小林佳久

金剛禅総本山少林寺大館三ノ丸道院 道院長 大館市少林寺拳法協会 理事長 大館ボラバスプ…

小林佳久

金剛禅総本山少林寺大館三ノ丸道院 道院長 大館市少林寺拳法協会 理事長 大館ボラバスプロジェクト 責任者 1965年静岡県浜松市生まれ。 秋田県大館市在住。

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戦争の防ぎ方 ~熱狂と無関心が死を招く~

地元の北鹿新聞に駄文を投稿しました。「軍靴の足音が近づいている」「きな臭い」と感じている方にご高覧頂きたいと願い、許可を得て本文を転載し注釈のリンクを張るとともに、解説を加えました。 恥ずかしながら「武」と「仏」の道を歩む者の端くれとして、多くの方から学び対話を重ねながら戦争を阻止する方法を考え続けた結果、これから述べる7つの事どもを私たち一人一人が常識と捉え【道徳的選択】を積み重ねて行くことが最善の策なのではないかと思うに至りました。 浅学菲才を省みずここに提案致します。

    • シオニスト帝国主義との戦い方(戦略試案)

      先頃、伊藤忠商事がイスラエルの軍事企業との協業を取りやめると発表しました。市民や従業員たちが大企業の経営方針を転換させることに成功したこの取り組み方こそが、幼稚で野蛮なケダモノにもとるシオニストどもによる世界支配のどす黒い悪だくみを葬り去るための理想的な戦い方なのではないでしょうか。私たち市民一人一人が手を携えて平和的に【支配の構図】を瓦解させ、誰も敵とみなさず全ての人に敬意を払い自他を共に尊重する多様で寛容な共生社会を目指す事によって、人類が末永く繁栄できる礎を築きたいと思

      • イスラエルによる蛮行、宇露戦争、能登半島地震等。いま、当事者ではない私たち一人一人の「命に寄り添う愛(慈悲)と勇気」が試されているのかもしれません。地元秋田の「北鹿新聞」に投稿した駄文の紙面画像とテキストを転載します。 また、何が起こっているのか、今後どうなっていくのか、そして私たちはどうしたらよいのか等についてまとめた資料もあわせてご紹介します。  はじめに、能登半島地震で犠牲になった方のご冥福をお祈りするとともにご遺族にお悔やみ申し上げます。また一刻も早く全ての方が見つ

        • 虐殺だなんて・・・

          あまりにも微力ではありますが、パレスチナの人々に心を寄せて、差別なくすべての【命】を守る努力を始めてみませんか。もしも家族がガザに住んでいたとしたら、誰もがそうするように。 なお、本稿は当初「【命】 ストップ・ジェノサイド」のタイトルで投稿したものですが、2024年1月11日に「虐殺だなんて・・・」に変更いたしました。(理由は末尾に記載)  ベツレヘムにあるイエス・キリストの生誕教会はクリスマスの祝祭を行いませんでした。「イスラエルによる虐殺は宗教が絡んでいるから難しい」と

        戦争の防ぎ方 ~熱狂と無関心が死を招く~

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        • 安全保障
          22本

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          心を寄せて

          ガザの惨状に打ちひしがれながら怒りに突き動かされて、イスラエルによる蛮行に反対する思いを地元紙「北鹿新聞」に投稿しました。 許可を得て転載(一部修正)し、長い蛇足を付記してここに投稿します。私たち日本の市民が、世界中の市民と共に立ち上がる事を願って。 なお蛇足の部分には、なぜこうなっているのか、これから何が起きようとしているのか等について、浅学菲才を省みずまとめております。冗長な駄文で恐縮ですが、ご高覧頂ければ幸いです。 本文転載(一部修正) 東日本大震災では、多くの人が被

          心を寄せて

          「戦い無き世界を願って」

           プーチンが悪い。中国が悪い。北朝鮮が悪い。  日本は、可哀そうなウクライナを応援するとして火薬や砲弾まで輸出すると言い始めていますし、米中に次ぐ世界第三位の軍事大国となる程までに防衛費を増やして抑止力を高めようともしています。 抑止力  その流れはもはや止めようがないのかもしれませんが、私は異を唱え続けています。先日も、SNSに次のような投稿をしました。 「『抑止力』とは軍事力を背景にした脅迫行為です。となれば互いに脅威を感じさせようと軍拡競争にはまりこむのが必然です

          「戦い無き世界を願って」

          ストップ軍国主義 ”戦争は嫌だ!”

          タガが外れた政府は、軍国主義に基づいた政策を次々と打ち出すようになってきました。国会も大政翼賛化しているため、政治信条にかかわらずこの国の行く末に強い恐怖を感じている方は少なくないと思います。 けれども大多数の日本人は、抑止力を高めれば戦争は起きないと信じていたり、そもそも日本が戦争に巻き込まれるはずはないと高をくくっていたりと、身近に迫っている危険をいまだ感じていないのかもしれません。 そこで、「不安商法に騙されず(脱安全保障化)、日米関係の現実を知り(日米安保の呪縛を

          ストップ軍国主義 ”戦争は嫌だ!”

          施政方針演説を読んで ~第211通常国会(2023年1月)~

          読み始めたら突っ込みどころ満載だったので、ついつい呟いていたら凄い量になりました。あらためてnoteにまとめましたのでざっと眺めて頂けたらと存じます。(他にも問題点は多々あろうかと思いますが、国防と日米関係を中心に個人的な問題意識でtweetしました。) 一 はじめに 二 歴史の転換点 三 防衛力の抜本的強化 四 新た強い資本主義 五 子供・子育て政策 六 包摂的な経済社会づくり 七 災害対応・復興支援 八 新型コロナ 九 外交・安全保障 十 憲法改正

          施政方針演説を読んで ~第211通常国会(2023年1月)~

          日本人はなぜウクライナを応援するのかver.2

          汚すぎる。ミンスク合意は中立な停戦仲介ではなかった。NATO(米国)は、宇の戦力を増強する事を目的に停戦させたのだそうです。停戦期間中にNATOが宇に対して行っていた軍事支援は知っていましたが、まさか停戦交渉自体が茶番だったとは。  このたびその情報を知ったので、このリードを付記し、末尾に資料を追加して、ver.2としてアップしなおします。  一人でも多くの方に、この酷い世界の現実を知って頂ければと存じます。  昨年(2022年)の中頃に書きかけてそのままにしていた短文を、

          日本人はなぜウクライナを応援するのかver.2

          【政府の横暴】が国会を通ったら【国民の総意】となってしまう。戦争しない日本であり続けるために撤回を求めよう!

           今、日本を取り巻く状況が急激に悪化しています。日本人は、反撃能力をもつことに65%が賛成しているにもかかわらず、74.2%は自衛隊が米軍と共に戦う事に反対なのだそうです。マッチョの後ろに隠れて、震えながら鉄パイプを振り上げているようで滑稽です。この矛盾こそが平和ボケと言われるゆえんでしょう。  日本は今、国家の存亡にかかわる重大な岐路に立っています。安保3文書をはじめとした様々な【政府の横暴】も、国会を通ったら【日本人の総意】だと諸外国からみなされてしまいます。感情論では

          【政府の横暴】が国会を通ったら【国民の総意】となってしまう。戦争しない日本であり続けるために撤回を求めよう!

          日本人はなぜウクライナを応援するのか

          汚すぎる。ミンスク合意は中立な停戦仲介ではなかった。NATO(米国)は、宇の戦力を増強する事を目的に停戦させたのだそうです。停戦期間中にNATOが宇に対して行っていた軍事支援は知っていましたが、まさか停戦交渉自体が茶番だったとは。  このたびその情報を知ったので、このリードを付記し、末尾に資料を追加して、アップしなおします。  一人でも多くの方に、この酷い世界の現実を知って頂ければと存じます。(2023/1/10)  昨年(2022年)の中頃に書きかけてそのままにしていた短

          日本人はなぜウクライナを応援するのか

          「台湾有事は日本有事」か?     出口戦略から見えてきた過酷な運命

           「台湾有事」の出口戦略は、中国が「敵に教訓を与えた」と宣言して戦争を終結させるように仕向けることなのだそうです。要するに、中国が日本をさんざん叩きまくった上で「思い知ったか。もう手を出すなよ。」と捨て台詞を残して去っていく。アメリカはそんなシナリオを描いているのかもしれません。  「台湾有事は日本の有事」とよく言われます。最近まで私は「そんなに煽るな」と思っていました。けれどもこの出口戦略を知った時、「これは日本人に対する重大な警告なんだ」と気づきました。「台湾有事となれば

          「台湾有事は日本有事」か?     出口戦略から見えてきた過酷な運命

          『日米安全保障条約を考える』~安保3文書骨子案に触れて~

           「アメリカは、同盟国だから日本の味方だ」と思っている方がとても多いですね。米国による占領と支配の実態を知らない方々ならば、そう考えるのも仕方がないのかもしれません。けれども全てを知っている内閣総理大臣が、日米安全保障条約の呪縛からいまだに抜けられないようでは、輝かしい歴史を誇る日本の未来が思いやられます。  安保3文書の骨子案が明らかになった今、もう一度、日米安全保障条約について考え直してみませんか。それは本当に必要な条約なのか。それとも・・・。 安全保障のジレンマが日米

          『日米安全保障条約を考える』~安保3文書骨子案に触れて~

          「日本よ! 強くて優しい国となれ」  戦後史を振り返り日本人としてなすべきことを考える

           安全保障論議がかまびすしいですが、矢部宏治(2014)によると冷戦期に 最大1300発もの核兵器が沖縄の弾薬庫に貯蔵されていて、そこから三沢や横田などの米軍基地に運び、爆撃機が飛び立ってソ連や中国を核攻撃できるようになっていたそうです。ご存じでしたか。日本は、先の敗戦から今日に至るまでずっと占領され続けていることをご存じだったでしょうか。「まるで属国のようだ」という嫌米や自虐史観からの話ではなく、実態として属国そのものであり保護国、さらに言えば傀儡国家・Occupied J

          「日本よ! 強くて優しい国となれ」  戦後史を振り返り日本人としてなすべきことを考える

          昭和史を振り返り戦争について考える

           「台湾有事を防ぐためにも、ウクライナ頑張れ」と言う身勝手な政治家やマスコミ等に扇動されて、まるでオリンピックを観ているかのように「ウクライナ頑張れ」と言う人たちがいることに驚いています。戦場では日々殺戮と破壊が繰り返されて修羅場となり、極限状況から狂気の沙汰が横行していると思われます。また、今後停戦や終戦が実現し戦後復興が叶ったとしても被害の苦しみと加害の苦しみが延々と続き、精神的に患ったり自死を選んだりする人も残念ながら出てくるでしょう。そんな戦争のリアルを知るためにも、

          昭和史を振り返り戦争について考える

          秋田県知事の寄稿【『遺憾』で国は守れない】を読んで

           秋田県知事の佐竹敬久氏が、月刊WiLL 2022年6月号に寄稿されていましたので、一県民として興味をもって拝読しました。そこには、「いざとなったらアメリカが助けてくれるーそんなことを言える時代はとっくに過ぎ去りました。今回のウクライナ侵攻で、アメリカは核戦争のリスクを警戒し、軍事介入に二の足を踏んでいます。北朝鮮や中国、ロシアも、アメリカ全土を射程にとらえた核兵器を保有していますから、たとえ同盟国である日本だとしても、体を張って守ってくれる保証は不透明になりつつあるのです。

          秋田県知事の寄稿【『遺憾』で国は守れない】を読んで