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信頼❎教授法がベース

縁があって今は私学の中高(英語科)に勤務している。
今は、中高の教員だが、「先生」や「コーチ」と呼ばれる立場に昔から関わってきた。親がどちらも教員だった影響かもしれない。

大学時代は水泳インストラクターで3歳~81歳
大学院では英会話スクールや塾関係で小学生から高校生
その後は、非常勤講師で高校生や大学生や社会人。

何かを教えるという意味では、下は3歳から上は81歳まで教えてきた。英語についても、下は小学生から上は社会人までと幅広い範囲の方々を担当させていただいた。

特に覚えているのが水泳インスタクター時にクロールの指導法。3~5歳のクラスでの教え方と高年齢の方への教え方は全く違う。

ちびっこたちには言葉は通じない。ほぼ手振り身振りで模範を見せ、NHKの体操のお兄さん的な感じで、ワイワイと行う。高齢者への指導は、当然ながら言葉が増える。同じことを教えるのにも、生徒によって指導法は全く変わる。

そんななかで、中高の教育に関わり、これまでを振り返り、全体を俯瞰して感じることは、全てにおいて、教育活動は

信頼✖️教授法


の関係がとても大事であること。学齢が下がれば下がるほど、信頼の部分が大事で、学齢があがるほど教授法の効果が高まる。

逆に言えば、低学年で信頼がなければ、いくら良い教授法があってもなかなか効果が出ない。当たり前と言えば当たり前だが、その先生への「信頼」の部分が、生徒たちの伸びや学校生活に大きな影響を与える。

大学生や社会人の場合には、「信頼」がなくても、「教授法」が良ければ、「信頼度」が上がり、効果は出やすい。

中高生の場合は、今度は「信頼」の部分が非常に重要。

ある先生が言うには、中高においては

何を伝えるかよりも、誰が伝えるかが大事な時がある。

まさにそういう状況が多い。あの先生が言うならやってみよう、あの先生なら、というわけである。

中高の教育は科目だけではなく、人間関係を含めて総合的な教育の場である。いくら科目の教授法がすぐれていても、生徒からの信頼がなければ、上手くいくものもいかない。

実際、新任の頃にはよく感じた。
全く同じことを言っているのに、なぜ主任の先生のことは理解して納得するのに、私からの言葉では納得しないの!!

そんな悔しさから、当時は英語の指導法について色んな文献を読み、試行錯誤し、より良い授業を!!と考えていた。

今、振り返れば、「信頼を得る」という視点に気づいていなかったのだと思う。そして、生徒からは信頼されていなかったのだと思う。

今年で中高の教員が10年目

原点に戻ると、やはり教育は生徒からの「信頼」があった上での、効果的な「教授法」の実践が大事。

授業を通して「信頼」を得ることもあれば、授業外での普段のやりとりから産まれる「信頼」を得ることもある。きっと、色んな方法で「信頼」を得る方法はある。

生徒たちが安心して信頼し、成長していく。
そんな先生になっていきたいと思う。

次回は、そんな失敗を踏まえて、自分が行っている具体的な手法「信頼を得るための授業実践」について紹介したいと思います。



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