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コンビニコーヒー代をケチった校長が懲戒免職を受けるのに、パワハラ自殺や猥褻事案で教員を続けられる謎


コンビニコーヒー事件

コンビニのコーヒーのレギュラーカップにラージのコーヒーを淹れて差額をケチった校長が懲戒免職になったという事件が先日から報道されています。

校長は高砂市立の中学校の校長で、異なる分量を注いで店を出たところ、店員に声をかけられたということだそうです。

兵庫県警窃盗容疑で捜査したものの、22日に起訴猶予処分になりました。

この件に関して、兵庫県教育委員会は懲戒免職処分としています。

カレーいじめ事件

兵庫県の教員不祥事としては記憶に新しいのが「教員カレーいじめ事件」です。

神戸市内の中学校で教員4人が1名の教員の目にカレーを入れるなどのいじめ行為を行っていたという事件で、数年前にかなり話題になったので覚えている人も多いでしょう。

この事件の顛末は実行犯的な2名は懲戒免職となりましたが、指示をしていたとされる主犯格の教員を含む2名は免職とはなっていません。

また、当時の校長は減給処分となり、校長職からは離れているということですが市教育委員会で事務職に就いているようです。

懲戒免職になった教員

兵庫県の教員の処分事例を見ると、未成年への猥褻事案の場合には懲戒免職になっているケースがほとんどのようです。

また飲酒運転による事故も懲戒免職です。

一方で猥褻事案であっても、メールで「好きだよ」と送ったり「女子児童の体触る」程度では免職にはならないようです。

この辺りの事例は大量に存在するため気になる方はGoogleなどで探してみてください。

他県ではありますが、パワハラ+いじめで自殺をさせた教員のニュースもありました。

こちらは停職3か月となっています。

コーヒー校長は責任をとるべきだが…

これらの事例とコンビニコーヒー事件を比較すると、正直なところコーヒー校長の処分が重すぎるように感じます。

もちろん彼がやったことは犯罪ですし、公務員の信用失墜行為にあたるもので当然ながら処分を受けるべきではあります。

しかし彼の退職金をすべて取り上げ(数千万、そしてそれは本人が積み立てたものでもある)、収入減を取り上げて無職無収入にして放り出すことが妥当かと言われると、さすがにそこまではやりすぎのように感じます。

今回の事件の場合、そもそも検察が起訴猶予を出しているため刑法犯とはならないことも考えると、さすがに懲戒免職は厳しすぎはしないでしょうか。

特に今回の事件の場合はプライベートな場での行為であり、職務上のものではないことを考えるとなおさらでしょう。

教員に対する過度な期待

校長は一般教員と比べてこうした不祥事に関して厳しい処分が下されるケースが多いようです。

それゆえの今回の懲戒免職なのかもしれません。

しかし、それならば職場で極端ないじめがあることを見逃していた校長や自殺を誘発するほどのパワハラ教員を指導できていない校長の方がよほど罪深いのではないでしょうか。

この手の職場の問題の放置は校長が職務上の責任を果たしていないことを意味します。

どちらが教員として現場にいるべきでない人物か、私には魔が差してコーヒー代をケチった校長の方がまだ「まし」に見えてしまうのです。

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