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2023年 - オススメしたい本

2024年も4日目にして、まだ2023年を振り返ります。
2023年に読んだ活字書(小説、ビジネス書、技術書など)119冊(+1)の中から、これは良かったという本を紹介します。
全冊コメントを書いていますので、全部みたい方はこちらからどうぞ。


小説

medium 霊媒探偵城塚翡翠

2023年に読んだ小説の中で一番良かったのはまちがいなくこれ。
答えが書いてあるのに分からないって最高すぎる。まだ読んでない人は、私の感想も見ずに騙されたと思って買って読んで欲しい。

冷たい校舎の時は止まる

次点に辻村深月さんのこれ。去年になって初めて辻村深月を読むというちょっと奇特なしょっさんです。
最初が最高って、本を出す人にはありがちな感じもする。

かがみの孤城も悪くないんだけど、インパクトとタイトルで、冷たい〜のが上。

まぁ何よりも悪の教典が最高なんだけれども、万人にはお勧めはできない。
角川ホラーの貴志祐介が好きな人は読んでね。

ビジネス・自己啓発本

ビジネス書の何が良いかって、大半が30分あれば確実に読み切れること。速読の練習にもってこいです。

きっぱりと切り捨てて読書をするための読書法に関してと、ちょっとでも何か学習した気持ちになりたいならビジネス書をオススメします。

遅読家のための読書術

感想の冒頭に書いたように「読まなくて良いところは読まない」が全て。この自信がついたら、大量のビジネス書なら積ん読がなくなっていきます。

あわせて、次の二冊をスパッと速読できれば自信に繋がります。

いいんです、気になる本は後でまた読み返せば良い。新しい発見がまたありますよ。

TAKE NOTES!

メモ術の本もいくらか読みましたが、メモを取る目的と取ったメモを元に知識をどうやって作り上げるかというZettelkastenの教えはここで学べます。

組み合わせてメモ術の古典とも言える京大カードを組み合わせて、自分のメモの取り方を確立しました。

Amazon で 2回買っているので、多分 2冊持ってます、これ。

問うとはどういうことか

2023年発刊の新しい本です。
考えることに行き詰まって、問いとは何かと考え込んだときに、この本に行き着きました。いつでも読めるところにおいて心の支えにしています。

考える技術 書く技術

嗚呼、もうこれ。これ読んでおけば間違いないという定番。
マジメにようやく読み切ったわけだけれども、ああそうだよそういうことだよと言うことがきちんと書かれています。ピラミッドの構造になっているだけで、マインドマップやロジックツリーに近しいんだけど、頂点が一つになりしようが広がるという考え方が重要なわけで。アウトラインやマインドマップでも表現ができるけれども、絵面的にピラミッドの構成が妥当だなと理解しました。

解像度を上げる

先の本は理論的なことが抽象的に書かれているので、実務的にはこの本が助けになります。ロジックツリーをベースにしてコンセプチュアル思考の実践方法が書かれています。3つの視点に時間が追加されているところが、この本の要点として最高な部分です。

書く瞑想

2023年はマインドフルネスから瞑想へと興味のわいた一年でした。
最近、ランニング中やものを書いているときに瞑想感も感じられるようになってきていて、とても共感が得られました。この本ではそんな「書くこと」に焦点を当てています。
頭と心の整理には「書くこと」がとても効果があると考えていますので、悩みが多くて日々苦しんでいる人は是非ご参考に。

技術書

アーキテクトとしてこれからどうしていこうかという狭間の年でした。

そんな中、アーキテクト思考という観点で「コンセプチュアル思考」というものが、そもそもアーキテクトの視点での思考法そのものではないか?という仮説から、この思考法に関する本をかなり時間を掛けて読んでいました。
何冊か読んだ結果、コンセプチュアル思考を身につけることで、アーキテクト思考の基礎ができあがると自信を持てました。ITアーキテクトを目指すなら必読。

コンセプチュアル思考

同じタイトルの本が二冊あるのでまとめて紹介します。

基本的な考え方は二軸の行き来。とくにITアーキテクトでは「抽象」と「具体」の行き来が重要とされています。アーキテクトは抽象化して概念化する能力が重要なのですが、ただ抽象化すれば良いのではなく、それらは必ず実現可能性の高いアーキテクチャでならなければなりません。よって具体も想定しつつ抽象化していくことになります。
この思考の幅を広げていくには、この「二軸」の種類を沢山持つことがアーキテクトとして重要な要素だと考えています。
これらの本は、その要素を広げたり実践で使える思考法を提供してくれます。

具体と抽象

そんな具体と抽象に絞って書かれている本がこちら。
抽象化された概念がなぜ理解できないか、抽象化能力の必要性と将来の行動へいかに繋げられるかを知ることのできる本です。
ITアーキテクトの視点からいくと、なぜアーキテクチャに原理原則を注入しなければならないか、原理原則とは一体何かを知ることができるでしょう。

進化的アーキテクチャ

読書メーターには記録を載せていないのですが、その理由は「読み終えたと認識できなかった」からです。いつも通りすぱーっと読み切ったんです。薄い本だし。でもこれはそんな緩い読み方ですむ本ではありません。
今後、未来のアーキテクチャを語る上でも、作る上でもこの本に書いてある考え方はアーキテクトの軸になろうと考えています。
なので今は丁寧にきちんと読み進めている状況です。読み終えてないのに勧めるなとも言えますが、さらっと読んでもこの本の良さはよく分かる。

ソフトウェアアーキテクチャ・ハードパーツ

過去に多くのソフトウェア技術者が良い本だと勧めていた理由がよく分かります。アーキテクトに必要なトレードオフの考え方が緻密にまとまっています。「このアーキテクチャの方が優れてると直感では分かるけど、なぜだか分からない」に答えます。

マイクロサービスアーキテクチャ 第2版

マイクロサービス語るなら、まずこれを読めという内容です。定義を明確にするならこの本で。「独立デプロイ可能」が、私にとって重要な要素でした。

モノリスからマイクロサービスへ

その上でこの本。「多くの企業はモジュラーモノリスで事足りる」が全て。

世界一流エンジニアの思考法

ビジネス書とも言えるんだけれども、タイトルにエンジニアがあるのでこちらへ。普段から「当たり前」だと思っていたことが、全て言語化されていることがこの本の特徴でありよいところ。すべてが代弁されている感じ。

実践ソフトウェアエンジニアリング

開発に関わる全ての人のスタートにこの本をというくらいの教科書。
参考資料が多岐に豊富にわたっているので、ここから次への深掘りも容易な点がとてもオススメできる良書です。
古い本だけど、CS基礎としては十分です。

プロセスを自在に設計する

多分、PFD(Process Flow Diagram)の唯一の紹介本な気がします。DFD(Data Flow Diagram)のようにデータだけに着目するではなく、インプットとアウトプットに対して、それを処理するための「プロセス」に焦点を当てて設計するという手法です。暗黙知的な自分の経験則を、実際に図示化するのにとても優れた手法ではないかと試しています。

良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門

最後に紹介するはこちら。
読んでみれば分かります。プログラムを設計する上で最高に良い本でした。
対比があることで理解が進むというのもありますが、イミュータブルにオブジェクト指向コードを書くには必須の考え方と実装が詰まっています。
多分、2023年に一番学び深い書だったと思う。この本を見ていると「あ、このコード試してみよう」ってなります。実装内容が明確で細かく切り離しているのでトライもしやすい。

他にも紹介したい本は沢山あるんですが、ここまでにしました。
ちまちま別の機会でも紹介していきたいところではありますが、心打たれた中数冊に厳選しました。是非、読んでみてくださいませ 🙏

#今年のベスト本

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