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ヴェネツィアのカーニバル

ヴェネツィアカーニバルへ


イタリアに来たらいつか訪問したいと思っていたイベントの一つがヴェネツィアで開催されるカーニバル。写真や映像でしか見たことがなかったがマスクを被った人々の何とも壮観な光景。特にいつから開催されるのかも具体的に調べておらず2月も数日を過ぎたころ急にカーニバルのことを思い出しネットで調べてみると今週末が最後の開催であることが判明。ヴェネツィアに入るのにも入場券が必要と言う話もあったが、少なくともカーニバル開催期間は徴収されない様なので、Trenitaliaでヴェネツィア行き往復のFrecciarossaのチケットを購入した。

ハプニング


当日、ミラノ・チェントラーレ駅7時15分発の特急列車に乗る為に6時20分に家を出る。30分もあれば到着するので余裕を持っての出発だ。地下鉄に乗って一路ミラノ・チェントラーレ駅へ。ところが。。。ミラノ・チェントラーレ駅の2駅前のガリバルディ駅で地下鉄が急遽停車に。「ここから先は行かないので皆さま降りて下さい」的なアナウンスをしている。ガリバルディ駅からミラノ・チェントラーレ駅まで地下鉄で5分弱、タクシーでも然程掛からない距離。グーグルマップで検索すると徒歩20分。その時点で6時45分。地下鉄は当分発車しない。タクシーは捕まらない。と言うことで半分走りながら徒歩でミラノ・チェントラーレ駅を目指す。7時10分頃駅に到着し滑り込みでFrecciarossaに乗り込む。既に汗だく。幸先が悪い。しかし、Frecciarossaは快適で2時間15分で遅延無く無事にヴェネツィア・サンタルチア駅に到着。

ヴェネツィアの移動手段


ヴェネツィアは車が走らないので、移動手段はゴンドラ、モーターボートのタクシー、ヴァポレットと呼ばれる水上乗り合いバスもしくは徒歩のみとなる。今回は徒歩でヴェネツィアを周ることにし、兎にも角にもヴェネツィアの中心部であるサン・マルコ広場を目指す。カーニバル期間の最後の日曜日でもあり町中は大混雑かと思いきや、到着したのは9時45分だったのでまだまだ道は閑散としていたのである。早速マスクをした人や貴族の様なコスチュームに身を纏った人をチラホラ見かける。想像していたよりも意外と質素なイメージを受けたがその考えはこの一瞬だけだったのだ。

大運河・リアルト橋周辺


徒歩で15分程歩くと大運河が一望出来るリアルト橋周辺に来る。サンタ・ルチア駅からヴァポレットに乗って来た客が大量に下船するのがこの周辺で、ここからは狭い道が大混雑で、コスチューム姿をあちらこちらで見掛けるのである。そう、これがこれまで映像で見てきたヴェネツィアのカーニバルなのだ。ライカのカメラを修理に出してしまったので、ニコンのℤ6を使用。道往くコスチューム姿を撮影しようと最初は丁寧に声掛けして撮影していたが、彼らは撮って貰いたくて仕方がない人達であることが判明。それ以降は人差し指を立てて一枚撮らせてのポーズをすれば、何も言わなくても気取って撮影に応じてくれるのでそれは楽だ。がしかし、集団で来ていた日本人観光客が記念撮影をしようとしていたので、「撮りましょうか」と声掛けすると、「えーどうするどうする?」って相談を始めた。。ちょっとショック。
大運河から更に細い道を通り約10分、いよいよサン・マルコ広場に到着。

至る所にサン・マルコ広場方向を示した標識が
準備中の船乗り達
この二人はかなりインパクトがあった
リアルト橋

サン・マルコ広場


広場には特設ステージが設置されており丁度コスチューム大賞の様なイベントを開催していた処であった。広場には所狭しとコスチューム姿の人々が溢れかえっていた。何十人撮影したことだろうか・・・ 広場は所々水浸しになっており、油断して歩いているとたちまち靴がビショビショに濡れてしまう。コスチューム姿と一言で言っても、貴族の様な恰好をしている人がいるかと思えば、カラス人間みたいな怖い人もいたり、中東の石油王の様なコスチューム姿もありこれは正に行き過ぎた仮想大会の模様。貴族のコスチュームはレンタルもしている様なので来年は着飾ってみようか。仮面もすれば恥ずかしがらずに堂々とポーズが出来そう。来年まで待てずついつい露店で仮面だけ買ってしまったのだが確かにもう一人の自分になった様な気がする。。。

油断していると水溜りで靴が濡れる

溜息の橋

サン・マルコ広場から徒歩で5分程歩くと、インスタ映えスポットの一つである「溜息の橋」に出る。ドゥカーレ宮殿の地下牢獄は満水時に水牢となり、この橋を渡ると二度とこの世に戻って来られないと言われ、橋の小窓からこの世に別れを惜しみ溜息をついたと言う逸話がある。

再びサン・マルコ広場へ

ランチに行く前に再びサン・マルコ広場へ戻ると、更にコスチュームを着た人たちで広場が溢れかえっているではないか。しかし絵になる。

ランチ+軽食


ランチは事前に予約をしていた「Osteria Al Paradiso」へ。以前、鎌倉の七里ガ浜にあるParadisoによく訪問していたので、名前繋がりでこの店を予約。なかなかローカル感があって良かったが、朝からあまり胃の調子がよくなく、ビールと白ワインと、赤エビのカルパッチョで店を出た。エビ8匹が乗っているカルパッチョを一人で食べるのもなかなか飽きるもんだ。しかも5匹食べた処で、「もう下げても良いか?」と言われ、7匹終わった処で「もう終わったか?」と言われいい加減ウンザリしたことも早く退店した理由の一つだ。

ヴェネツィアを探索


暫くカンナレージョの路地を歩いて少し人通りが落ち着いた運河沿いの店に入店。ここはバケットとワインを提供してくれるお店で値段も良心的。ヴェネツィアは大半が観光客向けのメニュー価格と言われているので、白ワイン一杯5€、バケット一個3€はかなり良心的と言える。ちなみに、一店目のお店では、白ワインが10€、カルパッチョが20€、サービス料等取られ結局39€だったからやはり高いな。二店目は路地裏のバーでこちらはかなり大衆的な雰囲気。赤ワイン一杯5€。

再びサン・マルコ広場へ


知人がインスタライブを配信しており、サン・マルコ広場にいるらしく、ダッシュでサン・マルコ広場に急ぐ。この時点で特急列車乗車時間まで約2時間。サン・マルコ広場からサンタ・ルチア駅までは徒歩で約30分、混雑も考えると約45分は見ておいた方が良いだろう。しかし、サン・マルコ広場に到着すると午前中の2倍はいるだろう人混みで案の定知人は見つからず。暫く粘ってみたが人混み過ぎて気配すらなく退散。

スキアヴォーニ河岸通り沿いのゴンドラ

溜息の橋からすぐ近くにある水辺に停泊しているゴンドラは圧巻。対岸にはサン ジョルジョ マッジョーレが見える。もう少し日が暮れる前に撮影したかったが。。

サンタ・ルチア駅へ


ダッシュでサンタ・ルチア駅に向かうが、日も暮れてマジックアワーの数十分間、本当にヴェネツィアは絵になる、映える街並みで歩いては撮影しての繰り返しでなかなか駅にたどり着かず。でも出発時間よりかなり早く前に着いたので何本か前の特急に乗って帰ることが出来た。来年は本格的にカーニヴァルに参加しようと心に決めた一日。

サン・マルコ寺院

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