書道を習字という人がいる。
こちらが「書道に興味があるのですか？」と聞いているのに、
「お習字を習いたくて…」という人がいる。

こういう人は料金について、たいてい平気で
「月4回、5,000円程度でしょ」という。
考えてみてほしい。
5,000円を4で割ると、1回1,250円。
時間はだいたい1時間半～2時間。
単純に考えてもおかしな料金設定になる…。

子どもの頃から親しんでいるからこそ、身近なものであるのに、
子どもの頃から親しんでいる身近なものであるがゆえに、
その価値が低く見られてしまう...

「書道」と「習字」は違うものであることを伝える。
「書道＝子どもの手習い」という認識を変えていくこと。
私はそういうことをしていきたい ――

書道の価値を上げる…とは言い過ぎかもしれないけれど、
書道への勘違いをなくしていきたい。
親しみを持ってもらえていることはありがたいし、
敷居を上げる必要はないけれど、
難しいものではないけれど…

書道を軽んじてほしくない…

そう思っている。
私の中には書道へのリスペクトがある。
「道」として。

私を救ってくれたこと、
私の進む道を示してくれたことに恩返しを。