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この時代にあえて「フィルムカメラ」に手を出してみたもろもろの感想

フィルムカメラの購入

最近、カメラにはまっていたのですが望遠レンズが欲しくなりフリマサイトなどを物色していました。

現行型のAF(オートフォーカス)のレンズは云万円もするので当然手が出ないのですが、少し古いものであればマウントアダプターを利用すればMF(マニュアルフォーカス)で利用できることが分かりました。

そこで、気軽に買えるぐらい安いものを探していたところミノルタのAマウントのものが安くなっているのに気づき購入しました。

このレンズ、調べてみるとAマウントの本体さえあればAFで利用できることに気づき、せっかくならばとカメラの本体も探すことになりました。

Aマウントはコニカミノルタのカメラ部門を吸収した現ソニーの旧機種で使われていたものなのですが、残念ながらソニー製デジタルカメラはまだまだ高価です。ところがミノルタ製のフィルム式カメラの本体であれば利用できる上に、なんとこのミノルタ製のフィルムカメラはハードオフなどのジャンクコーナーで箱に詰め込んで二束三文で売りに出ているのです。

そこで中古屋巡りをしたのですが、残念ながら私が見つけたものは状態が悪く購入できるものが少ないため、ネットで探すことにしました。

そんな中で見つけたのがこれです。

ミノルタ α303si superとsigmaの35-70のレンズ。レンズフードはB品を購入。

私が購入したのはミノルタのα303si superという機種です。発売は1995年のようで約30年前のものになります。シャッターボタン付近に剥がれが見られますが、全体としては非常にきれいで完全動作品です。この本体、レンズ合わせても3000円程度で入手することができました。

当時、一眼レフの入門機として販売されていたようで、本体6万円、レンズキットは9万円程度とありました。まあ当時の定価はあってないようなものですから、実売は本体のみで4万+αぐらいでしょうか。とはいえ3000円でこれが買えるとは良い時代になったものです。

ぱっと見た印象は最近のカメラとそう変わらず、いかにもなフィルムカメラではないデザインです。アンティークなカメラも考えたのですが、露出計などを使いこなす自信が無いため、デジカメと同じ感覚で使用できる機種を選びました。

いざ撮影

早速フィルムを購入し、実際に撮影に行ってきました。ちなみにフィルムはKodakのColorPlusでISO200、36枚撮りとなっています。また撮って出しではなく、Lightroomで多少の調整をしています。

ワシントンホテルにちなんだ通りの名前らしい

これはやや昼過ぎ、曇天の日に外で看板を撮ったものです。
いい感じに色あせた感じが何とも「エモい」のではないでしょうか。

無印良品のbookコーナー

次は屋内での撮影です。店舗内ですが、店の雰囲気上やや落とした照明の中での撮影です。

職場近くの用水路の脇に咲く桜

こちらは昼間、比較的晴れた日の外での作例です。非常にきれいに色が出ています。オートフォーカスもしっかり機能してくれているようです。

新緑と空

木々の葉っぱと空を入れた写真です。これも晴天の昼間ですがやや暗く映っています。また緑がつぶれているように見えます。

夕焼け時の山

こちらは夕方、山の全景を写すように撮ったものです。やはり明るさが無いと厳しいように感じます。

どこかのチューリップ

これは日中の外で見たチューリップです。どこで撮ったか今一つ記憶が定かではないのですが、ピントもそれなりで色味がいい雰囲気になっています。

現像はどうしたか

フィルムカメラを利用する上で困るのは現像です。キタムラなどの実店舗でも良いのですが、金額がやや高いためコストを低く抑えられるところを探しました。

そこで見つけたのがここです。

このトイラボさんの利用方法はシンプルでフィルムを送ると、現像してネガを送り返してくれるというものです。写真のデータはマイページからダウンロードすることが可能です。

キタムラなどの場合、データCDに入れるので読み込みが面倒で、スマホ用のダウンロードは追加で料金がかかります。おおよそ2000円ぐらいでしょう。

このトイラボさんの場合、ダウンロードで使い勝手がよいのが長所です。また、画質によって三段階の価格設定となっています。35㎜フィルムの場合、現像とデータで4BASE=1,100円、 16BASE=1,650円、 TIFF=2,200円です。これにネガを送ってもらう送料の160円、加えてこちらから撮影済みのフィルムを送る120円の切手代を合わせて一般的なフィルムの現像ならば1,380円で済むことになります。

フィルムカメラのデメリット

フィルムカメラ遊びにも大きなデメリットがあります。その最も大きな要因はフィルムの価格です。

つい数年前までは500円程度だったカラーフィルムは36枚撮りで現在2000円程度となっています。これに現像費用を加えると、恒常的に4000円弱の費用負担が発生することになります。

仮に4000円を5年間で考えると、そこそこのミラーレスカメラが新品で購入できてしまう金額になります。

また古いカメラのためにオートフォーカスがあまく、ピンボケが発生しやすいことも欠点です。(撮影者の腕もあるのですが…)

デジカメとは異なり、その場で確認して撮り直しができないため、失敗に気づかないし、フィルムを無駄にしてしまいます。

もちろんそうした点も含めて現像が待ち遠しい楽しみとなっているのですが、コスト的には負担になるでしょう。したがって撮り損じを防ぐためには必ずデジカメとの2台持ちを余儀なくされます。

アナログな楽しみ

デメリットは多数あれども、デジカメにはない面白さがフィルムカメラには存在します。私は現在のところメイン機はもちろんミラーレスで、しかし遊びで撮るときにはフィルム機を持ち出すような体制にしています。

もうしばらくいろんなものを撮り比べて、それぞれの特徴を味わっていきたいと思います。

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