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東大寺からの春日大社~十輪院へ

東大寺で年に1度だけ公開される秘仏を見た後は、奈良散策の鉄板ともいえる春日大社へ。

春日大社の後は国宝の中で「ひとりだけ仲間はずれ」がいる新薬師寺、そして「お地蔵さんを見る建物」が国宝になった十輪院まで足を延ばしました。

※この記事は前回の続きです。前回をお読みでない方は下記のリンクからどうぞ。

■このnoteを書いている人:かまふち管理人"sho"
日本の歴史・文化・自然・世界遺産、国宝、(続)100名城、日本遺産、建築、町並み、旧街道、映画、日本酒、折り畳み自転車などに興味があります。京都/奈良/横浜/鎌倉/江の島などなど…。
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■東大寺から春日大社へ その前に国宝殿へ

春日大社参道入り口

東大寺を出たら春日大社に向けて歩きます。せっかくですから車が通れる道ではなく木立に囲まれた春日大社参道を歩きます

春日大社参道

春日大社参道ではところどころ紅葉も見ることが出来ました。

やがて道は大きく左に弧を描き緩い上り坂となります。徐々に神域に近づいている雰囲気に包まれて来ました。

参道両脇には全部でおよそ3千基ともいわれる灯籠がずらりと並びシカたちが自由奔放にふるまっています。

春日大社 灯籠とシカ

中には2本の灯籠の間から顔を出して「見て見て、私!私を見て」と言わんばかりのシカも。

仕方がないので(あまりにかわいいので)記念にこのシカの写真を撮っておくことにしました(笑)。

春日大社国宝殿

春日大社に行く前に春日大社国宝殿に寄ることにしました。

近年国宝に指定された「だ太鼓」は過去に見たことはあるとは思いますが、国宝指定されてからは見ていません。そのため確認しておこうということです。

しかし、残念ながらこの日は展示替えのため国宝殿は休館でした。「だ太鼓」の確認は別の機会になってしまいました。

■上記春日大社公式サイトを見ると、国宝「だ太鼓」は建物の外からでも見ることが出来る展示になっています。しかし、この日はそのことを知らずに建物外から見ることもしませんでした。

■春日大社

春日大社南門
正装した関係者の皆さん

春日大社南門に着いて写真などを撮影していると、境内から正装した神社関係者の皆さんが出て来ました

それもそのはず、12月15日から18日は奈良最大のお祭りともいわれる春日若宮おん祭りの期間中です。

先ほど南門から出て来た皆さんはこの先にある若宮神社で神事を行うために出発したところでした。

春日大社 中門・御廊(おろう)

春日大社でお参りした後は中門・御廊 おろう(ともに国指定重要文化財)を遠巻きに見て回廊の外に出ました。

■若宮十五社めぐり

御間道(おあいみち)

春日大社には摂社・末社合せて62柱の神々が祭られていますが、その中でも若宮神社とその周辺の合せて15社をお参りすることを「若宮十五社めぐり」といいます。

御間道 おあいみち(大社と若宮の間にある道の意)を歩くと夫婦大国社があるのでここで受付を済ませて玉串を受け取ります。

各社と遥拝所をめぐり夫婦大国社に報告すると御朱印と「おしるし」をもらうことが出来ます。

金龍神社

春日若宮おん祭りの神事のために若宮には人だかりが出来ていたため境内を見ることもできず写真撮影を控えて先に進みます。

各神社に立ち寄り最後に14番札所である金龍神社にお参りしたら、夫婦大国社に戻って御朱印と「おしるし」をいただきましょう。

若宮十五社めぐりが終わったら「上の禰宜道」を通って住宅街に出ます。

■「仲間外れ」のいる新薬師寺へ

国宝 新薬師寺本堂

新薬師寺は、天平年間の西暦747年に聖武天皇の病気平癒を願って光明皇后により創建されました。

創建当時のものが現在も残る本堂は国宝に指定されおり、東門・南門・鐘楼・地蔵堂はいずれも重要文化財に指定されています。

本尊の薬師如来も国宝であり本尊を守る十二神将もすべて国宝といいたいところですが、後補のため一体だけ重要文化財ですらない仏像があります。

国宝に指定されていないのはどの仏像なのかはぜひ現地で確認しましょう。

■奈良高畑郵便局の風景印にはシカと新薬師寺のバサラ大将(国宝指定名称はメキラ大将)が描かれています。

奈良高畑郵便局の風景印

■お地蔵さんを見る建物が国宝に 十輪院

頭塔(ずとう)入り口

頭塔ずとうは奈良のピラミッドともいわれる土塔。現在修理工事のため見学は出来ません。

十輪院

ならまちはその地区のほぼ全体がもともと元興寺の境内だった地域で、小さな寺院や神社が点在しています。

そんな寺院の中でも十輪院は本堂が国宝の指定を受けています。受付を済ませ本堂内に入るとお寺の方が十輪院の成り立ちなどについて詳しく説明してくれます。

かつてこの地には一体の地蔵菩薩の石像がありましたが、この石像が雨ざらしになっていたため、石造を覆う石仏 がんが造られました。

この がん(国指定重要文化財)はすべて花崗岩の切り石でできており、中央に本尊地蔵菩薩をお祭りし、その左右に釈迦如来、弥勒菩薩を浮き彫りで表しています。

この地蔵菩薩とそれを覆う石仏 がんを拝むために造られた建物が現在の国宝に指定されている本堂です。

寺院の方の説明は丁寧でわかりやすく、この寺院の成り立ちを理解するためにもぜひ説明を受けることをお勧めします。

■最後に

ならまちの酒店

東大寺で秘仏を拝観した後は、奈良観光の中心のひとつである春日大社にお参りしました。とはいえ神社の境内は非常に広くまだまだ訪れていないところがあります。

ともに2度目の訪問となる新薬師寺と十輪院ですがやはり何度来てもいいところだと感じます。

ならまち 庚申堂

ならまちは古い街並みの中に観光振興を意識したお店や飲食店などがあり、食事をしたり神社仏閣観光の合間に散策するにはよいところです。

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