見出し画像

【推しの衣装が】舞台ナナシを観てきた【超可愛い】

先日、天王洲アイルの銀河劇場で舞台ナナシ-第七特別死因処理課-を観劇した。
そもそもナナシはドラマが原作のようで、今回の舞台化はドラマの前日譚を舞台でやるといった趣旨のもののようだった。
そのドラマの方は視聴していなかったから、舞台の方も観る予定が当初はなかったのだが……今回の舞台では追加キャストとして私の推しの一人である廣野凌大くんが出るとのことだったので、全然脳死でチケットを手に入れたのであった。

できればドラマの方も履修してから観劇したかったのだが、ちんたらしていたらマイ観劇当日になってしまったので完全に未履修で臨むこととなってしまった。予習不足で申し訳ない。完全に推しのキービジュアルに惹かれての観劇となってしまった。

これは、今回廣野くんが演じたダラク監察官のポスターを私の購入品とともに撮影した写真である。
この帽子、この服、このカラーリング、このサングラス…………全てが可愛らしくてたまらない。愛おしすぎる。皆大好きだろう、こんなのは。パステルカラー………可愛い…………。
どうやら天使の役らしく、それを知った時は「天使………!!……………天使?」となった。デビルの間違いじゃ無いのか……失敬。
推しが、こんな私好みの………ドドドドド好みの衣装を着ていると知って、興奮しないオタクがどこにいるんだろう。おそらくこの地球上のどこにもそんなヤツはいない。居たらおったまげる。ロン・ウィーズリーみたいに「おっどろき〜!」する。


結構観劇から日が経ってからこのnoteを書いているんだが、それ故に記憶が薄れていることに加えてそもそも観劇中にゲラゲラ笑ってしまったため、だいぶ内容がすっ飛んでしまっているという事実がある。だってあんなに笑わせてくるとは思わなかったのだ。
初手のデンデン、ありゃ罠だよ!!!あまりにも様子のおかしすぎるデンデンに、肩を震わせて笑ってしまった。6割くらい君のことで笑っちゃって記憶吹っ飛んでしまったけど、どう責任をとってくれるのかしらん。本当に楽しかったんだから。「どうするんですか祖母がちらし寿司を作って待ってるんですよ!!!」じゃないよ。面白すぎたなあ。
ブコツの赤ちゃん泣きも非常ににやにやした。普段あんなにもいかめしくキリッとしているのに、精神的に追い詰められると「ワ…ワァ………」ってなってしまうのはあまりにもちいかわ。いや私ちいかわ全然知らんけど。泣き出すと周囲のキャラがどうしたの〜!って集まりだすのも幼児感が出ていて良かった。武士っぽいのに……幼子………。

私は廣野くんのオタクなので、廣野くん演じるダラク監察官を注視することが多かった。よって、以下感想を述べていく中でダラクが多数登場するが、それについてはご了承いただきたい。


ダラク監察官の登場シーンについてだが、個人的にかなり沸いた。一気にあの場はフロアになったし、気持ちのいいシャウトを聴かされて最高の気分であった。脚本の亀田さんが、「自分のみたい廣野くんを書いた」といった趣旨のことを話していたと何処かで見聞きしたのだが、これには成る程と思った。私もこの廣野くんは見たかった………需要と供給が合致した瞬間であった。最高。

ダラクには怒りやすい性格をしているという設定があるのだが、ぼけーっとしている後輩天使のオザキにキレるシーンなんかは輩が滲み出ていてちょーっと怖かった。でもオザキがしょぼくれると動揺というか、「えっ……」ってなってしまうのは優しさが出ていてよかった。怒りやすいってだけなんだものね。

そしてミルクを飲むと落ち着くって設定は本当に謎だったのだが、一体なんだったのだろうあれは。観劇以降、雑貨屋などでミルクを模したストラップなんかが売ってるのを見かけると思わず買ってしまいそうになるくらい印象的だった。これが……亀田さんの見たかった廣野くん…………(ここに亀田さんの壮大な意思が詰め込まれているのかどうかはわからない、真相は闇の中なのである。)

終盤、第七の中に不正消火の犯人がいるとして天使による調査が入った時の詰め方が監査官の威厳というか権力のようなものを感じてなんだかそわそわした。あの有無を言わさぬ雰囲気、厳格な態度。場が急にぴりつくので、観ているだけの私も緊張で肩が上がった。
チョッキューが「この人の火は消せない、見届けたい」って言った時の、あまり大きな演技ではなかったのだが、その考えを受け入れたようなダラクの静かな表情には胸が熱くなった。ダラクにとってチョッキューの気に入らないところっていうのは第一に彼のその命の火、蝋燭の火に対しての姿勢だったからな……そして顔……………(ハンサムなのはしょうがないだろう!!そしてチョッキューの顔写真が異常に演出に使われる面白さ。顔が良すぎてネタになるって何????)

また、これは脚本の問題というか…いや、そうではなくて私の受け止め方の問題かもしれないのだが、不正消火の犯人を探す時のダラクがどうも物事を俯瞰して見れてないような気がしてならない。ダラクには権力があり、また恐らく実力でその地位に上り詰めたのであろう監察官という立場だ。
加えて個人のイメージだが結構クレバーそうなイメージがあるのにチョッキュー、そしてチョッキューが指揮をとっている第七が犯人だと決めつけていたことに何だか違和感があった。そんな急に視野狭くなるの?となったというか。
元々目をつけていたチョッキューが捜査線上に上がったからハイになったってだけなのかな。一度しか観劇していない人間の小さな戯言なので、何回か観た人からするとまた別の解釈があるかもしれない。

事件が一件落着したあと、オザキとダラクが絡む場面があったのだが(おそらくこれが日替わりパート)、これがまた、何というかじわじわ面白かった。爆笑というより、思い出してニヤニヤするタイプの笑い。
オザキがダラクに「先輩は恥ずかしい失敗したことありますか?」と言った趣旨の質問をしたのだが、ダラクは「小さい頃地元で遊んでた外国人が国に帰るっていうから盛大に見送りしてやったのに、三日後すんなり帰ってきたし謎にそいつの前歯は金歯になっていた」というなかなか経験できないような体験談を語った。
結構ゆったり喋っていたし、客ものんびり聞いていた感じで穏やかな時間だったと思う。オザキの反応も「へぇ…」みたいな感じだった気がする。本当にオザキとダラクが雑談している様子を客席の我々が覗き見しているかのような感覚に、私はなった。
天使コンビ、緩くて可愛かったなあ。


観劇して思ったことは、心や命に寄り添うことの尊さと大事さ。そして、引力のある存在は良きものも悪しきものも引きつけるのだということ。

前者に関しては、当然のことながら「人間は生きている」ということを前提に丁寧に死因を考えていたツヨビたち。そして第七の死神たちとともに幸せな死について探究し、その末に答えを出したチョッキュー。愛があって、胸がじんとするお話だった。

後者に関しては、チョッキューとカンセイの関係について言及した。
カンセイは憎悪や嫉妬心が丸出しの存在で、彼は相当人間的だったなと感じる。チョッキューのような太陽のような存在が居れば、反対にそれを眩しく思う月の影のような存在も居る。カンセイの気持ちは誰にも理解されないわけじゃなくて、共感してくれる人はいるのではなかろうか。
私はカンセイの存在があったことで、かなりこの物語にリアリティが増して良かったなと思う。善性溢れるキャラクターばかりいたって、現実味があまりなかっただろうから。カンセイのその後が気になるところですね。

勢いで書いたので、ところどころ文章がなっていなかったり矛盾しているところがあるかもしれない。もし見つけたら、見なかったことにしてください。

今回舞台ナナシを観て、かなり面白かったしたくさん笑えて楽しかったので、これはドラマナナシも見なければならないなと思った。
しかもどうやらドラマ版もシーズン2の制作が決定したそうだし、加えてダラクも登場するらしいのでいよいよ本腰を入れてドラマも履修すべき時が来たようだ。
取り敢えず、隙間時間にでも気合を入れてドラマを見始めようと思う。

ダラクパーティ

この記事が参加している募集

舞台感想

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?