アフリカやら、衛生ヤバげな国渡航前のワクチン接種の話。
はじめに
別れた後、こんな具合で
去年の11月半ばに突然アフリカ行きを思い立ち、約1ヶ月ほど、爆速で色々調べて、12月後半にタンザニアに飛んだわけだが、今回一番めんどくさかったワクチンの話をしようと思う。
意外と、アフリカ渡航前には、ワクチンやらマラリア予防薬で、お金がかかる。
そして、ワクチン完了まで、結構時間がかかる。なぜなら、ものによっては1週間後とか、1ヶ月後とか、半年後とか、数回打つ必要があるからだ。
いつか衛生がヤバげな国に行きたい気持ちがある方は、3〜6ヶ月前頃から、ワクチン接種の準備しておくとよいかもしれない。
以前翔子は、何も用意せずにインドに1ヶ月半ほど滞在したわけだが、あとちょっとで帰国という時に、舗装されていないぐっちゃぐちゃな道路に、足が刺さり、足をざっくり切る、という失態を犯した。
地元民にターメリックを塗られたりしたのだが、そんなことで良くなるはずもなく、日に日に腫れ、痛みが増す足に「もう変な菌が入って、足が腐って、切断の恐れがあるのでは。。」という、恐怖と不安を覚えながらインドの病院へ行った。
その時に、破傷風のワクチンを打たれたのだが、衛生がヤバげな国に行く前は、ちゃんとワクチンを打ってないとあかんな!、という反省を得て、今回未知なるアフリカ大陸上陸の前に、きちんとワクチン接種をしようと決意した。
ベルリンのワクチン接種場所
まずドイツでは、どこで旅行用のワクチンを打てばいいかさっぱりわからず。
ドイツ友人に聞いて、旅行前のコンサルとワクチン接種はInstitute of Tropical Medicine and International Health, Berlinで受けられることがわかった。
日本の場合も、「海外渡航、予防接種」とか調べたら出てくると思う。
コンサル日予約
ドイツは基本フラッとその日に病院に行けないため、まずサイトからコンサルの日を予約。
ドイツ病院あるあるだが、基本すぐの予約が全く取れず、1ヶ月後とかの予約しか取れないので、1ヶ月後にアフリカに行きたい!と思っても、ワクチンが間に合わない。ので、まだ具体的な日にちを決めていなくても、かなり早めにコンサルの予約をすることをオススメする。
ドイツ語:
1 - 2 Personen - Reisemedizinische Beratung (Impfungen sind im Anschluss möglich)
Reisemedizinische Beratung und Impfung vor einer Reise.
英語:
1 - 2 persons - Travel medical advice (vaccinations are possible afterwards)
Travel medical advice and vaccination before travelling.
ってところを選択して、コンサルの日を予約。
予約が完了すると、予約メールが届く。
ワクチン接種履歴の準備
コンサル当日には、渡航先、期間、目的などを告げる必要があるのだが、なにより「ワクチン接種履歴」が必ず必要。
自分がいつなんのワクチンを打ったなんて、全く知らんので、母に母子手帳を写メして送ってもらい、それを翻訳して、用意しておいた。
渡航前コンサル当日
またもテキトードイツあるあるだが、予約メールに記載されている住所と、実際ワクチン打つ場所が違っていた。。
方向音痴翔子は、病院内でとてつもなく迷って、人に聞いても違うところ誘導されるし、泣きそうになった。
こちら、Google Mapの場所へ。Westhafenから歩いて少しのところ。
病院内は超広いが、コンサルとワクチン接種場所は、こちらの建物へ。
中に入ってすぐ、機械で番号の紙をゲットして
この紙を書く。
翔子は、初回、ラッキーなことに英語の紙を渡してくれたのだが、基本置いてある紙はドイツ語。
特に重要なのは、「出発日」「渡航先」「渡航期間」。
自分の番号が呼ばれたら、さらに中で待つ。
医師に呼ばれたら、コンサルスタート。
「さっき書いた紙」と用意してきた「ワクチン接種履歴」を提出すると、今回の渡航のために、何のワクチンを打つべきかオススメをされる。
また、こちらから、未知なるアフリカ大陸上陸でどうなるかわからないので「マラリア予防薬」の処方もお願いと、伝える。
その場で、今日打てる限りのワクチンを打って、お会計して、終了。
お会計は確か、カードしか受け付けてくれなかったはず。
翔子の場合、タンザニア渡航前に時間がなかったため、翌週も通い、トータル2回、下記打てるだけワクチンを打った。
・MMRV(麻疹、おたふくかぜ、風疹、水痘(水ぼうそう)の予防接種)
・黄熱病
・狂犬病(3回完了のうち2回接種)
・ポリオ
・A型肝炎(2回完了のうち1回接種)
人によって、また渡航先によって、打つワクチンが違うのだが、黄熱病に関しては、打ってないとそもそも入国できない国もあるので、事前リサーチ必須。
2023年12月時点では、タンザニアは黄熱予防接種証明書(イエローカード)必須ではなかったが、1回打つと生涯有効なので打っておいた。
ドイツの場合、このイエローワクチンパスポートに、接種したワクチンを記録してくれるのだが、旅行する際に持参する必要がある。
またコンサルでは、こんな感じで今後のワクチン接種予定の紙も書いてくれる。
マーカーの色が同じところが、その時に同時に打て、という意味。
次回ワクチン予約
初回のコンサルが終わると、必要ならば、次からワクチン接種のみ、になるのだが、医師に口頭で予約は取れないため、毎回自分でサイトから予約しなければならない。超めんどくさい。
初回コンサル予約したサイトから、2番目の
ドイツ語:
1 Person Folgeimpfung ( nur nach vorheriger Reisemedizinischer Beratung in unserem Institut buchbar)
Folgeimpfung (1 Person) sind nur nach vorheriger Reisemedizinischer Beratung buchbar.
英語:
1 person follow-up vaccination (only bookable after prior travel medical consultation at our institute)
Follow-up vaccinations (1 person) can only be booked after a travel medical consultation.
ってのを選択して、予約する。
初回のコンサルが終わると、後はワクチンだけなので、翌週など比較的予約がすぐ取れる。1ヶ月待つ必要はない。
ただし、予約して行ったら、狂犬病ワクチンが不足して打てなかった、という事態があったので、不足しているワクチンはないか、サイトを確認して行ったほうがいい。
ワクチンの接種のみの場合でも、
・イエローワクチンパスポート
・初回コンサルで医師に書いてもらったワクチン接種予定の紙
・ワクチン接種履歴
の3つは持参していく必要がある。
マラリア予防薬・蚊除けスプレー
いろいろアフリカ経験者に聞いて回ったところ、旅行中マラリア感染経験者が2人いて「マラリア予防薬必須!」と言われたので、アフリカ初心者の身として持って行くことにした。
タンザニア地元民からは「そんなものはいらん!」とアドバイスくれたものの、アフリカ地元民と日本人の免疫は違うので、あてにしてはいけない。
このマラリア予防薬、結構高くて、1ヶ月分で98.01EUR(約15,870円)した。
思ったより高くて、震えた。
調べたら、日本も高い模様。
マラリア予防薬は、渡航前の1日目から飲み始め、同じ時間に毎日1粒、渡航中に飲む。
帰国後も1週間、症状が出るかわからないので、飲み続ける必要がある。
また、蚊除けスプレーについては、病院から勧められたものは、DEETかlcaridin (イカリジン)が30%以上含まれるものだったので、薬局で聞いて買った。
1ヶ月毎日シューシューするので、量が多めの150mlのやつを。
値段は、19.90EUR(約3,220円)。
ワクチン接種代
翔子の場合ドイツの健康保険TKに加入しているので、領収書を送るとワクチンは全て還付があったのだが、一旦前払いなので、お金は一気に飛ぶ。
合計、867.82EUR(約14万円)!!!
以下、内訳。
初回:236EUR *228EUR還付
コンサル 25EUR
黄熱病 73EUR
MMR 52EUR
狂犬病 78EUR
ワクチンパス 2EUR
2回目:176EUR *176EUR還付
A型肝炎 70EUR
ポリオ 28EUR
狂犬病 78EUR
-ここまで打って、タンザニアへ。帰国後、引き続きワクチン接種。 -
3回目:171.36EUR *171.36EUR還付
B型肝炎 69.38EUR
日本脳炎 101.98EUR
4回目:149.4EUR *149.4EUR還付予定
B型肝炎 69.38EUR
狂犬病 80.02EUR
5回目:135.06EUR(6ヶ月後予定)*135.06EUR還付予定
A型肝炎 65.68EUR
B型肝炎 69.38EUR
ワクチン接種副作用
コロナワクチンほどの副作用はなかったのだが、一応体になんか入れてるので、打った方の腕が2、3日痺れるし、翌日以降、眠気や倦怠感に襲われる。
右手に打つと、痺れてマウス操作がしにくくなるので、利き腕だけど左手に打った。
確か初回のワクチンは、生涯ワクチンだったので、副作用が結構強くて、2、3日後キモくなって、頭痛と吐き気があった記憶。
体質によると思うので、ワクチン接種後1週間くらいは、激しい運動をせず、ゆっくりできるようにしておいたほうが良い。
まとめ
まとめる。
・衛生がヤバげな国に行きたい方は、3〜6ヶ月間前にワクチン接種をスタートしたほうが良い
・ドイツの場合、渡航前コンサルの予約は早めにとるべし
・ワクチン接種履歴を用意する必要あり
・マラリア予防薬は結構高い
・ドイツの場合、TKに加入していると、ワクチン代はすべて還付されるが、前払いのお金は結構必要
・ワクチン接種した1週間は、無理せず
翔子は、今年A型肝炎とB型肝炎を夏頃に打てば、全て完了となる。
今年接種が完了すると、次のワクチン接種は10年後らしい。
ので、東南アジアだろうが、アフリカだろうが、南米だろうが、突然フラッと行きたくなっても、突然出張を命ぜられても、ワクチンのことはもう気にせず、どこにでも飛べる。ムン!
マニアック翔子は、10年後のために&またどこかの国で怪我をして、ワクチンを急遽打つ事態が発生した時にすぐ見せられるように、ワクチン接種記録を日英でまとめた。
iPhoneのブックに保存。
今回アフリカ前に、ワクチンはかなり悩んだ&よくわからなかったことだったので、参考にしてもらえればウレピー。
そして、この度タンザニアに行って、暑い国に旅行する場合の心構えもまとめたので、旅好きな方は、予習にどうぞ。
みなさまにSpiciiを発信し、届けるためにいろんなとこへ行ったり、ベルリンでサバイブする資金にいたします。