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自分を知った日に

「秋やのに、こんなに寒いなんて、もう冬やん!」といえる季節も過ぎ、もう冬だと言われても多くの人が疑わないだろう。

春夏秋冬、季節を感じ、これが冬で、あれは夏だったと分かるように、僕も自分が「ゲイ」であることを認識した。

だが残念ながら、今この社会は
そういった存在にひどく厳しい社会だという。

僕の性別(sex)は、男性である。
性的指向も男性に向いている。

ことば上ではただそれだけのことが
こんなに大きなことだなんて
気づく前の自分は想像もしていなかった。

ならば、何がどう厳しいのか
それを具体的に言語化していく
その必要性を僕はすぐに感じるようになった。

それは自分を守るためであり、
だれかを守るためにである。


アンコンシャスバイアスというものがある。
その名の通り、「無意識的偏見」というものである。

人間の認識というものは、我々が思う以上に
弱く不確かなものである。
それは偏見を生み出すメカニズムの
説明にも繋がるだろう。

よく知らないものに対して
僕らはどうやってそれを自分の中で
定義するのか。
それは、単なるイメージによる。

僕らはイメージによって定義する。
いや、してしまう。

ならばそのイメージはどこから来るのだろうか?

誰かの声と一部のサンプルである。
かつ、それらは目立つものに限るのだ。

つまり目立つ誰かの声と一部のサンプルによる
イメージにしたがって定義される。

これの危険性には、きっと誰もが気づくだろう。

ならこのいわば誤認識を防ぐのに必要なものは何か。
その答えは無知で居ないことである。

正しく情報を得て、一部のサンプルに頼らず
全体をなるべく多様であることを認識しながら
理解しようと努めるべきなのだ。

アンコンシャスバイアスは、厳しい世の中の
一要素として大きなダメージを与える。

これがまずひとつ
僕が言語化していくべきだと感じたこと
である。

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