野菜嫌いを克服するには!?食べやすくするための調理法は栄養素を捨てているのか?
お悩みレター
お子さんの好き嫌いが多い、特に野菜を食べてくれない、というご相談は、
1番多いかもしれません。
今回のご相談は「苦手だけど頑張って食べている」ところが、それだけで素晴らしいです。
そして、なんとか食べやすいように味付けに工夫をしているところも、素晴らしい!親御さんの愛情を感じますよね。
保育園栄養士の経験から
保育園栄養士をしていると、
保育園では野菜を食べているようだけど、家では食べてくれません。なぜでしょう?
というご質問をよくいただきました。
保育園では、みんなが食べているからつられて食べるという事も、もちろんあります。
保育園で頑張っている分、家では甘えが出るものです。
大量調理だから美味しい(たくさんの食材からエキスが凝縮される)、これもあります。
加熱によって野菜のえぐみ、苦味が緩和
そして、保育園では衛生管理の上で、ほぼ全ての野菜を加熱します。
サラダのきゅうりも茹でるので、最初は「えっ?」と思いますが、加熱する事によって食べやすくなる効果があると感じています。
子どもは、野菜特有の苦味やえぐみに敏感です。
確かに、生のままだったら得られる栄養素が加熱によって減少してしまう事は否めません。
ですが、栄養素が全て0になる訳ではありません。
生で食べた方が栄養価が高いからといって、食べにくい生野菜を無理矢理たべさせるより、栄養素が減少しても「食べられた」という成功体験を積む方が大切だと、私は感じています。
食事は楽しいもの
せっかくの食事が苦痛になってしまうのは悲しいですよね。
食事は楽しい場であって欲しいです。
「食べられた」の成功体験を積む事で、少しずつ食べられる野菜、調理法も増えてきます。
ご自身が子どもの頃、「大人はよくあんな苦いものを食べれるな」と思った事、ありませんか?
それが今では、ゴーヤ、セロリ、など苦味やクセのある野菜が大好きになっているではありませんか!
親御さんも「栄養素が失われてるんじゃないか」と、ご自身を責めたりせずに、ぜひ料理、そして食事を楽しんでください。
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