。また、席を譲ってくれる方はご自身が普段電車などの移動時に大変な思いをしていたり、そういう方が身近にいる方なのかもしれません。


5.おまけ

ヘルプマークをつけていた期間は駅のホームや改札付近で突き飛ばされたり、わざとぶつかられたりすることが劇的に増えました。痴漢に遭うことも増えました。

妊婦さんマークをつけている人をつき飛ばした、なんてニュースやマタハラの報道は見たことがありますが、バリハラ(バリアを抱える人へのハラスメント)なんて言葉もそのうち出てくるかもしれません。


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