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本の感想を書くまでを変えました

noteの方でも本の感想を書いているんですが、先々月くらいから書き方を変えることにしました。
厳密に言うと、本を読んでから感想を書くまでを変えることにしました。

変えるきっかけとなったのはこちらの本です。

この本の中で「経験と学びの間にインターバルを置くことが重要」と書かれています。
曰く、何らかの経験をした直後というのはその時の感情が純粋に経験からの学びを見つめることを邪魔したり、自分の感情が先行してその経験からの学びを十分に言語化できなかったりする。なので、その経験の事実のみをメモしておいて感情のノイズが減ったときに振り返る、とのことです。

これまでの僕の本の感想の書き方は、本に線を引いたところを中心に振り返り、読んですぐ書くことがほとんどでした。特に、「いい本を読んだ!」と思ったときは「この気持ちをなんとしてもすぐに感想として書かねばならない!」という謎の使命感の元に感想を書くこともよくありました。この時の状態はまさに感情が先行していたと言えるでしょう。

著者も同様の経験はしているようで、本の感想を語るときも期間は空けるとの書いているので、それにならい僕も読んでから少し期間を空けて感想を書こうと思ったというのが経緯です。

実際に今はどうやっているのかというとこんな感じです。

①気になるところに線を引いたり、メモしながら本を読む
②線を引いたり、メモしたことをノートに書く
③読んで1週間くらい期間を空ける
④メモが書いてあるノートを見て、「この本で自分はどういうことを考えたか、学んだか、感じたか」を思い出したり考えたりする
⑤本の感想を書く

※ちなみに、ノートへのまとめ方はこちらの本のフォーマットを使っています。

このやり方を始めてから、より深く本からの学びと向き合えているように感じます。これまではメモはしてもしっぱなしみたいになっていましたが、1週間後に振り返ると、「これってこういう意味なんじゃないかな」とか「これってあれとつながるんじゃないか」とか読んですぐだと届かないところまで思考が飛んでいきます。これはこれで、思考のプロセスを伝えるのに苦労するのですが、新たな発見や気づきが増えてより読書を楽しめている実感があります。

読書好きの皆さんの本の感動をすぐに伝えたいという気持ちは十二分に理解できます。それはそれでやってもらって、別でちょっと寝かせて、改めて振り返ってみるとよりその感動を味わえるのとともに、新たな発見もあるかもしれません。
気になった方はぜひ実践していただければと思います。

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