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舞台「桃源暗鬼」観劇の感想

推しと推しが、共演したぞーーーっ!
しかも片方は主演だーーーーっ!喜んだーーーっ!!

某日、銀河劇場で上演されていた舞台「桃源暗鬼」を観にいった。情報解禁当初、まだ読んだことのない漫画だったのでこれは読んでから行かねばなるまい、と思い4巻ほど履修してから臨んだ。主人公である四季のキャラクター性があまりにも好みで、これを顕嵐くんがやってくれるのかあ…と嬉しく思った。脚本・演出も圧倒的信頼の松崎さんで、チェンステも舞台ナナシもとても良かったので楽しみにしていた。
開場中は劇場内撮影OKだったので、沢山写真を撮りました。

四季

◎幕が上がって、照明のない真っ暗がりの中で物語は始まる。この部分は原作とは順序が逆になっており、面白い構成だなと感じた。
舞台上でパッと明かりが付いて、まず初めに驚いたのは無陀野先生のローラースケート。無陀野先生を演じる立花さんの体幹などに脱帽だ。体力めちゃくちゃ使うだろうな…と1公演の運動量の多さを想像して身震いした。立花さん、只者じゃあない。

◎キャラクター紹介のシーン、たまらなくカッコよかった。チェンステもこんな感じだったなあ、良いよねこの演出…。コンセプトが合えば全舞台で取り入れて欲しいくらい好き。映像で名前が映し出されて、それに合わせてキャラクターも袖から飛び出してくる。見ていて目が楽しすぎるなあ。

◎個人的面白ポイント、吉幾三風の四季の台詞。
別に場面的には面白がるところでは全くなかったのに、変にリズミカルに四季が吉幾三の感じで「退学はッ、したくねえ🎶」などと宣うせいで、静かな客席の中で一人腹筋を振るわせる愚か者になってしまった。後から、「いや私もあそこは面白すぎて笑っちゃいました」とフォロワーさんに言われたので、観客席の全員が小刻みに震えていた可能性が否定できないこととなってしまった。あんまりだ。
誰かのツイートで「あれ笑って良かったのか…」といった趣旨のつぶやきを見かけた気がするので、もしかしたらあれは顕嵐くん的には笑いどころだったのかもしれない。わかりづらいことをするな!笑えば良かった!
四季のメイちゃんへの向き合い方が本当に素敵だった。愛を持って接していて、柔らかくて。その姿勢が、そもそも顕嵐くんが持っている優しさを実際に四季に落とし込み、反映しているようにも思えた。
「お前は笑顔で生きて良い!」このシーン、泣いちゃったな。あんなに力強く、一生懸命に自分を思って声を上げてくれる人がいてくれることの幸せよ。メイちゃんの欠けかけた心を、四季が正しく掬い上げたようなそんな場面だったね。

◎遊摺部のアドリブも良かった。
「これ、お気に入りのページ」と言って読んでいた本のページを破いて四季に渡そうとしたり、屏風ヶ浦ちゃんに変態的な絡みをしにいったり。
とんでもない事態が起きて、思わぬハプニングに客席が猛烈に湧きもしたが、ここでの言及は伏せておこうと思う。とんでもないので。
毎公演違ったアドリブをしており、よくそんなにも多くの引き出しがあるものだなあと感心。
続編が出たら、もっとたくさん遊摺部の活躍シーンが見たいなあ。遊摺部がどんどん深掘りされていけば、廣野くんのキャラに寄り添い、それを自身に馴染ませるような演技がより一層光るだろうな。今後のアドリブにもさらに期待してしまう。

遊摺部

◎皇后崎と桃宮のビジュアルがとても好き〜〜!
高橋さん演じる皇后崎に関してはもう佇まいから目元から喋り方からもう何から何までドタイプのキャラクターだ。北村さん演じる桃宮には、死体を操る時の動きが何よりも綺麗で目を奪われた。悍ましいことをしているはずなのにあそこまで麗しく表現できるの、すごいなあ。

桃宮
皇后崎

◎生命力みなぎる舞台で、真っ直ぐに前を見据え、愛をぎゅっと抱きしめて離さない四季の生き様に胸を打たれた。圧巻の舞台でとても満足。
やはり原作は4巻以降も読もう。続きが気になってしょうがない。桃宮の死亡に結構ショックを受けており、まさかの娘さんが生まれたばかりだというとんでもない事実に私の情緒は破茶滅茶となってしまった。因果が因果を呼んでいる…まずいですよ……。

◎2.5の舞台で、原作者の方が猛烈に絶賛しているようなパターンをあまり見たことが無かったのだけど、桃源暗鬼の原作者である漆原さんがツイッターで長文の感想を投稿してらして驚いた。とても楽しまれており、わくわくしたりときめいたりして目をキラキラさせているような情景が頭に浮かんだ。あたたかい人だなあ。

楽しい舞台で満足だった◎

奇跡のアクスタ、推し自引き

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