見出し画像

日本で4%と言われる無農薬のお茶づくり。

先日ノムさんの茶園にお邪魔してきた。

茶園を散歩しながらいろんな話を聞いて、
一望できる場所から奇跡の晴れ間が見え、
最終的には自宅兼事務所でお茶を試飲しまくる。

というなんとも迷惑&幸福なひとときを過ごしました。笑

出会いはノムさんが朝来市の竹田に移住してきた直後くらいだったように記憶している。その頃から笑いながら夢を語るスタイル。それは今も変わっていない。

出会ってちょっと時間が経ったある日、"竹田に夜ふらっと寄れる場所をつくる"宣言をしたノムさんは納屋の改装からいろんな人を巻き込み、ワークショップと貰い物で場をオープン。それが【酒ごぜる】だった。

△僕の職場(豊岡劇場)と一緒に拠点として紹介してもらった記事

数回しか行けなかったけど、夜の竹田にぶっ飛んだ人と話ができる場が現れたことがすごく新鮮だった。

そこからさらに時は経ち、久しぶりに会ったノムさんはまたとんでもないことを言い始める。

「茶園やろうかと思ってんねん」

時々、劇場に足を運んでくれていたノムさんの口からそう聞いた時は「おー、いいですねー」くらいしか全貌の見えないその計画にものを言えなかった。移住してから就農し、それまでも胡麻や生姜をつくっていることは知っていただけに、その延長線だと思っていた。

けど、それは全くアテが外れていたことに後から気付く。

そして今回が初めての茶園訪問となった。

画像1

まず到着して感じたのが「案外近い!」ということ。
そもそも兵庫県北部から中部まで南下することもあり「遠いんだろうなー」と思い込んでいた。

実際は高速道路の乗り口が自宅から近いのと、降り口からのアクセスの良さもあって1時間かからなかった。ちなみに僕の自宅(豊岡市日高町)から55分。

そしてもう一つ予想外だったのが、国道から脇道に入ってすぐだったこと。茶園のイメージって割と標高が高いイメージだったけど、ここは全国的にも低い方らしい。

そして想像以上に広い!
入り口からは見えない範囲にも茶園が広がっていて、散歩しているといろんな景色に出会える。そして視界に人工物がほぼ無いところも自然に囲まれている感が高まる。ちなみに茶園の広さは東京ドーム1.7個分らしい。

2歳の娘は石やお茶の実を拾って大事そうにポッケにしまっていた。そんな感じで茶園を堪能した後はズケズケと自宅兼事務所へと潜入。

プレゼント用に茶葉を買わせてもらうだけの予定が、家族揃ってしっかりと着席。

市販メニューから考案中のメニュー、
さらには販路はないけど商品はある
という裏メニューまでいただいちゃいました。

「そういえばまだ通販サイトにも載せてないなー
 買えるの竹田のアンテナショップと豊劇限定とかにする?」

「え!申し訳なさすぎるんで、ちゃんと販売してください。笑」

事務のスタッフさんと昨年の9月から神河町の地域おこし協力隊になった元シェフの方も交え、事務所の台所でそんなやりとりをしつつ感じたのは、みんな思考がポジティブで冗談みたいなマジの夢を語ってて、それがすぐにでも実現しちゃいそうだなってこと。

その時にノムさんが言ってたのは

「神河に来ておもろいなーと思ったのは、"会社"とか"組織"じゃなくて"部活"みたいな感じでやれることやね。ここ(事務所の台所)は部室みたいな。笑」

なにそれ大人の部活とかかっこいい。

なにがかっこいいって、このユルい雑談からポンッと生まれたアイデアが実現する未来をみんなでワクワクしながら共有できるとこ。

そしてそうやって夢を語るノムさんの存在。

脱サラから移住して就農
さらに移住して茶園農家に。
それが日本で数%の無農薬茶葉。

一緒に行った妻は知り合いと一緒に茶葉を共同購入する話が盛り上がっていて、劇場で23日に開催するノムさんがゲストのトークイベントで早速それが実現しそう。

テーブルにある一杯のお茶にそんな物語が詰まってるって夢があるなー。しかも自宅から約1時間の場所で顔の見える人たちがつくってる。

ネットでも買える。

けど顔を見て
話を聞いて
物語も一緒に買いたい方は
23日のイベントにどうぞ。

「行ってよかった」

ノムさん、お邪魔しました!

日本で数パーセント、無農薬のお茶づくりに挑戦。300年の茶園を継いだ元サラリーマン|さんち 〜工芸と探訪〜愛着の持てる道具と暮らす毎日につながる、発見にみちた産地旅へのおともに、「さんち」は日本全国の工芸と産地の魅力をお届けしまsunchi.jp


よろしければ、サポートお願いいたします! 家族に美味しいものをご馳走しようと思います。