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パーソナリティ障害を読書で乗り越えよう!パート1 最初の一歩を踏むために

こんにちは豊(ゆたか)です!

私がいくつかのパーソナリティ障害を読書で乗り越えてきた経験談と、合わせてお勧めしたい本を今後ご紹介したいと思います。

はじめにこの記事で紹介する回復方法は、全員に当てはまる治療法というわけではありません。パーソナリティ障害は個々により症状が異なりますので、カウンセラーにご相談が必要な方は、必ずカウンセラーと治療を行ってください。

回復への第一歩

パーソナリティ障害は、最初の一歩を踏み出すことが一番難しいと私は実感しており、まずは自分の生い立ちや両親の愛情を疑うことから始めなければなりません。

それは言葉にしてしまえば簡単に聞こえるかもしれませんが、両親の偏った愛情を長年自分を騙して受け取り続けたことにより引き起こされた症状であり、騙し騙しで来たとはいえ、隠していた自分の心の傷とも向き合わなければならず、逃げたくなるような感情に見舞われます。

両親が本来解決すべき問題を子供へ渡してしまう行為。つまり両親自体が両親の親から受けてきた扱いを本人たちが愛情であると証明したいがために同じような行為を子供へ繰り返してしまう。

簡単に言ってしまえば虐待は連鎖するということです。


気づきのきっかけは些細なものでした。

私が自分の生い立ちや両親の行動に違和感と疑いを持ったきっかけは、昔飼っていた飼い犬を思い出したことによるものでした。

20年くらい飼っていた犬は、私が泣いていたり落ち込んだりするといつもそばに寄ってきて慰めてくれる優しい子でした。

社会人になり、私が会社近くへ引越しをして一人暮らしを始めたときに無性に飼っていた犬をよく思い出すようになりました。

何故あの子は私のことをとても心配してくれたんだろう
何故いつもそばに寄り添って慰めてくれていたんだろう
何故私はいつも泣いていたんだろう・・・
そういえば両親にいつも泣かされていた
両親の行動は普通だったんだろうか?

そのとき私の頭に一つのワードが思い浮かびました。

あれは虐待だったんじゃないか・・・

怖くなり、私は図書館で虐待に関する書籍で概要を調べ始めました。
怖くて心臓がバクバクしていたことを今でも覚えています。

そのときに初めて知った言葉、

アダルトチルドレン(AC)

アダルト・チルドレン(Adult Children:以下AC)とは、子どものころに、家庭内トラウマ(心的外傷)によって傷つき、そしておとなになった人たちを指します。親からの肉体的・言動的暴力、両親の不仲などによって、家庭が子どもにとってあるがままでいいという安心感のある居場所ではなくなってしまうような、子どもを育てる機能を果たさない家庭を「機能不全家族」といいます。また、たとえ外から見る限り健全な家庭でも、子どもに対し過剰に期待したり甘やかしたりする親や、仕事に依存する父親・夫に依存する母親なども、やはり「機能不全」ということになります。

 このような機能不全家族のなかで育った人にも、アルコール依存症者を親として育った人と同様の特徴が生じていることがわかり、ACOD(Adult Children of Dysfunction family)と呼ばれるようになりましたが、最近では両者を区別せず、まとめてACということが多くなっています。

 これらの家庭の子どもは、家庭を支えるために、例えば母親の愚痴の聞き役をしたり、幼い弟妹たちの親代わりになって面倒をみたりと、期待される役割を演じ「よい子」としてふるまいます。「よい子でない私は捨てられる」という思いからこのような行動パターンを身につけいき、自分の感情を素直に表現できなくなっていくのです。

 このような生き方は、子どもが機能不全家族のなかで適応するための方法なのですが、思春期以降に家から離れてひとりで生きるようになると、人間関係に行きづまってしまいます。自分がなんのために生きているのか分からなくなったり、緊張で疲れてしまいます。
引用:http://www.yamanashi.med.or.jp/tsuru/onepoint/onepoint17.htm山梨県医師会より


アダルトチルドレンという用語の生みの親について

クラウディア・ブラック(Claudia Black, Ph.D, M.S.W)はアメリカのソーシャルワーカー、社会心理学博士でアダルトチルドレンのという用語の生みの親として国際的に知られています。

彼女は、家族システム嗜癖依存症の研究において、1970年代から先駆的な研究を手がけていましたが、アルコール依存症の親を持って成人に達した人たちに、いくつかの共通点があることに気づき、彼らをAdult Children of Alocoholic (酒害家庭の子どもたち)と名づけました。この語は略されてACOA、さらに短縮してACと言われるようになり、こんにちのアダルトチルドレンの起源となりました。
引用:https://www.just.or.jp/?terminology=000870


アルコール依存症の親だけを対象としているわけではなく、
機能不全家族のもとで育った人を対象としています。

ここで回復への第一歩として私が紹介したい本をご紹介いたします。


・『Changing Course
 邦題『子どもを生きればおとなになれる : 〈インナーアダルト〉の育て方 』水澤都加佐監訳、武田裕子訳

クラウディア・ブラック著の
『子どもを生きればおとなになれる : 〈インナーアダルト〉の育て方 』

回復への第一歩として本当に強くお勧めしたい本です。
第一人者だけあってとても詳しく書いてあります。

そして、隣で支えてくれているような内容となっており、不安に感じたり自分を責めてしまいそうになったとき、必ずクラウディアさんの励ましの言葉と客観的な事実が添えられてあり、安全にステップを踏んで読み進めていくことができます。

本自体は薄く、すぐに読めると思われるのではないかと思いますが、
実際私はこの本とじっくり向き合い、1ヶ月以上の時間をかけて熟読しました。

読み進めていく中で、本当にしんどくなる時もあると思いますが、自分自身の人生にとって重要なことなので、逃げずに向き合っていただきたいと思います。

そして何より重要なことは、自分の身の安全を確保できる場所で読んで欲しいということです。

カフェなどで読むと泣いたりするので家の方が良いですし、他の人の視線が気になって集中できないということもあります。
自宅で読むことをお勧めいたします。

何より、両親と一緒に住まわれている方は一度家を出た方が良いと思います。
身の安全を確保しなければ、自分の心の傷と向き合うことが難しいように思います。ただでさえ自分の感情を見ないふりをしてきたのに、心と焦点を合わせると両親と一緒にいることが本当に苦痛になるからです。

私も実家暮らしから一人暮らしになった途端に押さえてきた感情が急に溢れ、回復へのステップが始まりました。

最後に

この本だけ読めばアダルトチルドレン から回復できるわけではなく、回復への土台作りが出来たと思ってください。

道のりは長く、とても険しいものとなります。


私は回復に10年という歳月を要しましたが、カウンセラーからは私の努力によるもので、とても早い回復であったと自分の道のりを認めていただけました。

次の記事で2冊目にお勧めしたい本をご紹介いたします。

では









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